お知らせ

コロナ禍の状況下で順調に進む、都幾川矢来堰魚道工事の進捗状況写真。

  一昨年10月の台風19号によって破壊された、都幾川5.2Kポストの矢来堰の復旧工事は、東松山農林振興センターによる工事発注で、堰本体の護床ブロック工の仮工事が終わり、魚道遡上施設(プール階段式魚道)の基礎工事が進んでいることを確認しました。

写真1. 都幾川右岸からの工事現場進入路より、矢来堰復旧工事・魚道施設工事の全景 

 新型コロナ感染が拡がる埼玉県内の工事現場も、3密避けるかの様に、建設会社 (KK須長建設)の現場社員も3名ほどが、魚道遡上施設の基礎工事の為の型枠サポートの組み立てを行なっており、工事責任者によれば順調に工事を進めているとのことであった(竣工は、2月末頃)。

写真2.プール階段式魚道施設の型枠工事の進捗状況(竣工は、2月末予定)

 荒川上流河川事務所の占用期間は、都幾川左岸の用水排水路工事まで、3月末となっていることから、R2年度内には魚道の機能は順調に完成するものと思われました。

 

埼玉県主催の『川の再生交流会』が中止!!『発表予定資料等を掲載した資料集』として県ホームページへ掲載予定!

 明けましておめでとうございます。

 昨年1年はコロナに明けて、今年もまだ引き継きWithコロナとの戦いが続きそうです。今日(8日)から、「1都3県緊急事態宣言」による1ヶ月間『自粛』が続きますが、川でのイベントも軒並み中止・変更が続いており見通しがつきません。

 埼玉県では、令和3年2月13日(土)に「川の再生交流会」の開催を予定し、準備を進めてきましたが、直近の新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、今年度の開催は中止とすることになりました。

 交流会の代替として、研究・活動発表に申込みを行なっていた『発表予定資料等を掲載した資料集』を作成し、県ホームページへの掲載及び川の国応援団登録団体への送付を行うことになりました。

 資料のタイトルは、比企の川づくり協議会と自然学校で行なってきた協働活動の事例報告として、以下の様に取り纏めました(県指定のA4サイズー2ページ)。

 事例報告『共に協力して活動する、市民による「川の環境回復と環境学習」』

                  ⇒ 提出資料A-4 2ページ.pdf

 ▲ふれあい市野川クリーアップ作戦も写真のように、過密を回避して、堤防・水上からのゴミ拾いの作業となった(吉見百穴前の協働作業)。

環境学習として、水鳥・冬鳥のバードウォッチングを支援しました!!(東松山市立新宿小学校にて)

 市立新宿小学校では、豊かな自然に囲まれているわりには、児童の実態として、自然に対する興味・関心が高い状況ではない。子供達が地域の自然環境について学ぶことにより、自然や生き物を大切にする豊かな心が育つことを期して、2009(H.21)年より毎年学校近隣を流れる市野川にて、4・5・6 年生の高学年で環境学習をおこなってきた。R1年には、市教育委員会より、「学校特殊化支援事業」~学校応援団による環境学習支援~と認定を受け、施設・設備・運営などの支援を受けました。

  

 今 年度は、コロナ感染拡大予防(3 密)に最大の注意を払いながら、3 年前から東松山自然倶楽部の協力を得て実施してきた、「市野川周辺(水辺・林縁・住宅地等)の冬鳥、水鳥のバードウォッチング」を挙行し、身近な野生生物の分類や生態、保護・啓蒙普及を継続出来るよう、学校・倶楽部側と打合せを行ないました。

写真1と2:7日(月)にPPTによる事前レクチャー(東松山自然観察会の支援)

 以下のことを中心に講義を行った。

1:鳥のことをもっと知ろう。2:鳥ってどんな生きもの。3:いろいろな形のくちばし。4.身近な鳥たちー基本の5 種を覚えよう。5:夏だけに見られる鳥。6:冬だけに見られる鳥。7:新宿小学校校歌で歌われる、白サギやセキレイってどんな鳥?

