お知らせ

お知らせ NPO荒川流域ネットワークの第22回シンポジウム開催さる!

 3月17日(日)第22回荒川流域再生シンポジウムが、国立女性教育会館に於いて開催され、当協議会の皆さんも数多く参加されました(参加者数は48名)。

 今年度は、主要テーマである「入間川に設置された魚道の稚アユ遡上調査と菅間堰の管理作業」に加えて、近隣市町村で活動する団体からの報告も併せて行われました。


写真1.鈴木代表から、開会の挨拶と事業報告(魚道の標識アユ遡上調査)

1.飯盛川の自然河川復活への取組みについて(発表団体:NPO自然環境復元協会)

.流域活動団体から河川における取組み発表として(発表団体:熊谷の環境を考える連絡協議会、育てる会、かわごえ環境ネット)の3団体からの報告がありました。

.行政からの事業報告としては、「川の国埼玉はつらつプロジェクでの魚道設置事業」について、東松山農林振興センター農村整備部の担当者からH2832年までの事業計画(越辺川・都幾川の出丸堰、中山堰、矢来堰)と、整備進捗状況が報告されました。


写真2.東松山農林振興センターからの事業計画と整備進捗情況の報告

 最後の、意見交換として恒例の『みずかけ“サ”論』が設けられ、今後の魚道の維持管理体制、漁業協同組合との連携構築をどの様に進めるのか等、活発な議論がなされました。しかし、入間川漁協・武蔵漁協から、専業の組合員の方々の参加がなく、市民との協働作業が急がれているものの、スムーズな協力関係に無い現状にやや限界を感じさせられる<本当に、みずかけ論の様だった>内容であった。

お知らせ 『水辺で活動する団体の取組み紹介』(埼玉県水辺再生課)が発刊!

291016日付けで、県内の自治体を経由して執筆依頼のありました「水辺再生活動団体」の取組み事例集が、埼玉県水辺再生課によって取り纏められ、小冊子(124ページ)が発刊されました。 

私達、「比企の川づくり協議会」の取組みは、ページ7082に纏められており、次のページ8390には、同じ比企郡の活動団体「市野川水系の会イン滑川町」の投稿記事も掲載されております(小冊子全体:PDFは、4.8MB)。

このホームページをご覧になっている皆さま及び関係各位にも、報告に替えて参考までにお目通し戴ければ、幸甚と存じ上げます。

冊子『川の国埼玉~ふるさとの水辺を育む地域のチカラ~』(下をクリックして下さい)
 http://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/torikumishoukai/torikumi.html


お知らせ 川の国埼玉はつらつプロジェクトの第1号完成近し!

 3月2日(金)AM10時より、越辺川出丸堰(川島町、坂戸市小沼)に於いて、県の東松山農林振興センター農村整備部が、発注・整備中の魚道建設工事を見学し、参加したNPO荒川流域NETの方々と共に、発注者・工事担当会社の方々と、現場検討・意見交換を行いました。



写真1.NPO、発注者、工事会社とで意見交換(魚道上端にて) 

 
 工事会社は、初雁興業
()(川越市鯨井)であり、総延長39.42m、幅2.80m、平均勾配:1/10の魚道工事は魚道隔壁(半円形:プレキャスト)のブロックをほぼ全個数設置完了し、計画水位を確保できる底位敷きモルタル(又はコンクリート)打設を行うまでに仕上がっていました。



写真2.下流から見た魚道全体と設置された隔壁ブロック

 

 隔壁は、一つのブロックがΦ400mmの半円形擬石体を並べた形になっているコンクリート2次製品(共和コンクリート製)であり、遡上・降下する魚類等がスムーズに移動できるような切欠けになっているものの、段差に打設する「胴込めコンクリート」をどの様に加工するのか、共和コンクリートへ確認しながら残りの工事を進めることで、4月上旬に通水する予定で竣功まで工事を継続することになりました。


写真3.完成ま近かな、出丸堰魚道全景

 

 魚道整備にご関心のある方は、是非とも現場に足を運んで頂きたいと思います。

お知らせ 環境学習会「市民参加による里山林の保全・管理を考える」に参加

2月18日(日)東松山市環境学習会2018(第2回)が、市役所総合会館303会議室に於いて開催されました。講師は、国立研究開発法人森林総合研究所多摩森林科学学園の主任研究員:島田和則さんであり、参加者は約50名ほどで会場は、ほゞ満席でした。


