お知らせ

鞍掛カヌー体験会(東松山市こどもエコクラブ)と埼玉県提唱の「プラごみゼロ」活動

 長い外出自粛規制のトンネルを抜けた10月のさわやかな季節、比企自然学校では今年初めての都幾川鞍掛堰上でのカヌーイベントを行なった(10月10日・日曜日)。

 協議会からも数名の支援者が参加し、埼玉県の「プラごみゼロウィーク」期間中なのでカヌーからプラごみを回収しようということも合わせて、少しは環境問題への貢献も・・と「欲張りな企画」に加わった。

ここ鞍掛BBQ場はやっとイベントが開始されたので、多くの来場者で賑わいました。

写真1.駐車場から、飛び石を渡り、親子がカヌー船着き場へ向かいます

写真2.比企自然学校で製作したカヌー4艇やカヤックで、こどもを待ちます

写真3.こども達をカヌーに乗船させ、くらかけ清流の河川へ

 

写真4.こども2人に、後部席で安全見守り員が加わります

写真5.小学女子生徒も初めての、カヌー漕艇体験を行ないました

 

 

 

 

比企地方の里山林、河畔林にもまん延する「ナラ枯れ」被害木の現地調査に参加しました!!

 埼玉県では、令和元年新座市において県内で初めて「カシノナガキクイムシ」によるコナラ・クヌギ等への被害が確認され、2年後の令和3年には一気に拡大して、新座市、さいたま市、志木市、川口市、狭山市、川越市、所沢市、入間市、東松山市などで「カシノナガキクイムシ」によるナラ枯れが確認されております。

 市野川の蛇行河川(滑川町羽尾)の河畔林でも、多くの被害木が確認され、県土整備事務所の許可を得て、除伐を続けてきましたが、東松山市高坂丘陵地区の松風台や旗立台の公園や緑地帯でも多くの被害木が確認された為に、比企自然学校の皆さんが独自に現地調査を実施致しました。

 現地調査は、9月8日に8名の住民・会員の有志参加によって、2班に分けて自然学校が取り纏めた調査手順によって行なわれました。調査結果は、櫻井行雄代表によって取り纏められ、「高坂丘陵地区ナラ枯れ調査報告書(写真付き PDF)」として、比企自然学校のホームページに掲載されましたので、川づくり協議会の河畔林被害木調査にも応用可能ですので、許得て得たので紹介致します。

 今後の駆除作業や伐採・除伐については、公園管理者へ報告した後に、市の担当部署の作業に移管されると思いますが、市民活動の貴重な記録を紹介させて頂きました。

 

写真1.ナラ枯れ現状調査に参加した、市民・比企自然学校・比企の川づくり協議会

   

写真2(左)コナラ被害木根元に、カシナガのせん孔で出来たフラス(木くず跡)

写真3(右)コナラ・クヌギ等のナラ枯れ被害木の胸高直径(DBH)の計測作業 

調査報告書(結果PDF)⇒高坂丘陵地区ナラ枯れ調査報告書(写真付).pdf

 

 

蛇行河川の災害復旧(暫定堰の設置など)とキツネノカミソリ観賞会

 終戦記念日(8.15)の全国戦没者追悼式が、コロナ禍で人流を抑え切れない「都内」で挙行される中、九州・四国など西日本・関西では線状降水帯の影響で長雨が続き、甲子園の高校野球は3日も延期されました。

 さて、比企の川づくり協議会は市野川水系の会イン滑川町が主催する「キツネノカミソリ観賞会(8月1~8日)」に合わせて、ドローン撮影による「蛇行河川の自然と災害復旧」「キツネノカミソリ観賞会」のデータ作成と編集を行ないました(DVD作成)。

 このHPでは、容量の関係でDVD映像を見ることが出来ないため、youtubeにアップロードも完了しましたので、3映像のリンク先をご案内致します。映像等の説明テロップなど付けてありませんが、御覧頂ければ幸いです。 