資料1 ⇒事前レクチャー「身近な鳥たちー基本の5種を覚えよう」.pdf

 

 

 

写真3:10日(木)市野川右岸堤防上から、バードウォッチング(2組班)

資料2 ⇒身近な鳥ビンゴ 2020/12/10.pdf

 

写真4:10日(木)河川敷からは、1組班。堤防上からは、2組班。 2時間後、校庭までの帰路に交代して観察を継続しました。

大学院生の卒論作成協力として、川づくり協議会と比企自然学校の「市民活動の経緯と展開、課題」をヒアリングされました!

  筑波大学大学院 生命環境科学研究科(地球科学専攻 地誌学分野 2年)の小原悠太さん(春日部市在住)から、事務局宛にメールを戴き、「河川環境保全に携わる市民団体の分布と係わり」というテーマで研究を行うに当たり、ヒアリングに応じてもらいたいとの打診を受けました。

  自然学校の櫻井代表と連絡を取り合い、3連休の最後の23日(月)13:00より、自然学校の畳の間にて、PPTを使用しながら、面談とヒアリング応対を行なうことになった。 

写真1.里山センター応接室(畳の間)にて、小原さん(左端)からのヒアリングに応対する皆さん

   小原さんに応対する4人は、櫻井さん・尾崎さん・田中さん・渡辺さんの4人で、3時間に亘って、荒川流域における市民活動の波及の流れ、及び市民団体の連携構造(団体同士のネットワークや協議会など)の特色を述べて、それらを踏まえて、今後の市民による河川環境の維持管理の可能性について率直な意見を述べておきました(修士論文として取り纏める)。 

 写真2.卒論作成協力を終えて、センター玄関前にてスナップ写真(真ん中が小原さん)

  全国的に新型コロナウィルス感染の第3波が拡大する中、質疑・説明するにも、マスクの着用・空気の入れ換え等は徹底した上で実施して、16:00頃に小原さんを東武東上線高坂駅まで送り届けました。

第17回ふれあい市野川クリーアップ作戦に、カヌー・カヤック3艇で水上「プラごみ回収」を実施。

 11月14日(埼玉県民の日)、恒例の「第 17 回ふれあい市野川クリーアップ作戦」に参加しました。毎年6~700人強で行なわれてきましたが、今年度は新型コ ロナウィルス発生のため県土整備事務所・県環境環事務所・自治会・小中学生などを除き、「3密」を徹底するため作戦規模を大幅に縮小して、130人程度で開催されました。

 当協議会は、ふれあい事業として毎年「市野川の生き物採集・展示」に参加を続けてきましたが、環境省・埼玉県が県下全域で「一斉ごみ拾いキャンペーン」を始めたことに呼応し、川の国応援団の一員として「埼玉県プラごみゼロウィーク」 ※に登録を行ないました。

  これまで、様々なイベント、ボランティアで協力、協働を共にしてきた比企自然学校「川の学校」の皆さんとの協議の上、市野川に於いても里地・川・海を連続的に連なる「川のプラごみ」の除去を、水面・船上から行ない、よりよい川づくり・地域づくりとすることに賛同し、参加して頂きました。

※埼玉県プラごみゼロウィーク  ↓

           https://www.pref.saitama.lg.jp/a0507/saitama-puragomi-zero-week.html

  

写真1:船着き場(右岸河川敷)に到着した、カヌー2艇、カヤック1艇。

 

写真2.吉見百穴駐車場での、クリーンアップ作戦開会式(約130名の参加者)

 

写真3.プラごみ回収作戦打合せ(比企自然学校、川づくり協議会)、右岸河川敷にて

 

写真4.カヤック、カヌーでの水面プラごみ回収。陸域・堤防上の回収は、ロータリークラブ&建設業界の皆さん。

 

 

写真5.回収されたゴミは、環境省・県環境部指定の袋に収納し、清掃センターへ。不法投棄の自転車は、別途クリーンセンターへ。

 

「松風公園(東松山市高坂)」ホタルと生物多様性の未来を考えるシンポジウムに参加。

 

 11月7日(土)、東松山市高坂丘陵市民活動センターに於いて、ホタルと生物多様性についてシンポジウムが開催されました。主催は、比企自然学校代表を兼ねる「丘陵ホタルを守る会」(代表:櫻井行雄さん)によって行なわれました。