写真.1:森林総合研究所 島田和則氏の講演風景

埼玉と東京(多摩地方)は、地域フロラが同一のような所なので、多摩地区での研究成果や調査事例から、市民参加による里山林(雑木林)の保全と管理をテーマとして考える場合には、

・まず現地をよく見る(人との関わりから見た林のタイプ、どういう植物が生育しているか)

・そのままで、何か問題はあるのか

・問題があるとすれば、どうすればいいのか

・管理の目的を明確にし、適切な目標林を設定する

・永続的に責任を持って管理を継続できるのか

・モニタリング

・やり方に問題はないか。問題があったとき、フィードバックして修正する仕組みを作れるか、等々であった。


写真.2市民参加による里山林の保全と管理に関する考え方

 講義内容は、河川と同様に社会的共通資本として捉えることにより、自治体(県、市など)、土地所有者(里山管理者)、住民、市民団体などが想定する最終型の森(=目標林)などを、協働してどのような管理・保全をするか、ということを植物学的遷移、景観創出、レクレなどのニーズやシーズに対応しなければならない、というような内容であった。

 一般市民からは、具体的に東松山市「岩殿の市民の森」の潜在植生がクヌギ、コナラ林なのに、外来種であるテーダマツが極相林の形で残存し、その林床は松の葉の異常な堆積により、林床植物の多様性(植物フロラ)保全を阻害し、表層土壌の流出・地形崩壊、近隣田畑への被害が進んでいるとの指摘があった。

 河道横断構造物同様に、ステークフォールダー(市役所や利害関係者)による協働型の維持管理が進まないと、一向に解決しない問題が残っていることを痛感させられる講演であった。

お知らせ 「第5回河川協力団体関東ミーティング」(in代々木)に参加しました。

1月27日(土)、代々木のオリンピック記念青少年総合センター(研修棟)にて河川協力団体に加盟している市民団体(13団体)と、(国)関東地方整備局、(公社)日本河川協会とのミーティングが行われました。

 会議のテーマは、①関東地方整備局管内における河川協力事業の現状 ②指定協力団体からの活動報告 ③推進課題についての意見交換等が、行われました。

 制度創設から2年も経っているが、指定証書を受けてもその後何の音沙汰もない、5年計画の意味の分からない書類提出や協働型河川管理を目指すプランが一切ない、など、現状の問題点が多く指摘されました。


 

写真.第5回関東ミーティングでの意見交換会風景

最後に、2005年からNPO法人あらかわ学会が事務局を担って実行してきた『第13回「川の日」ワークショップ関東大会in筑波大学』の案内があり、いい川・いい川づくりワークショップに参加される様、案内がありました。

案内チラシ→13th「川の日」ワークショップ関東大会.pdf


お知らせ 川越市での活動ポスター展示の帰りは、大雪に見舞われました!!

 1月22日(月)、当協議会が実施した「H29年度 武州・入間川プロジェクト」の助成活動を、ポスターに表現して展示会(1週間掲載)に掲載・参加してきました。

 当協議会のプロジェクトは、「魚をふやそう!!シンポジウム」や「ふれあい市野川クリーンアップ作戦」「特定外来魚の駆除」などの活動で、武州ガス()、(国)荒川上流河川事務所、(公益)埼玉県生態系保護協会が主体となって助成を行なったもので、荒川・入間川流域にて環境保全を行った団体や活動を紹介するものです。参加は、13団体でした。

 展示空間は、川越市駅前の百貨店「アトレ」6階のフロアの一角にあり、主催者の方々からご指導を受けながら、現場写真を主としたポスターを貼ってきました(製作者は山本運営委員)。


写真1.アトレ百貨店の一角で、ポスター展示風景。

 

 当日は、関東地方にも広域的な豪雪注意報が出ていましたので、午前中で作業を切り上げて、早々に国道254号を東松山へ北上して帰ってきました。特に、午後の3時頃から横殴りの降雪があり、一晩中振り続けた結果、4年振りの寒波襲来とも相まって、辺り一面の雪景色になりました。


写真2.川越からの帰途は大雪になった(国道254号、407号)。「新宿小南」信号付近(ヤマダ電器前)。


写真3.当協議会事務局の所在地周辺も大雪でした(東松山市五領町周辺)

お知らせ 比企自然学校主催の「鏡びらき」にお呼ばれ!