Ⅰ.上空: https://youtu.be/vPITzzzZoGs

Ⅱ.水面: https://youtu.be/y8vxfvq1keY

Ⅲ.林内: https://youtu.be/HkzPg4avSaQ

市野川蛇行河川でドローン映像によるモニタリング観測と、キツネノカミソリ群落観賞会が始まりました。

 一都三県で新型コロナウィルスの第5派到来で、明日8月2日から異常事態宣言が予定される中、滑川町羽尾地区蛇行河川の19号台風被害からの復旧現状と、蛇行河川の「復旧した河況現状」を把握するために、上空・水面・林内からドローン撮影を行いました。

 比企自然学校とのお付き合いがある、市内高坂桜山台にお住まいのドローンオペレーター渡部知己さんにお願いして、1日の早朝9:00から3時間をかけて約1、000mの蛇行河川の上空撮影と、約700mの水面撮影を実施しました。

写真1.蛇行河川上空部を飛行するドローン(Fantom4),その地上撮影中の実物大。

 当日は、蛇行部B地区中ノ島には、キツネノカミソリが開花を始め、地元町民・市野川水系の会イン滑川町による開花鑑賞会(1週間)も開催されており、皆さんからの情報提供や昼食の差し入れを受けて、3段階の水面撮影・上空撮影・林間撮影(キツネノカミソリ群落)を行いました。

 ドローン機種は、遠距離撮影用にはFantom4を、林内・水面撮影用にはMavic2Proを用いて、約30分の蓄電しか出来ないので、電池交換を繰り返しながら、効率よく映像を取得することが出来ました。

写真2 キツネノカミソリ開花 鑑賞会(水系の会イン滑川町、市民主催)

 特に、東松山県土整備事務所が市野川水辺空間整備計画として、約20年間2WAY方式による河川環境保全を行ってきましたが、度重なる台風や土砂堆積によって、市民・住民が河川沿いに散策したり、水辺環境・河川生態との繋がりが欠如してしまっている河川空間の見直しには、是非ともモニタリングしておく必要があったのです。

写真3 キツネノカミソリ群落内地上で撮影するドローン(Mavic2Pro)

 

写真4 満開に咲き出したキツネノカミソリ(県レッドデータブック:準絶滅危惧種)

 今後、県土整備事務所(河川砂防部)、滑川町町づくり課、地元観光団体などに、視覚的にも問題提起を行って、蛇行河川空間の保全が維持推進できるように、映像編集・編纂を行っていく予定です。編集には、比企自然学校の櫻井行雄さん(県・環境ドバイザー)のスキルをお借りして、説得力のある地元環境保全映像に仕上げていきたいと考えております。映像編集には、USB保存となり、1ヶ月ほどの時間をかける予定です。

 

 

市野川蛇行河川の掘削工(社会資本整備総合交付金)竣工検査前の打ち合わせ記録と、復旧工事の現場写真など。 

 

掘削工竣工検査前 打ち合わせ記録を報告します。

 

 一昨年の台風19号の豪雨によって、一級河川の蛇行河川が土砂堆積によって、埋没されましたが、国の補助(社会資本整備総合交付金(河川)工事)によって、市野川掘削工と河畔林除伐が竣工されました。

 「協議会」と「市野川水系の会イン滑川町」では、復旧工事と蛇行河川の復旧を工事完了前に現場確認と打合せを行うために、6月9日に工事発注者の県土整備事務所河川砂防部(柿崎技師)、未来都建設(株)2名と市民団体側3名とで、現場確認と打合せを行いました。 

 AM:10時に、蛇行河川の高橋(B地区中ノ島)に、5人が合流して、柿崎技師と未来都建設(株)の責任者による、「社会資本整備総合交付金(河川)工事(市野川掘削工その8)」の竣工検査前の現地説明を行って頂きました。

  詳細については、添付資料PDFを御覧下さいますようお願い致します。

 ⇒ 市野川蛇行河川 掘削工 PDF.pdf

写真1.蛇行河川B地区に維持流量が回復しました。

写真2.B地区直線河川に設置されたボトルユニット工法の暫定堰(高さ1.2m)

写真3.C地区蛇行河川に復活した、維持流量と川幅(4~6m)。但し、河床は多自然の川に復活していない(今後の経年変化に期待する)。