写真1.ホタルと生物多様性の未来を考えるシンポジウムの開催PPT

 会場でのシンポジウムと公園内踏査は、「守る会」のホタル保全・保護活動が(公財)日本生態系協会と(一社)関東地域づくり協会が公募して、「関東・水と緑のネットワーク選定団体及び選定地」となったことにより、協会からの支援で開催されたものでした。

写真2.櫻井会長による生態系ピラミッド・ホタル飛翔頭数など、各種調査結果の説明

 協会事務局員、東松山市環境・公園担当者、市会議員等など16名が参加し、櫻井会長からのPPTによる、経緯・生物多様性保全活動域・生態系ピラミッド・ホタル飛翔頭数・活動課題などが説明、紹介されました。

 

写真3.松風公園内の、石積み三面張り水路(ホタルの幼虫移動には無理がある?!)

 

写真4.沼地(呉器沼)・菖蒲田(キショウブの繁茂地)の見学と説明

 一通りの公園内呉器沼、菖蒲田の水棲生物説明が終えた後に、全員で公園内ホタル生息域とトウキョウサンショウオ生息域を散策し、クヌギ・赤松が優先している雑木林の説明・案内をうけました。

 

写真4.三面張り水路と、県立こども動物自然公園からの伏流水・園内排水状況(粘土質赤土) 

 筆者達が、散策を行ない生物多様性を妨げる問題点としては、①ミニ水路が三面張りに近いこと、②こども動物自然公園から流下する伏流水が完全に赤土に混濁しており、水路内に堆積して溶存酸素不足状態と思われること、③要注意外来植物であるキショウブが一面に優占していることで、なかなかホタルが増加しない要因が多いことが分かった。

熊谷市市民活動センターで、交流会「防災でつながるまちづくり」にゲスト報告(11月1日)。

 全国各地で大きな爪跡を残した、昨年R元年の台風19号被害を被って1年を経過し、尚かつコロナ禍も加わって、自治体や市民団体のイベント開催は事毎に、中止・縮小を余儀なくされてきました。

 比企地方でも、8月の花火大会や11月のスリーデー・マーチは、台風被害地の堤防を利用することもあり、中止・延期は仕方ないことと思われます。隣りの熊谷市でも、毎年高まる防災への意識から、様々な市民活動の分野や立場を超えて、何をすべきか一歩でも進めるための交流会へ、ゲスト参加をしてきました。当日の配付資料は、以下の★印に添付してあります。

【事例報告・情報共有】

1. 比企の川づくり協議会(渡辺仁さん)

埼玉県内でも大きな被害があった東松山地域の状況、現在の復旧状況。

ZOOMによる、オンライン会議参加者も見られました。

 ★会議参加者への配付資料PDF ⇒ 熊環連配付資料14ページ.pdf

 

2. 気象予報士(山下紀夫さん)

熊谷や他地域の事例解説から、災害時に活用できるハザードマップ作りへヒント出し。

 

3. 中西地区防災士(代 正人さん)

熊谷で唯一、自主防災組織が作成した防災計画の紹介と、平時の取組みと意見交換会。

「Go To トラベル」1ヶ月経過、都幾川「くらかけ清流の郷」での人ごみと川遊びは?

 表題のキャンペーンが開始されて8月22日で、丁度1ヶ月となり、子供達が夏期休暇の真っ最中の中で、昨年の19号台風で完全破壊されたくらかけ清流の郷へ訪れてみました。都幾川右岸木立の中のBBQ会場も、営業オープンされていましたが、3テーブルぐらい。また、左岸の河原の人ごみも、過密を避けるディスタンスをとっているためか、毎年の混雑時の3割ぐらいの川遊びする人混み(40名?)であった。それでも、清流の郷運営の方々には、喜びの笑顔が満ちていた。

 

写真1.くらかけ清流の郷に集まった人混み

 我ら、川遊びを待ちかねた大人・オジサン達(比企自然学校主催:カヌー教室9人)は、鞍掛堰の上流散策路の船だまりに7艇のカヌー、カヤックを持ち込み、半日を思い思いの水上漕艇に楽しんだ。比企自然学校手製のカナディアンカヌーや、渡良瀬遊水池から持ち込まれた修繕カヌーや、カヤックと手製の箱船?なども混じって、試運転・テスト漕艇を半日続けていました。

写真2.カヌー教室の呼びかけに、集められた新・旧カヌー、カヤック、箱船(?)