 比企自然学校の初仕事=鏡開きに、お誘いを受けて、成人の日(8日)に里山センターに飾ってあった大きな鏡餅をみんなで食べようということになった。参加者は、比企自然学校、岩殿満喫クラブ、児沢探検隊、比企の川づくり協議会のメンバーで、地域の活動団体賀詞交換会のようなものとなりました。スタート時は8名、後から3名、解散後2名と多彩な顔ぶれが13名集まりました。


写真ー1.比企自然学校の中庭ストーブ(東松山市岩殿)

 外のストーブではお菓子や漬物、干し芋などの差し入れなどがあり、そこにおしるこ登場でしばしの静寂後に、美味しくいただきました。餅米は岩殿満喫クラブが汗と労働で収穫した正に地産地消品で、食べきれなかった餅はあられやおかきにして食べられる様、立派な「薪割り斧」で叩き割り、お土産として各自持ち帰りました。


写真ー2.ストーブを囲んで餅(おしるこ)や干し芋を食べました

お知らせ H30年2月『川の再生交流会』への参加募集が開始されました!

 12月6日(水)埼玉県衛生会館に於いて、埼玉県水環境課と埼玉県河川環境団体連絡協議会(埼河連)が主催する『2018年 川の再生交流会』の企画・打合せ会議(2回目)が開催されました。その会議決定を経て、川の国応援団に加入されている諸団体、組織、個人、行政団体宛に最終決定版のチラシなどが、届けられましたので、本HP上に添付掲載致しました。埼玉県水環境課のHPもご覧ください。


写真:H29年度『川の再生交流会』開催に向けた第2回打合せ会議(埼玉県衛生会館 3階会議室にて)

 約2ヵ月先のイベントですが、午後の分科会は、流域・地域別に開催されるので、予め参加希望者名を提出して参加予約することになっております。
 また、分科会発表なども1月26日締め切りなどとなっていますが、ポスターセッション希望団体からの申込みも受け付けられる予定になっています(締め切り日は、12月22日)。

 皆様の団体・関係者間で計画・調整され、奮ってご参加下さいます様、お知らせ致します。

県から配布されたチラシ:
H30年2月 川の再生交流会チラシ.pdf
県・水環境課のHP:http://www.pref.saitama.lg.jp/a0505/h29kouryuukai.html

お知らせ ウグイ産卵床整備のための川耕し訓練を実施(都幾川にて)!

去るH27年の5月に、武蔵漁協の監視員を兼ねている当協議会の委員の指導を受けて、「ウグイ産卵床づくり」の為の「川耕し訓練」を、都幾川(ときがわ町)の新玉川橋下流の「飛び石」の付近で実施しました。

今年度、「武州・入間川プロジェクト」活動助成を受けて「魚をふやそうシンポジウム」を10月14日(土)に国立女性会館で開催しましたが、産卵床づくり訓練(川耕し)の実施が含まれていたものの、予定日が台風21・22号の襲来と増水で中止となりました。

12月1日(金)、漁協が建設重機などで都幾川左岸に造成した「石倉」と「飛び石」周辺にて、産卵床回復の為の川耕し訓練を行いました。参加者は5名で、それぞれに助成金で購入したマンノウ、ジョレン、クワなどを持ち込み、近年まで良好なウグイの産卵場の浮石が、「飛び石」建設によって土砂溜りやシルト堆積で沈み石化した箇所をひっくり返して、水産庁のテキスト※に描かれた理想的な「浮石状態」に復元する訓練を実施しました。

※水産庁のテキスト:
ウグイの人工産卵床のつくり方.pdf


写真1.下流に設置された「飛び石」で、浮石が土砂溜りで沈み石になっている。(飛び石の上流から撮影)


写真2.「飛び石」は50㎝位のダムの機能を発揮して、その下流は早瀬出現と河床洗掘が著しい。(飛び石の下流から撮影)

写真3.H27年ごろ武蔵漁業協同組合が、都幾川左岸に重機利用で造成した人工産卵床(石倉)

お知らせ 第14回ふれあい市野川クリーンアップ作戦、約600人が集う!

