2020年11月の記事一覧

大学院生の卒論作成協力として、川づくり協議会と比企自然学校の「市民活動の経緯と展開、課題」をヒアリングされました!

  筑波大学大学院 生命環境科学研究科(地球科学専攻 地誌学分野 2年)の小原悠太さん(春日部市在住)から、事務局宛にメールを戴き、「河川環境保全に携わる市民団体の分布と係わり」というテーマで研究を行うに当たり、ヒアリングに応じてもらいたいとの打診を受けました。

  自然学校の櫻井代表と連絡を取り合い、3連休の最後の23日(月)13:00より、自然学校の畳の間にて、PPTを使用しながら、面談とヒアリング応対を行なうことになった。 

写真1.里山センター応接室(畳の間)にて、小原さん(左端)からのヒアリングに応対する皆さん

   小原さんに応対する4人は、櫻井さん・尾崎さん・田中さん・渡辺さんの4人で、3時間に亘って、荒川流域における市民活動の波及の流れ、及び市民団体の連携構造(団体同士のネットワークや協議会など)の特色を述べて、それらを踏まえて、今後の市民による河川環境の維持管理の可能性について率直な意見を述べておきました(修士論文として取り纏める)。 

 写真2.卒論作成協力を終えて、センター玄関前にてスナップ写真(真ん中が小原さん)

  全国的に新型コロナウィルス感染の第3波が拡大する中、質疑・説明するにも、マスクの着用・空気の入れ換え等は徹底した上で実施して、16:00頃に小原さんを東武東上線高坂駅まで送り届けました。

第17回ふれあい市野川クリーアップ作戦に、カヌー・カヤック3艇で水上「プラごみ回収」を実施。

 11月14日(埼玉県民の日)、恒例の「第 17 回ふれあい市野川クリーアップ作戦」に参加しました。毎年6~700人強で行なわれてきましたが、今年度は新型コ ロナウィルス発生のため県土整備事務所・県環境環事務所・自治会・小中学生などを除き、「3密」を徹底するため作戦規模を大幅に縮小して、130人程度で開催されました。

 当協議会は、ふれあい事業として毎年「市野川の生き物採集・展示」に参加を続けてきましたが、環境省・埼玉県が県下全域で「一斉ごみ拾いキャンペーン」を始めたことに呼応し、川の国応援団の一員として「埼玉県プラごみゼロウィーク」 ※に登録を行ないました。

  これまで、様々なイベント、ボランティアで協力、協働を共にしてきた比企自然学校「川の学校」の皆さんとの協議の上、市野川に於いても里地・川・海を連続的に連なる「川のプラごみ」の除去を、水面・船上から行ない、よりよい川づくり・地域づくりとすることに賛同し、参加して頂きました。

※埼玉県プラごみゼロウィーク  ↓

           https://www.pref.saitama.lg.jp/a0507/saitama-puragomi-zero-week.html

  

写真1:船着き場(右岸河川敷)に到着した、カヌー2艇、カヤック1艇。

 

写真2.吉見百穴駐車場での、クリーンアップ作戦開会式(約130名の参加者)

 

写真3.プラごみ回収作戦打合せ(比企自然学校、川づくり協議会)、右岸河川敷にて

 

写真4.カヤック、カヌーでの水面プラごみ回収。陸域・堤防上の回収は、ロータリークラブ&建設業界の皆さん。

 

 

写真5.回収されたゴミは、環境省・県環境部指定の袋に収納し、清掃センターへ。不法投棄の自転車は、別途クリーンセンターへ。

 

「松風公園(東松山市高坂)」ホタルと生物多様性の未来を考えるシンポジウムに参加。

 

 11月7日(土)、東松山市高坂丘陵市民活動センターに於いて、ホタルと生物多様性についてシンポジウムが開催されました。主催は、比企自然学校代表を兼ねる「丘陵ホタルを守る会」(代表:櫻井行雄さん)によって行なわれました。

写真1.ホタルと生物多様性の未来を考えるシンポジウムの開催PPT

 会場でのシンポジウムと公園内踏査は、「守る会」のホタル保全・保護活動が(公財)日本生態系協会と(一社)関東地域づくり協会が公募して、「関東・水と緑のネットワーク選定団体及び選定地」となったことにより、協会からの支援で開催されたものでした。

写真2.櫻井会長による生態系ピラミッド・ホタル飛翔頭数など、各種調査結果の説明

 協会事務局員、東松山市環境・公園担当者、市会議員等など16名が参加し、櫻井会長からのPPTによる、経緯・生物多様性保全活動域・生態系ピラミッド・ホタル飛翔頭数・活動課題などが説明、紹介されました。

 

写真3.松風公園内の、石積み三面張り水路(ホタルの幼虫移動には無理がある?!)

 

写真4.沼地(呉器沼)・菖蒲田(キショウブの繁茂地)の見学と説明

 一通りの公園内呉器沼、菖蒲田の水棲生物説明が終えた後に、全員で公園内ホタル生息域とトウキョウサンショウオ生息域を散策し、クヌギ・赤松が優先している雑木林の説明・案内をうけました。

 

写真4.三面張り水路と、県立こども動物自然公園からの伏流水・園内排水状況(粘土質赤土) 

 筆者達が、散策を行ない生物多様性を妨げる問題点としては、①ミニ水路が三面張りに近いこと、②こども動物自然公園から流下する伏流水が完全に赤土に混濁しており、水路内に堆積して溶存酸素不足状態と思われること、③要注意外来植物であるキショウブが一面に優占していることで、なかなかホタルが増加しない要因が多いことが分かった。

熊谷市市民活動センターで、交流会「防災でつながるまちづくり」にゲスト報告(11月1日)。

 全国各地で大きな爪跡を残した、昨年R元年の台風19号被害を被って1年を経過し、尚かつコロナ禍も加わって、自治体や市民団体のイベント開催は事毎に、中止・縮小を余儀なくされてきました。

 比企地方でも、8月の花火大会や11月のスリーデー・マーチは、台風被害地の堤防を利用することもあり、中止・延期は仕方ないことと思われます。隣りの熊谷市でも、毎年高まる防災への意識から、様々な市民活動の分野や立場を超えて、何をすべきか一歩でも進めるための交流会へ、ゲスト参加をしてきました。当日の配付資料は、以下の★印に添付してあります。

【事例報告・情報共有】

1. 比企の川づくり協議会(渡辺仁さん)

埼玉県内でも大きな被害があった東松山地域の状況、現在の復旧状況。

ZOOMによる、オンライン会議参加者も見られました。

 ★会議参加者への配付資料PDF ⇒ 熊環連配付資料14ページ.pdf

 

2. 気象予報士(山下紀夫さん)

熊谷や他地域の事例解説から、災害時に活用できるハザードマップ作りへヒント出し。

 

3. 中西地区防災士(代 正人さん)

熊谷で唯一、自主防災組織が作成した防災計画の紹介と、平時の取組みと意見交換会。