写真3.ソーシャルディスタンス(?)を保つ、カヌー群と箱船(?)

 渡良瀬遊水池セーリングクラブから、ボロ船として修理・改装を依頼された木製カヌーも何とかオジサン2人で漕ぎ出すことが出来ました。2人で、漕ぎ出すことは出来たものの、左右への揺れ具合(ローリング)が激しいので、急流や流れの変化する箇所でのターンなどは要注意と言ったところでしょう。素人オジサンでも、ライフジャケットを付けていれば充分対応できる、改装カヌーでした。

   

写真4.改装カヌー(渡良瀬遊水池から来た)を操る、素人オジサン

 

Withコロナでの、都幾川生きもの調査結果は?

  埼玉県も8月4日(火)に漸く梅雨が晴れて、各自宅にも洗濯物が多く見られるようになってきました。比企郡内小・中学校の義務教育課程では、新型コロナウィルス感染防止のため、夏期休暇も変則スケジュールとなり、8月1日(土)~23日(日)までと3週間の休暇となった。いつもの年とは違い、2週間ぐらい夏期休暇が短縮して、春先に臨時休暇(校)した分の「学習遅れ」を取り戻そうという計画らしい。

写真-1 ときがわ町 花菖蒲園の都幾川での調査地点(大人9名、子供3名)

 私達、社会人の「川づくりイベント」や「水環境・生きもの調査など」も軒並みスケジュール変更をせざるを得ず、様々な環境学習が中止・予定変更を余儀なくされてしまいました。都幾川で毎年行なわれる、市民・子供達に解放された生きもの調査としては、ときがわ町花菖蒲園横の「都幾川生きもの調べ」(もりんど主催)や「越辺川・都幾川生きもの調査」(NPO荒川ネットワーク主催)などが頑張ってきましたが、今年は大勢の子供達を集めて生きもの調査を進めることが出来ませんでした。

写真ー2  全員で集められた、水棲昆虫・魚類など(種類数は非常に少ない)

写真ー3 生きもの調査結果(パネル)です。魚類などは非常に少ないことが判明した。

 大人9名(うち比企川協会員:6名)、子供3名の合計12名による、都幾川上流の生きもの調査を、マスクをつけた大人達が、ときがわ町花菖蒲園沿いの都幾川に集まり、生きもの調査を実施しました。採集された生きものは、昨年の19号台風被害によって出現種数が少なく、パネルに表示された種類だけであった。

新型コロナウィルス感染防止下での、環境学習教育の現状

比企郡内の小中学校は、一斉休校を終えて7月より再開されたが、授業などの遅れを取り戻すために、これまでの野外での環境学習やイベントは、極力短縮・延期などが行なわれました。東松山市内の新宿小学校でも、恒例の6年生(生き物調査・水質テスト)、4年生(市野川探検・川遊び等)の野外学習・環境学習が、全て中止となりました。

写真-1. 5年生と6年生高学年の「飼育委員会の会議」風景(市立新宿小学校)

 

写真-2. 飼育しているウサギ、カメを相棒にして、テレビ会議用の撮影(敢えてマスクを外した)

 加えて、九州熊本県を流れる球磨川の増水・大氾濫をもたらした異常な梅雨前線もあって、市野川の現地学習は中止に追い込まれて、テレワークでの「市野川学習」を行ないました。また、魚類・は虫類(カメ)・ウサギなどを飼育(エサやり)しているクラブ活動(5,6年生)も、委員会方式で活動報告などを行なっていますが、全て浮き足立っているような活動になっているようだ。

夏休みも、国内の感染者推移によって、各県レベルで異なってきており、埼玉県では8月1日~30日までの1ヶ月に短縮された模様です。先生方も、政府や1都3県の首長との緊急政策の食い違い(ex.「Go Toトラベル」)に振り回されておられると思いますが、感染防止(飛沫感染・一部空気感染?)へ向けて、頑張って欲しいと思っています。