11月11日(土)9時~12時まで、東松山市と吉見町の間を流れる市野川にて、地域のロータリークラブ、県土整備事務所・環境管理事務所など行政、自治会、小・中学校、商工会、企業等から、約600人が百穴前の河川敷に集まり、恒例のクリーンアップ作戦が展開され、市・町両岸の河川清掃活動を行いました。
 
また、地域交流イベントとして、地元有志による豚汁の振舞いや、「川に親しめる」よう市野川に生息する魚などの生き物の展示(当協議会 担当)なども行われました。


写真1.百穴前の河川敷に集合した、市民・小中学生・企業・県自治体行政担当約600人が参集。

 
 当協議会からのスタッフ6名と市立新宿小学校・飼育委員会有志6名は、前々日仕掛けた6つのもんどり網などから生き物の回収作業を行って、ナマズ、ゲンゴウロウブナ、ニゴイ、クサガメ、スジエビなどの水槽展示・説明活動を行いました。



写真2.スタッフ
(会員 澄川・尾崎さん)と新宿小学生による、生き物の捕獲・回収作業



写真3.採集された魚類、爬虫類、甲殻類、両生類などの展示風景

 また、
運営委員の山本さんからは、市野川水系の水質類型C型になってから久しく、永年水質改善が一向に進まない現状と問題点を説明し、ポスターを基に参加者と共に意見交換を行い、環境保全活動の必要性を語る「辻説法」も行いました。


写真4.水質汚濁と環境保全をめぐって、市民参加によるミニ意見交換会・辻説法

 作業を終えて、主催者側から提供された豚汁などをみんなで楽しくいただきました。  以上

お知らせ 秋空のもと、ゴミ拾いとスリー・デー・マーチ

 台風22号の影響で、1週間延期した「市野川水系の会イン滑川町」の羽尾地区クリーンアップ作業が、114日(土)9001100に実施されました(参加者約15名)。


写真1.滑川町「市野川 高橋」中州で、クリーンアップ作戦開始

 
当日は、比企地方で毎年開催される「スリー・デー・マーチ」の二日目に当り、丁度「和紙の里・武蔵嵐山ルート」を東松山市⇒滑川町⇒嵐山町⇒小川町⇒東松山へ帰還と、ウォークする集団(数千名)が、市野川に架かる高橋を通り過ぎていきました。

 高橋の欄干の下に、ワンカップの飲み干しビンを置いて行った者もいましたが、全般的にマナーは良く、ゴミ拾いする側からも、挨拶としてエールの交換(声掛け)などを行っていました。21号・22号と台風が続いたため、例年に較べて左右の堤防上や高水敷には、ビニール破砕物・ペットボトル等は少なかったようです。(河川中には、ナイロン製農業用具が埋没していたが…)

 

写真2.高橋を交通整理されながらスリーデーマーチのウオーカー達

 ゴミ拾いで一汗をかいた後には、昼食として軽くBBQテーブルを囲みながら、親睦を深め合いました。

お知らせ 比企地方に残る『沼のかいぼり』に参加して

台風22号が、関東地方を通り過ぎて風雨も収まった1030日(月)900~、滑川町と接するヘリティジ・リゾートホテル(熊谷市)の沼かいぼりに参加しました。主催はホテル側であるが、世界農業遺産等専門家会議が比企地方に残る「かいぼり」の伝統行事を「テレビ東京」の番組(H3013日放映予定)で紹介するための取材対応でした。


写真1.テレビ取材を待ち受ける見物人と動員された群衆(左端建物が、ヘリテージホテル)

当日のかいぼりには、-人生に捧げるコント-で有名なココリコの田中直樹さんを主演とした、生き物調査・外来種調査をテーマとする映像取材スタッフが大勢待機しておりました。私達は、比企自然学校のお誘いがあり、胴長ぐつ・タモ網などを用意して参加してきましたが、約100人ほどの見物人・群衆の一員に加わってもらうようなイベントでした。

写真2.3台のポンプで水抜き(工事は、足立区から来た水処理会社)

