2021年3月の記事一覧

年度末を控えて、都幾川矢来堰と魚道の完成が間近です。姿を見せた、プール階段式魚道の全景。

 一昨年10月の台風19号によって破壊された、都幾川5.2Kポストの矢来堰の復旧工事は、順調に進んでおり、当協議会主催の第18回河川見学会で露わになっていた、堰本体の復旧も含めて完成形(ボトルユニット工法=袋詰め玉石工)や袋詰根固工の姿を現わすこととなりました。堰本体をカバーする、護床ブロック工は、完全に終了です。 

 写真-1 全景を現わした、矢来堰と護床ブロック工

 

 右岸側の低水護岸は、荒川上流河川事務所の直轄復旧工事で施工されるものと思うが、用水路呑口に続く左岸側には、新たに維持管理用の階段工も設置されていました。左岸内堤に位置する東松山南中学校側からは、河川敷や矢来堰に降りることが不可能でしたが、魚道のメンテナンスには有意義な、階段となりそうです。 

写真-2  プール階段式魚道とメンテナンス用階段

 

【コロナ禍緊急事態宣言の発出下】滑川町羽尾地区蛇行河川にて、 緊急 第20回河川見学会が開催されました。

 令和元年、台風19号の被害を受けた市野川空間整備事業(滑川町)の、蛇行河川復旧工事が県土整備事務所の工事発注(8工区のうち、「市野川掘削工その8」として)によって開始されます。県土整備事務所と工事受注会社(未来都建設(株))を交えて、土砂堆積被害地や樹木枯れ等(ナラ枯れ)を見ながら、県の担当者や工事関係者の方々から、工事計画と、蛇行河川の保全、今後の全体計画などを伺い、地元町民を含めた現場協議を行った(全体人数22名)。

資料1:緊急 第20回河川見学会の案内チラシPDF ⇒ 緊急第20回河川見学会.pdf

 その後、羽尾第一集会所に於いて、参加者からの意見提出と蛇行河川存続のための意見交換会を行い、特にB地区の分・合流地区(高橋下)の土砂堆積問題、C地区蛇行河川の埋没と流路阻害の解決策について、多自然川づくりの観点から、順応的管理システムに基づいて、透水性を持つ「ボトルユニット工法=袋詰め玉石工」による固定堰設置(高さ1~1.5m)が検討されることになりました。

 今後とも、県土整備事務所河川砂防部との協議を進めることになりました。

写真1.県土整備事務所 敷樋担当課長よりの挨拶と工事箇所等の説明

写真2.B地区蛇行河川部の土砂堆積(工事予定箇所)

写真3.ナラ枯れ大木の確認(伐木予定)

写真4.C地区蛇行河川の土砂堆積(工事予定箇所)

写真5.D地区蛇行河川の残存部、直線新川の飲み口とフトン籠護岸の一部変形

写真6.羽尾第一集会所での意見交換会