お知らせ

お知らせ NPO荒川流域ネットワークの第22回シンポジウム開催さる!

 3月17日(日)第22回荒川流域再生シンポジウムが、国立女性教育会館に於いて開催され、当協議会の皆さんも数多く参加されました(参加者数は48名)。

 今年度は、主要テーマである「入間川に設置された魚道の稚アユ遡上調査と菅間堰の管理作業」に加えて、近隣市町村で活動する団体からの報告も併せて行われました。


写真1.鈴木代表から、開会の挨拶と事業報告(魚道の標識アユ遡上調査)

1.飯盛川の自然河川復活への取組みについて(発表団体:NPO自然環境復元協会)

.流域活動団体から河川における取組み発表として(発表団体:熊谷の環境を考える連絡協議会、育てる会、かわごえ環境ネット)の3団体からの報告がありました。

.行政からの事業報告としては、「川の国埼玉はつらつプロジェクでの魚道設置事業」について、東松山農林振興センター農村整備部の担当者からH2832年までの事業計画(越辺川・都幾川の出丸堰、中山堰、矢来堰)と、整備進捗状況が報告されました。


写真2.東松山農林振興センターからの事業計画と整備進捗情況の報告

 最後の、意見交換として恒例の『みずかけ“サ”論』が設けられ、今後の魚道の維持管理体制、漁業協同組合との連携構築をどの様に進めるのか等、活発な議論がなされました。しかし、入間川漁協・武蔵漁協から、専業の組合員の方々の参加がなく、市民との協働作業が急がれているものの、スムーズな協力関係に無い現状にやや限界を感じさせられる<本当に、みずかけ論の様だった>内容であった。

お知らせ 『水辺で活動する団体の取組み紹介』(埼玉県水辺再生課)が発刊!

291016日付けで、県内の自治体を経由して執筆依頼のありました「水辺再生活動団体」の取組み事例集が、埼玉県水辺再生課によって取り纏められ、小冊子(124ページ)が発刊されました。 

私達、「比企の川づくり協議会」の取組みは、ページ7082に纏められており、次のページ8390には、同じ比企郡の活動団体「市野川水系の会イン滑川町」の投稿記事も掲載されております(小冊子全体:PDFは、4.8MB)。

このホームページをご覧になっている皆さま及び関係各位にも、報告に替えて参考までにお目通し戴ければ、幸甚と存じ上げます。

冊子『川の国埼玉~ふるさとの水辺を育む地域のチカラ~』(下をクリックして下さい)
 http://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/torikumishoukai/torikumi.html


お知らせ 川の国埼玉はつらつプロジェクトの第1号完成近し!

 3月2日(金)AM10時より、越辺川出丸堰(川島町、坂戸市小沼)に於いて、県の東松山農林振興センター農村整備部が、発注・整備中の魚道建設工事を見学し、参加したNPO荒川流域NETの方々と共に、発注者・工事担当会社の方々と、現場検討・意見交換を行いました。



写真1.NPO、発注者、工事会社とで意見交換(魚道上端にて) 

 
 工事会社は、初雁興業
()(川越市鯨井)であり、総延長39.42m、幅2.80m、平均勾配:1/10の魚道工事は魚道隔壁(半円形:プレキャスト)のブロックをほぼ全個数設置完了し、計画水位を確保できる底位敷きモルタル(又はコンクリート)打設を行うまでに仕上がっていました。



写真2.下流から見た魚道全体と設置された隔壁ブロック

 

 隔壁は、一つのブロックがΦ400mmの半円形擬石体を並べた形になっているコンクリート2次製品(共和コンクリート製)であり、遡上・降下する魚類等がスムーズに移動できるような切欠けになっているものの、段差に打設する「胴込めコンクリート」をどの様に加工するのか、共和コンクリートへ確認しながら残りの工事を進めることで、4月上旬に通水する予定で竣功まで工事を継続することになりました。


写真3.完成ま近かな、出丸堰魚道全景

 

 魚道整備にご関心のある方は、是非とも現場に足を運んで頂きたいと思います。

お知らせ 環境学習会「市民参加による里山林の保全・管理を考える」に参加

2月18日(日)東松山市環境学習会2018(第2回)が、市役所総合会館303会議室に於いて開催されました。講師は、国立研究開発法人森林総合研究所多摩森林科学学園の主任研究員:島田和則さんであり、参加者は約50名ほどで会場は、ほゞ満席でした。


写真.1:森林総合研究所 島田和則氏の講演風景

埼玉と東京(多摩地方)は、地域フロラが同一のような所なので、多摩地区での研究成果や調査事例から、市民参加による里山林(雑木林)の保全と管理をテーマとして考える場合には、

・まず現地をよく見る(人との関わりから見た林のタイプ、どういう植物が生育しているか)

・そのままで、何か問題はあるのか

・問題があるとすれば、どうすればいいのか

・管理の目的を明確にし、適切な目標林を設定する

・永続的に責任を持って管理を継続できるのか

・モニタリング

・やり方に問題はないか。問題があったとき、フィードバックして修正する仕組みを作れるか、等々であった。


写真.2市民参加による里山林の保全と管理に関する考え方

 講義内容は、河川と同様に社会的共通資本として捉えることにより、自治体(県、市など)、土地所有者(里山管理者)、住民、市民団体などが想定する最終型の森(=目標林)などを、協働してどのような管理・保全をするか、ということを植物学的遷移、景観創出、レクレなどのニーズやシーズに対応しなければならない、というような内容であった。

 一般市民からは、具体的に東松山市「岩殿の市民の森」の潜在植生がクヌギ、コナラ林なのに、外来種であるテーダマツが極相林の形で残存し、その林床は松の葉の異常な堆積により、林床植物の多様性(植物フロラ)保全を阻害し、表層土壌の流出・地形崩壊、近隣田畑への被害が進んでいるとの指摘があった。

 河道横断構造物同様に、ステークフォールダー(市役所や利害関係者)による協働型の維持管理が進まないと、一向に解決しない問題が残っていることを痛感させられる講演であった。

お知らせ 「第5回河川協力団体関東ミーティング」(in代々木)に参加しました。

1月27日(土)、代々木のオリンピック記念青少年総合センター(研修棟)にて河川協力団体に加盟している市民団体(13団体)と、(国)関東地方整備局、(公社)日本河川協会とのミーティングが行われました。

 会議のテーマは、①関東地方整備局管内における河川協力事業の現状 ②指定協力団体からの活動報告 ③推進課題についての意見交換等が、行われました。

 制度創設から2年も経っているが、指定証書を受けてもその後何の音沙汰もない、5年計画の意味の分からない書類提出や協働型河川管理を目指すプランが一切ない、など、現状の問題点が多く指摘されました。


 

写真.第5回関東ミーティングでの意見交換会風景

最後に、2005年からNPO法人あらかわ学会が事務局を担って実行してきた『第13回「川の日」ワークショップ関東大会in筑波大学』の案内があり、いい川・いい川づくりワークショップに参加される様、案内がありました。

案内チラシ→13th「川の日」ワークショップ関東大会.pdf