 水抜きは3台のポンプで、約3時間をかけて行い、底泥が見え始めた段階で、公園管理技士集団である
NPO法人バース(Birth)の若い社員たち10名が、一斉にドロまみれになりながら、魚類・甲殻類・貝類などを採捕し始めました。堤防の上のタライや水槽に、生き物を集めていましたが、魚類ではゲンゴロウブナ、コイ、ヨシノボリ、ドジョウなど、甲殻類では小型のヌマエビ、二枚貝のドブガイが見られましたが、種類数・個体数とも極端に少なく、予想していたブルーギル、ミシシッピーアカミミガメ、アメリカザリガニ等の外来種は、見られませんでした。(午前中で見学を終了したので、午後に出現種が増加したのかは、確認しておりません)

写真3.「かいぼり」取材とスタッフ達

 毎年体験している国営武蔵丘陵公園あざみ沼での生き物調査に較べて、やや拍子抜けした「沼のかいぼり」でした。

お知らせ 『魚をふやそう!』シンポジウム、成功裏に終了しました。

 当協議会主催の『魚を増やそう!シンポジウム』が、10月14日(土)10時~14時に、嵐山町の国立女性教育会館にて開催され、約40名の参加者を得て、無事終了しました。講演者として、元東京海洋大学大学教官の丸山 隆さんをお招きして、午前の部:講演・質疑応答、午後:懇談会の形式で実施致しました。
 本シンポジウムは、当協議会運営委員の山本さんのご尽力により、平成29年度「武州・入間川プロジェクト」に申請・採択され、活動助成金を受けて行われたものです。
 山本さんが育った昭和40年代までは、都幾川水面は魚が飛び跳ねるほど多かったが、昨今はブラックバスやブルーギルなど、外来種被害やカワウ問題などの複合的な被害も顕在化しており、めっきりと魚影が少なくなってきたと嘆いておられました。そこで、下流からの江戸前遡上アユや上~中流での在来渓流種であるイワナ、ヤマメ、カジカ、ウグイなどの増殖へ向けて、人工産卵場の増殖や繁殖環境の再生へ向けて、相模川・多摩川でのアユ遡上の復活記録・実績を紹介して頂き、都幾川・越辺川での「川起こし」や「石倉(地元では、マヤと言われている)作り」などが復活することを希望したいということでした。
 遡上アユの復活活動を続けて来られる、NPO荒川流域ネットの協力も得おり、代表や活動メンバーの参加もあり、貴重な活動紹介や意見交換などが行われました。

資料:シンポジウム案内チラシ(会場:国立女性教育会館)
    ⇒    魚を増やそうシンポ.pdf
写真1:午前の部【講演者は、元東京海洋大学教官の丸山隆さん】
 
写真2:午後の部【懇談会の講演者・座長】

お知らせ 熊谷地区での多自然川づくりと現地協議会

 荒川水系和田吉野川の河川改修工事で、昨年28年度から「多自然川づくり」を埼玉県県土整備部が実施してきており、国道407号と交差する上流部分での一部工事区間が終えたので見学してきました。
 主催は、埼玉県河川環境団体連絡協議会(埼河連)の呼びかけで、熊谷市平塚新田などの自治会・建設工事発注者の熊谷県土整備事務所河川砂防部・建設会社が、昨年来の工事竣功現場で協議を行う意見交換会形式で実施されました。参加者は、概ね25名程でした。

写真1.現場で挨拶する主催者、熊谷県土整備事務所


写真2.和田吉野川 左岸にて現地協議する参加者

 

お知らせ 『魚を増やそう!』シンポジウム開催の案内

 比企の川づくり協議会の主催で、タイトルに記した「魚をふやそう!」シンポジウムを、下記のように開催しますので、奮って参加して下さい。
 講演者は、水産庁や全国内水面漁業協同組合連合会などが『渓流の天然魚を守ろう』や『アユ、ウグイ、コイ・フナ、ウグイ、オイカワの人工産卵床の増殖』などを執筆・監修されてきた、元東京海洋大学の先生:丸山 隆さんをお招きしました。市民は、何が出来るか、市民と行政の協働をどう実施していくか、などの意見交換形式で実施する予定です。

