2016年1月の記事一覧

お知らせ 市野川(羽尾地区)河畔林の整備、伐採工事の進捗状況


 1月23日(土)9:00より、羽尾地区の河畔林の一部伐採工事が実施された。昨年9月の関東・東北大水害時には、市野川の一部で溢水が見られ、羽尾地区で合流する「又五良水路」で多くの樹木が流下能力を阻害したために、県土整備事務所河川砂防部の発注で、伐採工事(市野川右岸側)が行われました。
 枯死木、傾斜木など、予め市野川水系の会イン滑川町の皆さんで、目印用のビニール白テープを貼って頂いていたので、工事関係者はスムーズに作業を開始することが出来ました。現場協議で、作業に邪魔になる数本の樹木が追加伐採となりましたが、本日は枯死寸前の針葉大木(ヒノキ)がメインとして伐採され、水路に張り出しているエノキ、コナラなども除伐されることになりました。
⇒写真、「又五良水路」河畔林の伐採工事状況など

 水路の石積み護岸の修理は、後日の作業として取り扱われるとのことでしたが、大木に絡みつく蔓植物の切り残しが多く存在しており、数年かけて腐食して散策ルート頭上に残る「枯死木」になる可能性も考えられます。散策者安全通過の観点から、今後撤去してもらえるよう、管理者側(県土整備事務所)と協議していく必要があると感じました。
⇒散策ルート(
右岸堤防)上に切り倒されたヒノキ枯死木




お知らせ ときがわ町の魚道整備事業で、絶滅危惧種を発見!!

 去る1月14日(木)の都幾川 宮ヶ谷戸前堰の魚道整備事業で、生き物の「引っ越し作業」を記事としてUPしましたが、午前の工事開始から一緒に調査をされていた、埼玉県環境科学Cの金澤さんは、絶滅危惧種のスナヤツメを1尾採捕して同定・接写撮影後に、埼玉新聞の記者発表に応じ、河川環境の重要性を訴えておりました。

 その記事を、ご本人よりお送り頂いたので、本HPに記事全文をJPEGにて紹介致します(下段)。

お知らせ 関東地方整備局と国指定「河川協力団体」との意見交換会、活動発表会。

 18日(月)は、夜間からの降雪が15㎝となり、小学校等は2時間遅れで開校することとなりました。筆者の定期ミニ水族館の掃除も午後に実施することとなりましたので、先日16日(土)13:30~17:00より、荒川上流河川事務所の西浦和出張所に於いて、関東地整局河川環境課・水政課・河川管理課主催の「意見交換会・活動発表会」に参加してきましたので、添付資料・写真を添えて、概要の参加報告を行います。

 ⇒写真は、荒川上流河川事務所の西浦和出張所の会議室風景

1.参加者総数 関東地整局指定協力団体(26団体中)20団体(21名)

        関東地整局内出席者        16

2.活動事例発表者(別紙1を参照のこと)    9団体(当協議会からも発表)
⇒別紙1
河川協力団体出席者一覧.pdf

3.意見交換会の概要

 ①全国197団体が認定されている中、関東地整局で26団体は少ないと思われるが、今後「顔の見える」交流を行い、活発なパートナー態勢を構築して、協働・業務委託できる体制(制度設計)をつくっていきたい。

 ②協力団体へ「委託する範囲(概念)」として、河川法99条の委託の範囲で実施するしか出来ない。建設業法の中の、「工事範疇」(草刈も工事に相当)、「下請け、外注の概念」に相当するものは委託ではなく、一般競争入札・発注や随意契約の工事範囲に相当するので、委託出来なくなる。

 ③よって、別紙4に基づく「委託出来る条件」が限定されてくる。<草刈り+外来種除去>のような、環境教育・啓発を主目的に名称変更することが条件となる。
⇒別紙4

 ④委託方法は、協力団体・社団法人・財団法人等へ公示後、申請資料を受理した後に、選定・委託というフローになる。

4.総括(私的)

  意見交換会に参加して、地方整備局の見解を聞いてみると、「活動範囲の限定」「活動の実績・経歴」「他団体との競争」も要求されてくる傾向になると感じられました。

 その為には、整備局や事務所との日常的(又は定期的)な交流や意見交換などが要求されるだろう、と直感した次第です。

  まあ、タナボタ方式に「委託」が為される訳ではなく、何らかの営業努力を要求されてくるということです。

 

 (以上が、測量設計やコンサル業界を永らく体験した筆者からの、委託者側見解・目論見に対する直感的な感想でした!!)

お知らせ 宮ヶ谷戸前堰魚道建設に伴う、生き物の「引っ越し」作業実施!

 1月13日、今年初めての協働作業は、ときがわ町宮ヶ谷戸前堰の魚道建設に伴う、生き物の「引っ越し」作業から開始されました。
 呼びかけ人は、当協議会の事務局運営委員であるもりんど代表の山本悦男さんであり、昨年から周到に関係各位と連絡調整を行って頂き、好天ではあるが水温6℃の冷たい都幾川(玉川橋下流)で、行われました。
⇒写真、昨年末までの魚道建設工事現場(山本さん撮影)

 建設監督者は、ときがわ町建設課・産業観光課であり、重機による工事関係者を除き、生き物・魚類の「引っ越し」作業(採捕・再放流)に参加された団体は、武蔵漁協、
もりんど、ときがわ遊歩道の会、比企の川づくり協議会、埼玉県環境科学国際センター、県立川の博物館、荒川域ネットワークで、総勢約15名の方々による作業でした。
 午前の十字ブロックの除去(重機ユンボによる)から、研究機関の方々は、作業の合間にタモ網で砂地・礫地から、大型ではナマズ、キンブナなどの採捕を行っていましたが、午後からは大勢の採捕作業で、魚類、甲殻類、両生類、巻貝類の多くの生き物を採集して、一部は博物館の展示水槽などへ搬出されたが、多くの生き物を同定した後(※)、建設工事現場より下流の清流へ再放流されました。勿論、再放流・移動禁止の特定外来生物であるコクチバス13尾は、その場で内臓を取り除かれ食べたい方へ、手渡されました(筆者は、4尾をから揚げにして夕食前のツマミにしました)。
⇒写真、工事現場と生き物採集作業


⇒写真、生き物同定作業と種類別個体数、コクチバスの殺処分


※⇒確認された生き物の種類数は、魚類19種類・甲殻類5種類・両生類1種類・巻貝類3種類・水生昆虫類6種類でした(上のボードを参照下さい)。