お知らせ

世界中に拡大しているコロナ(変異株など)パンディミックの中、「新年度」へ移行しました!!

 去る、4月25日(日)の午後より、東松山市民福祉センターの会議室に於いて、第20回の定時総会を無事終了致しました。会員・委員の皆様も高齢化や疾病などで活性化が進まず、加えてコロナ禍の影響でプロジェクトも中止、縮小などが続きましたが、2021年度の定例会合やイベントも【未定】という曖昧さを残した令和3年度の事業計画を承認して頂きました。

 新会員として、志木市在住でこれまで都幾川の嵐山~くらかけ清流の郷まで、河川ゴミ拾いを続けてこられた「いきがい松山29」の方々が加わって頂けるということや、リバーライズストン工法(特許)で営業を行っている河川環境開発(株)の若手営業担当者も参加して頂けるという朗報も得られました。

 また、今期総会の規約改定により共同代表者として渉外・企画を担当して頂く山本正史さんから、新年度の「武州・入間川プロジェクト」助成事業(金)として、シンポジウム『人が憩える水辺』が開催出来ることが決まりました。これから、期日・会場・演者など、有識者との打合せが控えておりますが、積極的に活動していきたいと思います。

 このHPのタイトル「活動報告ー年度報告ー」にも掲載してありますが、以下に【比企の川づくり協議会 第20回定時総会資料】としてお知らせ致します。

比企の川づくり協議会2021年度総会資料【確定版】.pdf

第20回定時総会 会場風景

第20回 定時総会風景(4月25日東松山市民福祉センターC会議室)

年度末を控えて、都幾川矢来堰と魚道の完成が間近です。姿を見せた、プール階段式魚道の全景。

 一昨年10月の台風19号によって破壊された、都幾川5.2Kポストの矢来堰の復旧工事は、順調に進んでおり、当協議会主催の第18回河川見学会で露わになっていた、堰本体の復旧も含めて完成形(ボトルユニット工法=袋詰め玉石工)や袋詰根固工の姿を現わすこととなりました。堰本体をカバーする、護床ブロック工は、完全に終了です。 

 写真-1 全景を現わした、矢来堰と護床ブロック工

 

 右岸側の低水護岸は、荒川上流河川事務所の直轄復旧工事で施工されるものと思うが、用水路呑口に続く左岸側には、新たに維持管理用の階段工も設置されていました。左岸内堤に位置する東松山南中学校側からは、河川敷や矢来堰に降りることが不可能でしたが、魚道のメンテナンスには有意義な、階段となりそうです。 

写真-2  プール階段式魚道とメンテナンス用階段

 

【コロナ禍緊急事態宣言の発出下】滑川町羽尾地区蛇行河川にて、 緊急 第20回河川見学会が開催されました。

 令和元年、台風19号の被害を受けた市野川空間整備事業(滑川町)の、蛇行河川復旧工事が県土整備事務所の工事発注(8工区のうち、「市野川掘削工その8」として)によって開始されます。県土整備事務所と工事受注会社(未来都建設(株))を交えて、土砂堆積被害地や樹木枯れ等(ナラ枯れ)を見ながら、県の担当者や工事関係者の方々から、工事計画と、蛇行河川の保全、今後の全体計画などを伺い、地元町民を含めた現場協議を行った(全体人数22名)。

資料1:緊急 第20回河川見学会の案内チラシPDF ⇒ 緊急第20回河川見学会.pdf

 その後、羽尾第一集会所に於いて、参加者からの意見提出と蛇行河川存続のための意見交換会を行い、特にB地区の分・合流地区(高橋下)の土砂堆積問題、C地区蛇行河川の埋没と流路阻害の解決策について、多自然川づくりの観点から、順応的管理システムに基づいて、透水性を持つ「ボトルユニット工法=袋詰め玉石工」による固定堰設置(高さ1~1.5m)が検討されることになりました。

 今後とも、県土整備事務所河川砂防部との協議を進めることになりました。

写真1.県土整備事務所 敷樋担当課長よりの挨拶と工事箇所等の説明

写真2.B地区蛇行河川部の土砂堆積(工事予定箇所)

写真3.ナラ枯れ大木の確認(伐木予定)

写真4.C地区蛇行河川の土砂堆積(工事予定箇所)

写真5.D地区蛇行河川の残存部、直線新川の飲み口とフトン籠護岸の一部変形

写真6.羽尾第一集会所での意見交換会

比企丘陵の河畔林でも進む、ナラ枯れ被害木の拡大!?

 令和元年10月の台風19号被害は、入間川水系都幾川・越辺川で大きな被害をもたらしましたが、国)荒川上流河川事務所・県・自治体による、迅速な復旧活動や工事によって、緊急対応がなされました。

 しかし、荒川本流・入間川水系での本格的な多重防御治水の推進として,概ね5年間で約312億円を計上し、県管理区間も復旧させると報じています。市野川は、荒川本流まで県管理区間となっており、未だに復旧工事は進んでおらず、1年を過ぎたR3年になっても本格的な復旧工事は進んでいません。

 この度、東松山県土整備事務所と令和3年4月から、市野川羽尾地区の蛇行河川の土砂堆積、護岸普及、河畔林除伐等を契約した、吉見町の未来都建設(株)の両者による、現場協議と意見交換会の開催要請が、当協議会に有りました。急遽、市野川羽尾地区での市民活動を続けてこられた市野川水系の会イン滑川町の皆さんと、現地確認を行うべく連絡を取り合って、蛇行河川(A-B-C-D地区)の被害地、土砂堆積、倒木状況などを確認しました。

 土砂堆積が原因で、B・C地区の蛇行部は完全に疎通能力が無くなっていましたが、併せてB・C区間での、コナラ・クヌギ等のナラ枯れが進行していることが確認されました。ナラ枯れは、「ブナ科樹木の萎凋病(いちょうびょう)」と呼ばれる樹木の伝染病で、樹木を枯らすナラ菌を運ぶカシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)が繁殖することによって、樹木枯死に至る樹病です。

 詳しくは、次の文献を御覧下さい。⇒  ナラ枯れ被害の基礎知識(PDF).pdf

 県土整備部と未来都建設(株)の担当者とは、3月11日(木)10時より、羽尾地区の高橋集合で、現場協議・視察を行い、その後、羽尾集会所で意見交換会を実施することになりました。

 

写真1.羽尾地区 高橋下の土砂堆積写真

写真2.蛇行河川の河畔林のナラ枯れ樹木(コナラ・クヌギ等)

写真3.立ち枯れした、コナラ

 蛇行河川の保全、多自然川づくりの徹底、自然再生事業との連携などに、関心のある方がたのご参加をお待ちしております。

新型コロナウイルス感染症の流行状況下、「川の再生交流会」は中止になり、資料集の発行となりました。

  埼玉県では、令和3年2月13日(土)に「川の再生交流会」の開催を予定し、準備を進めてきましたが、直近の新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、緊急非常事態宣言の下で、交流会の開催は中止となることが決定されました。

 当協議会からも、「再生交流会」に参加するため、発表用資料を作成しました。県から取り纏められた「発表資料のページ21、22」に、比企自然学校(川の学校)との協働活動記録を中心に掲載致しましたので、下記PDFをクリックして御覧下さいますようお知らせ致します。

  川の再生交流会2021(資料集).pdf