特定外来種コクチバス対策

本協議会では、都幾川上流の槻川で、特定外来生物=コクチバスの駆除活動を行なっています。

コクチバス対策

虫眼鏡 3月 再放流(リリース)禁止の周知広報完了!【看板設置】

 今年度は栃本堰周辺のコクチバス繁殖と現況を調査して、止水域(雀川ダム)での確認調査も行い、都幾川水域全体での繁殖・分布をモニタリングする手法、駆除方法の検討を行いながら、再放流(リリース)禁止の周知広報を行った【看板設置】。製作と設置に当たっては、武蔵漁業協同組合・県の内水面漁場管理委員会からの指導を受けながら実施した
こちらの製作・設置写真をご覧下さい。→ 栃本堰下流の看板.doc
*:洪水やイタズラなどで、流出・亡失・破損など確認しましたら、当協議会運営委員で「コクチバス撲滅作戦」リーダーの白石祐二さん(携帯090-5509-2019)へ連絡下さい。予備(スペア)を保管しており、破損状態によっては貼り替えが可能です。
 また、助成を受けた「H.24年度 武州・入間川プロジェクト」への活動報告として、次の概略報告を行った。
①コクチバス成魚の確認は、水辺再生地に於いても顕著になっており、産卵床と稚魚の増加も認められた。河川利用者に呼びかけを行うことも可能。
②当地での産卵・繁殖は、5月中旬~6月下旬の約1.5ヶ月の間に行われており、水深50㎝前後の護岸付近でも多く目視・確認された。
③この時期は、梅雨期でもあり河川が濁ると、目視による確認が難しくなるが、産卵床30㎝×40㎝ぐらいの大きさのものが多い。
④完全に卵床が除去出来なかったものは、稚魚に成長して体長1.5より大きくなると、浅瀬に移動するので採捕・殺処分が難しくなる。
⑤一部コイなどに捕食されているケースもあるが、当地での繁殖は確実に増加傾向にある為、今後定点モニタリングを行うことが必要。
⑥45名でのタモ網採捕では、生息数の捕殺ははかどらない。刺し網や投網などで、恒常的に駆除することを検討する必要がある。
⑦上流の止水域(館川ダム)でもリリースが行われたとの情報があり、刺し網による繁殖確認調査を行うことも今後検討したい。
                        以上    (文責:事務局 渡辺仁)


バス駆除活動(10月13日(土))

 
■10月13日(土)に、協議会会員3名で、槻川のバス駆除行いましたので報告いたします。
10:00から3時間ほどの間に、馬橋から栃本堰区間と、日出橋から青山堰区間を投網で駆除しました。
残念ながら栃本堰下流で2匹、青山堰下流で2匹の合計4匹しか捕獲できませんでした。8月までは
相当数が目視確認でき、一網ごとに捕獲できるような状況でしたが残念です。
■水温低下とともに居場所を変えたのかわかりませんが、来年はもっと早い時期に対応することが
必要なようです。捕獲した魚は10cm程度、親魚も確認できましたので来年も産卵時期からの駆除
活動が必要です。 27日(土)に予定していた2回目の駆除は、スタッフの都合で申し訳ありませんが
中止させて頂きたいと思います。
■当日は栃本堰下で、小川町役場環境保全課で投網、釣りによるバス駆除を行っていました。
25日に小川町環境保全課と河川見学会の打ち合わせを行うことになっておりますので今後の方向性
について意見交換をしてきたいと思います。(内容については後日報告いたします。)

都幾川水系でのコクチバス繁殖の現状把握へ向けて

 当協議会の有志で進めている「コクチバス駆除」のエリア拡張を目指して、
今回は、都幾川支流の雀川砂防ダムの止水域において実施してみました(写真1)。
作業打合せ中のメンバー
 写真1 コクチバス駆除作戦会議
 
