多自然川づくり交流会報告

 
市民団体主催の埼玉版『多自然川づくり交流会』が開催される。
 
 1月13日(日)午後1時30分より、浦和駅東口のコムナーレ10階集会所において、
河川に関心のある市民と行政担当者33名が参加して「多自然川づくり交流会」が、
開催されました。
 埼河連が企画した初めての交流会のため、事例発表件数は4つと少なかったのですが、
内容が治水計画・河川改修に伴う自然共生型の工事などの紹介であったため、荒川
右岸中流域を管理する、川越県土整備事務所・東松山県土整備事務所管内での
事例に集中したためであろう。
 4つの事例報告は、次に示すものであった。
1)東松山県土整備事務所(庄司課長)から、市野川吉見百穴下流までの整備予定計画で、
 多自然をなるべく活かし整備していきたいとジオラマ写真も入れて説明していただきました。
2)続いて、狭山市草刈橋付近の不老川の整備計画・一部施工を、不老川流域川づくり
市民の会(相馬和彦代表)から発表していただきました(写真1)。
写真1 不老川からの報告
 
3)柳瀬川の東上線下流のコンクリート低水護岸をはずしてのワンド整備(エコシティ志木の
天田真代表)が紹介されました(写真2)
写真2 柳瀬川からの報告

4)南小畦川(川越)の空石(からいし)積み護岸工事の説明(埼河連小林一己より)
 行政側としても、勉強会や視察などを続け、川の国として「子供が遊べて、魚がすめる」川
づくりへと工事を進めながら、河川ごとに異なる課題に挑戦しようとしていることがよく理解できました。
 質疑応答では、コンサル、建設業者の方にも参加していただき、大変意義ある全県的な集まり
となりました(写真3)。今後、県発注工事の中にも「多自然川づくり」の技術基準に基づいた事業が多く
取り入れられるものと考えており、私達市民団体も大いに関心を払わなければならない時代に突入
していることを実感致しました。

写真3 多自然川づくり埼河連挨拶