■日 時:2019年10月14日(土)午前10時~午後14時ごろ
■会 場:国立女性教育会館 研修棟208研修室(嵐 山町菅谷)
■後援者:丸山 隆さん(元 東京海洋大学助教授)
■案内チラシ:
魚を増やそうシンポ.pdf

お知らせ あつまれ!くらかけっこ!(野外体験学習~河童会議~)の支援

8月25日(金)9時より、 昨年度までは、都幾川鞍掛橋から丸木美術館までのカヌー体験などを含んだ「河童会議」(東松山市環境保全課主催の野外体験学習)が、衣替えしてニジマスの掴み取り(マス塩焼き体験)や川遊び、生き物観察などを中心に実施されました。

当協議会・岩殿満喫クラブ・比企自然学校・児沢探検隊の東松山市民環境プロジェクトに参加する団体が、そのイベントの協力スタッフとして、前日の網仕掛け・機材の準備運搬等を4~5人が参加協力しました。

写真1:もんどり網の仕掛け

当日の市内からの参加者は、児童44人・保護者41人の合計85名を超える状態で、ニジマス掴み取りでは仕切ったネット一杯に元気よく、掴み取りに夢中になる児童達が印象的でした。

写真2:ニジマスの掴み採り



写真3:つかんだぞ、ニジマス!!

写真4:東松山市広報「10月号」記事

生き物観察では、4つのもんどり網の割には漁獲高が低く、種類もカワムツ、モツゴ、オイカワが優先種で、

コクチバス(15㎝級)、ジュズカケハゼ、シマドジョウ、アブラハヤ、シマエビ、テナガエビなどを、参加者に紹介するに留まった。スッポンなどの捕獲も期待されたのですが、2班に分かれて訪れた見学者には、やや「今日は、不漁です!」ということで、理解して頂きました。


写真5:参加者へ生き物観察と説明

お知らせ 都幾川二瀬橋(嵐山町)でのアユ地曳き網に参加

 今年も、8月11日(山の日)に、NPO荒川流域ネットが主催する地曳網・タモ網で魚捕りに、子供3人(東松山市立新宿小6年生)と保護者3人をお連れして参加した(会場は、嵐山町二瀬橋付近)。 

 前夜と早朝の降水で、水位が上昇して子供達の川での網曳きが安全上危ぶまれましたが、安全見守りを行うスタッフが、新河岸川水系からも多く参加してもらったので、川幅5060mの平均水位は約80㎝程度であったこともあり、安全に刺し網を曳くことができた。


写真:刺し網に下流から追い込んだ魚類などへ、一斉投網

 但し、武蔵漁協が放流したアユは1尾も採捕出来ず、コクチバス(625㎝)、オイカワ、ウグイ、シマドジョウ、カマツカ、ウシガエル(幼体)などが刺し網で捕れて、子供達にミニ水族館で生き物学習が行われた(講師は、埼玉県環境国際センターの金澤光さん)。


写真:二瀬橋下での、ミニチュア水族館の講義(講師:金澤さん)

 
 アユの塩焼きは、事前にスタッフが買い取った養殖アユ(約70尾)と、金澤さんが秋田の河川にて友釣りで釣った天然アユ(約60尾)の炭火焼きが振舞われ、「味較べ」を行なってもらいました。(天然アユの方が、脂が少ないように感じました…)。

写真:昼飯時に、アユ塩焼き(養殖ものと、天然もの)に舌づつみ
 
 川遊びの余興として、子供らによる投網体験が行われ、ブルーシート上にバラ撒いた『菓子捕り』ゲームが行われ、午後に予報されている「降水前」に子供達の了解を得て、早めに帰途に就きました。


写真:投網による菓子捕りゲーム(指導は、金澤さん)

