お知らせ

お知らせ 第19回荒川流域再生シンポジウムと水かけ”サ”論に参加 

■Ⅰ部:再生シンポジウム
 3月14日(土)午後より、国立女性教育会館の大会議室に於いて「荒川流域再生シンポジウム」が開催されました。主催は、NPO法人荒川流域ネットワークで、恒例の活動報告は①2014年度のアユ遡上環境調査の結果と、6年間のとりまとめ ②2014年度荒川流域一斉水質の結果報告に始まり、③新河岸川水系でのアユ復活 ④入間川水系での魚道設置事業の二つの活動報告が行われた。
 当協議会からも、越辺川、都幾川、槻川でそれぞれに活動している方は、標識アユの放流・追跡などで協力している関係上、結果については大いなる関心と期待をもって講演に聞き入りました。

■Ⅱ部:みずかけ”サ”論
 会場に来られた約40名の住民・市民団体、行政、専門家を交えて、『東京湾から、自然遡上するアユを復活するための連帯について語ろう』の合言葉の基に、様ざまな意見交換がなされました。荒川の中央西部域である新河岸川の黒目川での天然アユ遡上の水中ビデオが紹介されて、堰き止めらる構造物の所在・問題点なども指摘されました。
 入間川では、H24年度からH27年度まで、川越市内の3つの農業用水堰、及び狭山市内の3つの農業用水堰の改修計画・工事・効果検証(モニタリング)を行うことが、東松山農林センターの上原担当部長から発表され、出席者からは多くの質疑応答がなされました。

新聞記事⇒
荒川流域ネットの第19回シンポジウム.JPG

写真:講演とみずかけ”サ”論の会場 ↓


 

お知らせ H27年度 市民環境会議で先進事例「黒目川の川づくり」の講演

3月8日(日)午後より、東松山市松山市民活動センターに於いて、東松山市環境産業部エコタウン推進課主催による市民環境会議が開催されました。3つの目標「将来世代の豊かさを守る持続可能な暮らし」「恵みをもたらす里山、農地、水辺の保全」「市民、地域のチカラが発揮される協働のマチ」のテーマの中の「水辺の保全」の先進的事例の紹介で、朝霞市の「黒目川に親しむ会」の藤井由美子代表からの講演を行って頂きました。

県内でも古くから、河川改修で行政(県土整備事務所)、河川工事・設計会社、市民・住民、専門学者らによる協働事業として「多自然川づくり」を実施してきたことで知られ、その成果はH13年度土木学会でも「土木学会デザイン賞」を授与されるほど素晴らしいものです。

特に、東京都東久留米市、埼玉県新座市、朝霞市の人口密集地(合計人口40万人)にもい拘わらず、水質保全、多様な生き物の回帰、商店街を巻き込んだマチづくり、小・中学生の環境学習の場の創設など、東松山・滑川町・吉見町を貫流する市野川に大いに参考になる講演でした。
  新聞記事⇒
第2回市民環境会議 記事.pdf

 講演風景⇒

お知らせ 市野川(羽尾地区)蛇行河川のモニタリング測量開始される

■県土整備事務所から、測量業務『H26年度 河川改修工事(モニタリング業務委託)』が発注された

 去る2月に東松山県土整備事務所河川砂防部より発注された市野川蛇行河川部の縦横断測量(約1.4Km)は、H2122年に当協議会が河川整備基金から助成金を受けて実施した「市野川、市民による順応的事業の実施(2WAY方式のモニタリング調査)」を継続し、新川と蛇行河川の保全と有効性を検証する目的になっています。3月2日(月)午後より県土整備事務所・開発測量業者・当協議会(&市野川水系の会)の3者が現地集合して、調査測線(横断測量)の現地確認を実施しました。測量会社は()都市開発コンサルタンツ(本社:東松山市)で、当協議会からの参加者は、千葉さん・日下さん・渡辺の3名でした。
行政、測量業者、市民による現場立ち合い⇒

■河川改修の測量とモニタリング測量のちがい

 今回の測量延長は約1,350mであり、蛇行河川域(ABCD区間)約850m、直線河川域約500mの縦断測量(20mピッチ)と66測線の横断測量を実施するものです。この測量方法は、国が定める河床変動量調査に準拠して行う調査で、起点(D地区)から終点(A地区)に向かって、20mごとの河床高を求めて縦断図を描くと同時に、その地点の横断図を描くものです。いわゆる、河川計画を行う際の立体現況図の基になるものです。