 10月3日(水)当会の有志6名と、ときがわ町住民1名の6名が、左岸の
ダムサイトに集合し、3人乗りカヌーを接岸できる右岸から、測量用レットと
刺し網(2mもの)を準備して、湖岸・ダム提体付近へカヌーを乗り入れた
(写真2)。
ダム湖に浮かぶカヌー。3名が乗船して作業を行っている。
 写真2 カヌー乗り入れ
 
 レット測深(SoundingLead)によれば、湖岸付近は4~5m程度であるが、
ダム湖中心の最大水深は約10mと以外に深い水深であった。重力式コンク
リート砂防ダムの高さは約25mほどであるから、半分ぐらいの堆砂が進んで
いるところであった(写真3)。
カヌーからダム湖の水深を測っている。
 写真3 ダム湖水測深作業
 
 バス採捕のために、刺し網等は使用できないことが分かり、湖岸・提体端場
から、2人のテンカラ釣りによって、バスの確認を行うことに方針を変えて、ミミズを
餌とした棹釣りを実施することになった。湖水は、連日の台風襲来で濁って
おり、コイなどの魚影は確認できたが、1時間ほどのウキ釣りにはアタリが全然
なかったことを報告致します。作業を終えて、集合写真です(写真4)。
陸にあげたカヌーの横で、のぼり旗「川の調査実施中」を持って集合写真。6名。
 写真4 作業を終えて、集合写真

 今後、確実なコクチバス駆除へ向けて現場協議を行った結果、これまで
実施してきた、槻川栃本堰(小川町)での継続駆除を続けることとなった。
産卵床に産み付けられた今年の稚魚は、既に15cmほどに成長しているので、
河川での採取をめざした投網による採捕と駆除に力点をおくようにしたいと考えて
おります。
 釣り好きのお知り合いへお声がけして頂き、特定外来種バス駆除活動へより
一層のご支援をお願いする次第です。

駆除活動報告6/12,18

6月12日、18日に駆除活動を行ったので、写真を添付して報告いたします。
6月12日:4名で40匹余りの稚魚を駆除した。特に、相生橋の右岸橋脚周辺に多くの稚魚が見られました。(写真1、写真2参照)
6月18日:1名で駆除を行いましたが、7匹しか駆除できませんでした。体長1.5cmほどに成長しています(写真3)。
 今までは停滞域の水深がある場所に確認しましたが、成長した稚魚は多少流れのある浅瀬に移動しています。そのため網で掬うのは非常に難しくなってきています。(投網採捕も考えるべきか?・・・・HP記事編集者から)
写真1 駆除スタッフ
写真2 コクチバス稚魚
写真3 少し成長した稚魚

コクチバス駆除活動の報告6/3-11

コクチバス駆除活動の報告

 6月3日、5日、8日、11日にコクチバス活動を行ったので、写真添付し報告致します。
6月3日: 稚魚を確認したので、3匹駆除。
6月5日: 新たな産卵床を確認して、23匹駆除。
6月8日: 大量に稚魚が発生していた(写真1)ので、20匹ほど網による採捕を行い(写真2)、歩道に挙げて駆除した(写真3)。遊歩道のすぐ脇の産卵床は、水深75cmで大きさは40cm×30cmほどの大きさでした。
6月11日: 雨が降ったりやんだりの生憎の天気で川は増水し濁りも入り稚魚がやっと確認できるような状況でした。
1時間弱で21匹獲れました。大きいものは1cm超えています。徐々に稚魚は広範囲に散らばり始めています。
大きめのものを携帯で撮った写真を添付します(写真4)。
遊泳するコクチバス稚魚
 写真1 遊泳するコクチバス稚魚 (6月8日)
タモ網に採捕された稚魚
 写真2 タモ網に採捕された稚魚 (6月8日)
殺処分した稚魚
 写真3 殺処分した稚魚 (6月8日)
約1cmに育った稚魚
 写真4 約1cmに育った稚魚 (6月11日)