お知らせ 池袋自然クラブの「川あそび」を支援して

殿満喫クラブ(代表:稲田滋夫さん)では、池袋自然クラブと連携し、池袋周辺の小学校児童達16人(保護者8名)をくらかけ清流の郷に招き、川遊び・生き物採集及び観察・カヌー操船体験等を主催しました。参加した親子は、市民プロジェクトで協力関係にある、児沢探検隊・比企自然学校・当協議会の支援を得ると同時に、学生ボランティア8名(大東文化大学)の安全見守り隊の協力を得て、午前・午後のスケジュールをおおいに『満喫して』、東武東上線高坂駅から都内に帰っていきました。
 当協議会では、主に鞍掛堰・用水路にモンドリ網4つ、小型簡易網4つを前日に仕掛けたのですが、29~30日の線状降水帯に見舞われ、用水路以外の網については、殆ど流失寸前まで水位上昇・増水被害を蒙ってしまいました。モンドリ網1基については、本流の淵に仕掛けたため、激流となって回収不可能となった(翌日、31日に水位が下がった時点で、壊れかけた網を発見し、二人がかりで回収し、現在では修理完了済みです)。
 用水路の生き物採捕では、20~25cm級のスッポンが3匹採集され、都内から来られた保護者が持ち帰りたいと、ビニール袋などで運搬を試みたのですが、強烈な噛み付き攻撃があって、危険を伴うので諦めて頂きました。ゲンゴロウブナやテナガエビ、オイカワなどを虫篭に入れて、子供たちに手渡すだけに止めました。

写真1:鞍掛橋上流での川あそび風景


写真2:タンデム・カヤックで乗船体験(比企自然学校の所有船)


写真3:スッポンの生態観測(首の長さに注意!)


写真4:スッポンの噛み付き攻撃(児童には、すこぶる危険!)








お知らせ 引き続き、3年生の市野川探検隊(水辺観察会)

6年生に引き続き、7月13日(木)に新宿小学校3年生の校外授業「市野川探検隊〈水辺観察会〉」が挙行され、協議会会員・PTA・担任教諭の引率・指導の下に無事終了しました。当日は、雨雲が市内を横断し、パラパラと雨が降りましたがすぐに止みました。児童たちは全員ライフジャケットをつけ、ガサガサ生き物採集や川遊びを楽しんでいました。





お知らせ 東松山市立新宿小学校6年生への環境学習支援

7月6日(木)東松山市民環境プロジェクトにも登録されている、新宿小学校6年生(81人)の環境学習指導を実施しました。

 前々日(4日)から、小学校近くを流下する市野川の旧流れ川橋周辺に、大小12個の仕掛け網をセットしましたが、台風3号と梅雨前線による夜半の降雨で、小型網1個の亡失がありましたが、高水敷に打ち上げられたものの5日に再度セットし直して、6日当日は午前900から河川敷での「生き物調査」を無事完了した。

1100からは、小学校体育館にて協議会運営委員2名による、都幾川・市野川・滑川3河川の水質汚濁判定を、埼玉県水環境課より支給されたCODパックテストで、全員が学習しました。

写真1.市野川右岸高水敷での生き物調査(左岸の小山は、国史跡「松山城館跡」)↓

生き物調査の魚類ではタモロコ、モツゴが優占種となっており、ドジョウ、ギンブナ(稚魚)、タモロコ、ナマズなどが確認された(7種)。甲殻・両生類では、モクズガニ、テナガエビ、スジエビが多く確認され、ウシガエル幼体(オタマジャクシ)が多数を占めた(6種)。

昨年度より、魚類の出現種類が少なかった要因としては、台風3号による水位上昇で、網が浮き上がり、小型魚類(コイ、フナなどの稚魚)が掛からなかったものと推定します。

 写真2.数多く採捕されたオタマジャクシ(丸型水槽のウシガエル)、ミシシッピーアカミミガメ↓

 

 写真3.4.環境アドバイザーと担任教諭による、パックテスト(COD)の指導↓

水質判定学習では、市役所広報に載っている3河川水質現況(BODで、都幾川0.3ppm、市野川1.5、滑川2.8ppm)に準じた汚濁傾向に沿わないCOD判定結果となった。その原因は、3号台風と降雨がもたらした流量・水位上昇で、3河川とも泥流が混じり判定に不向きであったためと、児童達に補足説明しました。
 
 今後の河川整備計画では、H30年度より城南新宿橋下流の約300m地点に、新諏訪堰(ラバー転倒型)が整備される計画になっており、堰上・下流での低水路護岸工事の親水性を期待していきたい。

 梅雨時期にも拘わらず、環境学習開催に応じた堤防草刈り業務では、東松山県土整備事務所(河川砂防部)のご配慮に、何時もながら感謝いたします。