 一方、5年前に私達市民が行った縦横断測量は、河道内微地形を把握する方法で、ハビタットの分布(淵、トロ、早瀬、平瀬の連続分布―Channel Geomorphic Unit―)ごとに縦断・横断図を描くやりかたに従ったものです。従って、均一20mごとの河床変化を捉えたものではありません。測量指導とプログラムの提供は、(独)土木研究所自然共生センターの萱場祐一博士より行われたものであり、この5年前の測線データと今回の測量データをミックスして、河床やハビタットの変化を評価しようとするものです。
蛇行河川(D区域)の測量起点の確認⇒

D区域の釜淵(水深3.1m)の測量線の確認⇒

■2つの測量データをミックスして利用するために

その為に、県土整備事務所斉藤課長、夏目主任、測量士2名と立ち合いの基に、代表的なD区間の釜淵(水深約3.1m)、C区間のドンブリバチ(約1.8m)、新川の分・合流地点、飛び石、又五良水路の出口(A区間)、滑滝(A区間)など、ハビタットの特徴点や地形変換点のモニタリング重点箇所の選点を行い、新たに18測線の追加点を決定してきました。

 これまでの市民によるモニタリング測量は、予期せぬ素掘り新川土羽の崩壊(C区間)・土砂流出と堆積(B区間)など大きな地形改変、体力的衰え(班編成不能)や機材の不備などにより、継続出来なかったので、今後、県土整備事務所が継続実施して蛇行河川の保全と上流域の順応的な改修工事を進められることは大変意義深いことと考えております。当協議会としても、「市野川水系の会イン滑川」の皆様と連携して、全面的に協力・支援していく予定です。
3者による打合せ協議(A区域)⇒

                       以上   写真:千葉、  記録:渡辺

お知らせ 和田吉野川の多自然川づくりがスタートする!!

 2月25日(水)、去る1月に埼河連(埼玉県河川環境団体連絡協議)・比企の川づくり協議会で事前視察を行った「和田吉野川の河川改修工事」の現地説明会が、熊谷県土整備事務所河川砂防部の現地案内で実施されました(比企川協から5名、参加市民総数は20名)。

関連新聞記事⇒
和田吉野川 記事.pdf

現地視察風景↓


 
 国道407号線が和田吉野川を渡る吉野橋の上流駐車場に集合し、多自然工区(吉野橋上流660メートルの区間)とその周辺の状況を見学し、熊谷県土整備事務所に移動した後に、県土整備事務所の秋山副所長・川田河川砂防担当課長・大島技師から、「和田吉野川における多自然川づくりの概要」がPPTによって説明されました。

 現況の蛇行河川と澪筋ルートおよび右岸の山付河畔林を保全するために、左岸側のみの片岸拡幅を実施し、その際に掘削深は0.6メートル以下に留める計画。右岸側の河畔林のところは自然河岸のまま保全する。1981年の和田吉野川全体計画に基づく設計案で工事した場合よりコストも縮減される、などの内容でした。
 その後、事務所の会議室にて、埼河連、熊環連(熊谷の環境を考える連絡協議会)、熊谷ほたるの会、比企の川づくり協議会、地元の平塚新田自治会(区)関係者が参加して、市民側からは活発な意見交換・質疑応答が行われました。




お知らせ 第21回埼玉県「川の再生交流会」が盛大に開催された

 埼玉県主催第21回 『川の再生交流会~きれいな川を次世代へ川の国埼玉~』(埼玉県河川環境団体連絡協議会の協力)がさいたま市民会館うらわで開催されました。栄東中学・高等学校コーラス部の皆さんの歌声で始まり、川にやさしい浄化槽フォーラム埼玉代表の大石さんの報告「排水マナーの向上と排水処理施設の完全達成を目指して」で午前の部は終了。全体参加者は、主催者発表で約650名とのことでした。比企の川づくり協議会からは6名が参加しました。
⇒会場のオープニングコーラス  


 午後の部としては、美化活動、環境学習、多自然川づくり、都市排水路の川づくり、水質浄化などテーマごとにミニ集会を分科会(7分科会)として開催し、行政・市民団体からの発表・意見交換が活発に行われました。
⇒第6分科会「100プランとまるごと再生交流」の発表風景