お知らせ
あつまれ!くらかけっこ!(野外体験学習~河童会議~)の支援
8月25日(金)9時より、 昨年度までは、都幾川鞍掛橋から丸木美術館までのカヌー体験などを含んだ「河童会議」(東松山市環境保全課主催の野外体験学習)が、衣替えしてニジマスの掴み取り(マス塩焼き体験)や川遊び、生き物観察などを中心に実施されました。
当協議会・岩殿満喫クラブ・比企自然学校・児沢探検隊の東松山市民環境プロジェクトに参加する団体が、そのイベントの協力スタッフとして、前日の網仕掛け・機材の準備運搬等を4~5人が参加協力しました。
写真1:もんどり網の仕掛け
当日の市内からの参加者は、児童44人・保護者41人の合計85名を超える状態で、ニジマス掴み取りでは仕切ったネット一杯に元気よく、掴み取りに夢中になる児童達が印象的でした。
写真2:ニジマスの掴み採り
写真3:つかんだぞ、ニジマス!!
写真4:東松山市広報「10月号」記事
生き物観察では、4つのもんどり網の割には漁獲高が低く、種類もカワムツ、モツゴ、オイカワが優先種で、
コクチバス(15㎝級)、ジュズカケハゼ、シマドジョウ、アブラハヤ、シマエビ、テナガエビなどを、参加者に紹介するに留まった。スッポンなどの捕獲も期待されたのですが、2班に分かれて訪れた見学者には、やや「今日は、不漁です!」ということで、理解して頂きました。
写真5:参加者へ生き物観察と説明
都幾川二瀬橋(嵐山町)でのアユ地曳き網に参加
今年も、8月11日(山の日)に、NPO荒川流域ネットが主催する地曳網・タモ網で魚捕りに、子供3人(東松山市立新宿小6年生)と保護者3人をお連れして参加した(会場は、嵐山町二瀬橋付近)。
前夜と早朝の降水で、水位が上昇して子供達の川での網曳きが安全上危ぶまれましたが、安全見守りを行うスタッフが、新河岸川水系からも多く参加してもらったので、川幅50~60mの平均水位は約80㎝程度であったこともあり、安全に刺し網を曳くことができた。
写真:刺し網に下流から追い込んだ魚類などへ、一斉投網
但し、武蔵漁協が放流したアユは1尾も採捕出来ず、コクチバス(6~25㎝)、オイカワ、ウグイ、シマドジョウ、カマツカ、ウシガエル(幼体)などが刺し網で捕れて、子供達にミニ水族館で生き物学習が行われた(講師は、埼玉県環境国際センターの金澤光さん)。
写真:二瀬橋下での、ミニチュア水族館の講義(講師:金澤さん)
アユの塩焼きは、事前にスタッフが買い取った養殖アユ(約70尾)と、金澤さんが秋田の河川にて友釣りで釣った天然アユ(約60尾)の炭火焼きが振舞われ、「味較べ」を行なってもらいました。(天然アユの方が、脂が少ないように感じました…)。
写真:昼飯時に、アユ塩焼き(養殖ものと、天然もの)に舌づつみ
川遊びの余興として、子供らによる投網体験が行われ、ブルーシート上にバラ撒いた『菓子捕り』ゲームが行われ、午後に予報されている「降水前」に子供達の了解を得て、早めに帰途に就きました。
写真:投網による菓子捕りゲーム(指導は、金澤さん)
池袋自然クラブの「川あそび」を支援して
当協議会では、主に鞍掛堰・用水路にモンドリ網4つ、小型簡易網4つを前日に仕掛けたのですが、29~30日の線状降水帯に見舞われ、用水路以外の網については、殆ど流失寸前まで水位上昇・増水被害を蒙ってしまいました。モンドリ網1基については、本流の淵に仕掛けたため、激流となって回収不可能となった(翌日、31日に水位が下がった時点で、壊れかけた網を発見し、二人がかりで回収し、現在では修理完了済みです)。
用水路の生き物採捕では、20~25cm級のスッポンが3匹採集され、都内から来られた保護者が持ち帰りたいと、ビニール袋などで運搬を試みたのですが、強烈な噛み付き攻撃があって、危険を伴うので諦めて頂きました。ゲンゴロウブナやテナガエビ、オイカワなどを虫篭に入れて、子供たちに手渡すだけに止めました。
写真1:鞍掛橋上流での川あそび風景
写真2:タンデム・カヤックで乗船体験(比企自然学校の所有船)
写真3:スッポンの生態観測(首の長さに注意!)
写真4:スッポンの噛み付き攻撃(児童には、すこぶる危険!)
引き続き、3年生の市野川探検隊(水辺観察会)
6年生に引き続き、7月13日(木)に新宿小学校3年生の校外授業「市野川探検隊〈水辺観察会〉」が挙行され、協議会会員・PTA・担任教諭の引率・指導の下に無事終了しました。当日は、雨雲が市内を横断し、パラパラと雨が降りましたがすぐに止みました。児童たちは全員ライフジャケットをつけ、ガサガサ生き物採集や川遊びを楽しんでいました。
東松山市立新宿小学校6年生への環境学習支援
7月6日(木)東松山市民環境プロジェクトにも登録されている、新宿小学校6年生(81人)の環境学習指導を実施しました。
前々日(4日)から、小学校近くを流下する市野川の旧流れ川橋周辺に、大小12個の仕掛け網をセットしましたが、台風3号と梅雨前線による夜半の降雨で、小型網1個の亡失がありましたが、高水敷に打ち上げられたものの5日に再度セットし直して、6日当日は午前9:00から河川敷での「生き物調査」を無事完了した。
11:00からは、小学校体育館にて協議会運営委員2名による、都幾川・市野川・滑川3河川の水質汚濁判定を、埼玉県水環境課より支給されたCODパックテストで、全員が学習しました。
写真1.市野川右岸高水敷での生き物調査(左岸の小山は、国史跡「松山城館跡」)↓
生き物調査の魚類ではタモロコ、モツゴが優占種となっており、ドジョウ、ギンブナ(稚魚)、タモロコ、ナマズなどが確認された(7種)。甲殻・両生類では、モクズガニ、テナガエビ、スジエビが多く確認され、ウシガエル幼体(オタマジャクシ)が多数を占めた(6種)。
昨年度より、魚類の出現種類が少なかった要因としては、台風3号による水位上昇で、網が浮き上がり、小型魚類(コイ、フナなどの稚魚)が掛からなかったものと推定します。
写真2.数多く採捕されたオタマジャクシ(丸型水槽のウシガエル)、ミシシッピーアカミミガメ↓
写真3.4.環境アドバイザーと担任教諭による、パックテスト(COD)の指導↓
水質判定学習では、市役所広報に載っている3河川水質現況(BODで、都幾川0.3ppm、市野川1.5、滑川2.8ppm)に準じた汚濁傾向に沿わないCOD判定結果となった。その原因は、3号台風と降雨がもたらした流量・水位上昇で、3河川とも泥流が混じり判定に不向きであったためと、児童達に補足説明しました。
今後の河川整備計画では、H30年度より城南新宿橋下流の約300m地点に、新諏訪堰(ラバー転倒型)が整備される計画になっており、堰上・下流での低水路護岸工事の親水性を期待していきたい。
梅雨時期にも拘わらず、環境学習開催に応じた堤防草刈り業務では、東松山県土整備事務所(河川砂防部)のご配慮に、何時もながら感謝いたします。
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