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2015年1月の記事一覧

お知らせ 埼玉県”いい川づくり”研修会に参加(in朝霞市)

129()朝霞台・朝霞市産業文化センターで、多自然川づくりの普及研修会として、いい川づくり研修会が実施されました。主催は「埼河連」・「NPO全国水環境交流会」で、埼玉県河川砂防課の協力、国土交通省の後援を得て、前年度(2回目)さいたま新都心の国交省関東地整局の会議室で、東京都・埼玉県・千葉県の合同企画で行われたものの続き(3回目)です。
 今年は、埼玉県単独開催で、今回は埼玉県単独のいい川づくりがテーマでした。埼玉県の川づくり課題は、県民の圧倒的多数の住民が住む県中・南部の平低地河川にあります。

高度成長以前の昭和30年代から、急激な都市化で住宅が増えて、雨が降れば排水の悪い低地は慢性的に冠水します。そして治水・排水機能優先で、川は深く広大になり、崩落防止の鋼矢板護岸になっており、さらに、都市化に下水インフラが追いつかず、生活排水が河川に流れ込み水質悪化をもたらしています。
 また一方で、県北西部の丘陵地では、
荒川の治水計画の一環で、平地に広大で高い堤防の川づくりを行っています。数年前より、県では100カ所の川の再生プランや流域のまるごと再生等を行ってきましたが、多くは標準断面で河岸と護岸一体のブロック(れんが)張りの水際や、布団カゴで固めた典型的な定規断面の川づくりが主流でした。県行政内部でも、ようやく多自然川づくりの自主的研究や改修・施工計画も見られ始めましたので、今回の研修会では、その代表的事例として独自に研究・計画した「和田吉野川」(熊谷県土整備事務所管轄)の改修計画が紹介されました。

 参加者は、国の研究機関・県の行政担当者・地域の市民団体・建設業者など約80名が参加し、都市河川の問題や丘陵地帯の蛇行河川の工事計画や保全方法など、積極的な意見交換がなされ、有意義な研修会となりました。

 ■研修会場の風景です。⇒ 
 
 ■講演者の発表事例。  ⇒ 

お知らせ 滑川町立月の輪小学校での環境学習支援を実施!

滑川町立月の輪小学校4年生(3クラス・120名)の環境学習を支援しました。雨天のため、市野川蛇行河川の自然観察会を中止し、校内で埼玉県県水環境課や財)河川環境管理財団製作のDVDや環境地図などを利用しながら行いました(主催:市野川水系の会 / 協力;比企の川づくり協議会)。
                 ↓写真:校内での環境学習風景

Ⅰ.自然で健康な川の特徴を学んだ。
  ①きれいな水がたくさん流れている
  ②川岸が自然護岸でコンクリートがない
  ③蛇行や瀬・淵がある
  ④河畔林や土手がある
  ⑤
きれいな水に棲む魚がいる
  ⑥きれいな水に棲む水生昆虫がいる
  ⑦堰やダムがない
  ⑧
工場や家庭の排水が流れ込まない
  ⑨
川で遊んだり泳いだりしたい気分になれる川
Ⅱ.
川遊びの「5か条」とは?

   ①川は私たち生き物の源。魚・虫・鳥などの動物や植物のことをたくさん感じましょう
   ②川へは1人で行かない事。仲間どうしでお互いに注意しあって楽しく遊びましょう
   ③川は魅力があるが怖いところもあります。自分でよく考え自分のことは自分で守りましょう
   ④川は常に変化しています。遊ぶ前に下見し遊んでいる時は天気や流れを確認しましょう
   ⑤川へ入る時はライフジャケットをきちんとつけましょう

 以上の事がらを、実際に
行っている川づくりや生き物調査などから事例を挙げて教えて頂くことが出来ました。


お知らせ 入間川 菅間堰・笹井堰の魚道施設見学と協議

1.施工者:東松山農林振興センター、土地改良区

2.現場説明(入間川(くぎ)(なし)橋下流 左岸)

 消波ブロックは、全体的に地盤沈下を起こしアユ、その他魚類の遡上が不可能なため、左岸側に流路(魚道)を、26年度渇水期(冬季)に竣工した。

 渇水期にも拘わらず、コンクリート現場打ちによる流路の地点毎流速はそれぞれ異なっており、最大流速は約1.5m/s程計測されたので、豊水時・平水時に稚アユが遡上可能かどうか、27年度に目視観測していく必要がある。階段状に造成したプール溜り、現場作りの突起状制水工は、流路護岸と流速減衰効果をもたせた工法というものである。

 入間川の大臣管理区間で、最大障害物であった菅間堰のアユ遡上障害物は、すぐ上流の寺山堰(棚田式魚道竣工済み)と併せて、取り敢えず解決されたものと思われるので、今春のアユ遡上期が楽しみである。
 笹井堰の現場打合せ協議の写真は、以下の添付PDFをクリックして下さい。
菅間堰・笹井堰の魚道見学、打合せ協議.pdf

お知らせ 埼玉県”いい川づくり”研修会のご案内

 明けましておめでとうございます。当協議会のホームページをご利用の方々、本年もヨロシク、お願い申し上げます。

 早速ではありますが、「埼河連」からの研修会ご案内と若干の現場報告(14見学)をさせて頂きます。 

     ■■■埼玉”いい川”づくり研修会の案内■■■

1.日時:1月29日(木)10:00~16:20  受付9:30~

2.会場:朝霞市産業文化センター3階ホール(東武東上線朝霞台駅から徒歩3分)

3.参加費など:資料代として、¥500ー

4.共同主催:埼玉県河川環境団体連絡会(略称「埼河連」)
    〃   NPO法人全国水環境交流会
  後   援:国土交通省(予定)、埼玉県、埼玉建産連

5.プログラム案→埼玉”いい川”づくり研修会.pdf

  上記PDFチラシを参照して下さい。

6.■付帯資料(見学会のPDF写真)と現場説明■
          →
和田吉野川の現況(H27.1.4).pdf

  プログラム案にもあるように、報告3「埼玉での多自然川づくりについて」では、熊谷市と東松山市堺を東流する、和田・吉野川の河川改修を事例として、熊谷県土整備事務所 もしくは埼玉県河川砂防課からの発表報告が予定されています。

  そこで、1月4日(日)11時より、「埼河連代表委員」(4名)と比企の川づくり協議会(4名)とで現地視察会を催して、国407号(橋)を境に下流(和田川・吉野川共に)では工事着工中、上流では約1Km区間(蛇行部あり)が今後「多自然川づくり」で設計・施工していくのかどうかを検討中、という現場を視察してきました。

  洪水常襲地帯の河川改修ということで、環境面での配慮よりも、喫緊の治水工事が優先された「典型的な定規断面工事」が施工されてきましたが、今後の吉野川蛇行部をどのように”いい川づくり”を計画していくのか、熊谷市の市民団体と共に注目していきたいと考えております。      以上