NPO荒川流域ネットワーク主催、恒例の『稚アユ標識放流作業』へ協力・参加。

 5月1日(土)、午前9時に東松山市葛袋の関越自動車道・都幾川橋の下流に建設されたばかりの矢来堰魚道(プール階段式魚道)の下流にて、相模川で採集された稚アユ(8~10cm級)の標識作業と放流作業を行った。

 前日30日に、運搬車で運ばれた稚アユ15kgは、上流の農業堰で取水され水量が少ない中、生け簀に集められていましたが、NPOの呼びかけで比企川協と比企自然学校の10名の会員を加えて、約20数名で標識作業を行なった。

 標識作業は、軽く麻酔に浸した稚アユのアブラ鰭(びれ)除去手術であり、例年の荒川秋が瀬堰採集魚(東京湾産)に較べて、相模湾産は約2倍の大きさも加わって、標識作業はスムーズに進みました。前日(30日)に500+α尾を処理放流しており、本日(1日)の1500+α尾を加えて、約2040尾を矢来堰下流から放流したことになります。

 秩父地方では、5月1日から鮎釣り解禁(放流魚)となりましたが、入間川や越辺川・都幾川では6月1日からの鮎釣り解禁となりますので、今回の東松山での標識アユが上流の農業用水堰を越えて、嵐山町・ときがわ町・小川町・東秩父村のどこまで遡上・成長するかが、試験採集されることになります。

 比企川協会員の中にも、投網や友釣りをされる方々がおられますが、秋口の産卵期に東京湾へ落ちるまで、どれほどの標識アユ採捕(尾数)が行われるか、結果が楽しみとなります。上流で、これからの釣り人達の健闘(標識アユの釣果)を祈る思いです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真1.相模川から直送された、稚アユの生け簀(これから麻酔処理します)。

写真2.比企川協と比企自然学校の皆さんによる、アブラ鰭除去(標識)作業

写真3.軽い麻酔処理を醒ました、約1500尾を超す標識稚アユの放流作業

写真4.矢来堰(プール階段式魚道)を乗り越え上流へ、たどり着け!!(5月1日)

全体の農業用堰と、魚道の配置・構造は、3月28日付けHPに写真掲載してあります。