比企丘陵の河畔林でも進む、ナラ枯れ被害木の拡大!?
令和元年10月の台風19号被害は、入間川水系都幾川・越辺川で大きな被害をもたらしましたが、国)荒川上流河川事務所・県・自治体による、迅速な復旧活動や工事によって、緊急対応がなされました。
しかし、荒川本流・入間川水系での本格的な多重防御治水の推進として,概ね5年間で約312億円を計上し、県管理区間も復旧させると報じています。市野川は、荒川本流まで県管理区間となっており、未だに復旧工事は進んでおらず、1年を過ぎたR3年になっても本格的な復旧工事は進んでいません。
この度、東松山県土整備事務所と令和3年4月から、市野川羽尾地区の蛇行河川の土砂堆積、護岸普及、河畔林除伐等を契約した、吉見町の未来都建設(株)の両者による、現場協議と意見交換会の開催要請が、当協議会に有りました。急遽、市野川羽尾地区での市民活動を続けてこられた市野川水系の会イン滑川町の皆さんと、現地確認を行うべく連絡を取り合って、蛇行河川(A-B-C-D地区)の被害地、土砂堆積、倒木状況などを確認しました。
土砂堆積が原因で、B・C地区の蛇行部は完全に疎通能力が無くなっていましたが、併せてB・C区間での、コナラ・クヌギ等のナラ枯れが進行していることが確認されました。ナラ枯れは、「ブナ科樹木の萎凋病(いちょうびょう)」と呼ばれる樹木の伝染病で、樹木を枯らすナラ菌を運ぶカシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)が繁殖することによって、樹木枯死に至る樹病です。
詳しくは、次の文献を御覧下さい。⇒ ナラ枯れ被害の基礎知識(PDF).pdf
県土整備部と未来都建設(株)の担当者とは、3月11日(木)10時より、羽尾地区の高橋集合で、現場協議・視察を行い、その後、羽尾集会所で意見交換会を実施することになりました。
写真1.羽尾地区 高橋下の土砂堆積写真
写真2.蛇行河川の河畔林のナラ枯れ樹木(コナラ・クヌギ等)
写真3.立ち枯れした、コナラ
蛇行河川の保全、多自然川づくりの徹底、自然再生事業との連携などに、関心のある方がたのご参加をお待ちしております。
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