お知らせ
清流の復活と安らぎ・賑わいを追求して、河川見学会開催!
共催団体として、市内高坂地区でカヌー教室や自然体験を主催している「比企自然学校」(代表:櫻井行雄さん)の皆さんからのスタッフ参加協力を得て、東松山市後援、東松山県土整備事務所協力、東松山農林振興センター協力のもとに、親水護岸工事や展望広場整備・尾根筋の散策路予定地などを現地案内して頂き、参加人数約35名で、正午12時まで散策しながら、「良い汗」をかきました。
昨年H28年から埼玉県が進めている「天然アユ遡上復活」を目指した「越辺川・都幾川地区はつらつプロジェクト」の内容等も、農林センター副所長から地域住民の方々に初めて示され、下流の川島町から3年かけて、鞍掛(くらかけ)橋まで天然アユ遡上をめざす計画を、熱く語って頂きました。
見学会では、当協議会のスナップ写真もありますが、共催団体の櫻井さん達が所属する「高坂丘陵地区の地区ネットワーク」の掲載された内容が、午後からの「反省会=BBQ」も盛り込まれて、最も優れた情報発信だったので、リンク配信するお許しを得ました。クリックして、ご覧下さる様お願い致します。
■■ 高坂丘陵地区ネットワーク ⇒ http://www.qryo.net/20170624.html
■ 都市計画課 担当者からの親水護岸の説明↓
■展望広場での説明、住民からの要望など↓
■緑陰地(鞍掛橋 右岸)で、車座になっての意見交換会↓
荒川流域一斉水質調査に,今年も参加しました
NPO荒川流域ネットが毎年実施している、流域一斉水質調査に参加しました。6月4日(日)が、流域で活動する団体の統一実施日ではありましたが、当協議会では4人の参加者の都合もあり、3日(土)の午前中に実施しました。滑川、市野川、都幾川の3河川の定点観測地点10箇所に於いて、パックテストでCOD等を判定しましたが、今年も都幾川、市野川、滑川の順に水質の汚染度悪化が示されており、大きな変化は有りませんでした。
結果は、流域のネットが取りまとめ、今年度下期に広報される予定です。
下の写真は、都幾川新東松山橋(国道407号)下流での採水作業(参加者は4人)
貼り付け写真:10箇所の採水写真と分析(判定)作業
H29年度荒川流域一斉水質調査・作業写真.docx
入間川の田島屋堰下流で、外来魚駆除技術試験を見学
比企の川づくり議会では、H23~25年度に亘り『武州・入間川プロジェクト』―都幾川・槻川水系のコクチバス撲滅作戦―に助成申請を行い、刺し網・投網をメインとして駆除活動を行い、定期的な産卵床と稚魚摘出などを行ってきました。
また、釣り人や市民への周知・啓発の為の立て看板(ボード)も作成し、数カ所の岸辺に「ブラックバスの再放流禁止」を呼びかけてきました。槻川上流の館川ダムでは、バス釣り人が減ってきたとの報告を受けてきました。
5月24日(水)、全国内水面漁業協同組合連合会(本部:東京赤坂)の試験研究の現場視察を許可され、『電気ショッカーボートを用いた外来魚の駆除技術試験』を見学してきました。
この技術は、平成16年頃から北海道立総合研究機構(道内河川)や環境省皇居外苑管理事務所(外苑濠)で
試験研究されてきており、滋賀県(琵琶湖)などでも駆除効率が検証されてきたものです。近年、埼玉県水産試験場でも導入を行い、連合会指導の元に試験場・入間漁協が入間川の田島屋堰(狭山市)の下流止水域で共同試験を行いました(写真1.参照)。
■写真1.⇒電気ショッカーで仮死した魚類の採捕
1回の操船(約20分)でコクチバス(約3㎝~40㎝強)は約15~17尾が駆除され、研究者より胃内容物の同定が実施されました。電圧約300Vの電気ショックで気絶したバスの胃内容物は、魚類ではカマツカ・ヨシノボリ・小型のオイカワなど、甲殻類ではヌカエビなどで、比較的泳ぎの遅い生き物が採餌されていました。大型のバスでは、針が付いたままの疑似餌ワーム(約7㎝)3本も飲み込んだまま駆除された個体も確認され、再リリースの犯罪行為が常態化していることを垣間見ました(写真2、写真3.参照)。
■写真2.⇒採捕された仮死状況の魚類・甲殻類など
■写真3.⇒30㎝超級コクチバスの胃内容物(胃内の疑似餌ワーム)
3回の操船で、概ね50尾のバス駆除・採捕を行って、埼玉県水産試験場に持ち帰り、体長・体高・胃内容物など精査が行われるとのことでした。電気ショックを受けた在来魚(殆どがオイカワ)は、ショック・麻酔が解けた段階で元の川面に放たれたことは言うまでもありません。
第17回河川見学会の開催日時・場所等が決定!!
当協議会からは、県がH24年度から4年間実施してきた「川のまるごと再生(鞍掛橋周辺)」と、東松山市環境産業部が整備してきた「くらかけ清流の郷」の今後の在り方ー継続整備事業などーを、東松山市後援・県土整備事務所協力ということで、市当局(親水公園担当)から説明・案内を受けながら見学会を開催することが決定しました。
両行政担当責任者からは、日程や見学会コースも概ね了承して頂き、添付資料のように「第17回 河川見学会」開催の詳細を決定しましたので、参加者募集チラシを添付し、お知らせ致します。
■見学会参加者募集チラシ⇒H29年度 河川見学会 6/24(最終版).pdf
入間川菅間堰で稚アユ放流調査に協力参加
GW真っ最中の4月30日(日)、入間川の菅間堰(川越市・川島町)で稚アユの放流調査が、快晴の中で行われました。
主催はNPO荒川流域ネットワークで、入間川水系への自然溯上アユ復活事業として毎年この時期に標識アユ放流イベントが行われて、埼玉西部地域の各市民団体からの応援・協力を得て実施してきました。今年はGWに加えて快晴も手伝い、老若男女の参加者は82人と盛況裡に進行しました(約4,200尾の放流)。
この川越市・川島町の間にある菅間堰の下流は、まもなく荒川に合流し東京湾へと繋がる。上流は入間川、小畔川、越辺川に分流し、その越辺川に都幾川が合流している。都幾川には未だ魚道が整備されていない農業用水堰が多く、今後3年間で3つの堰に埼玉県東松山農林振興センターの設計・工事で魚道が整備される予定です(『川の国埼玉はつらつプロジェクト』)。この堰の魚道を通らないとアユは溯上できないのだ。残念ながら、これまで埼玉県の『まるごと再生プロジェクト』で整備され、東松山市の主導でオープンした「鞍掛清流の郷」まではまだアユは溯上できていない。
今後整備が進み、私達の比企地方の身近でも、天然アユが見られるようになることを期待し、川づくりに協力していく予定です。写真1.東京湾から荒川を遡上してきた天然稚アユ
写真2.アブラビレ切除(標識)のレクチャー
写真3.市民団体の協力による標識作業
平成29年度定期総会でも、「河川の魚類減少」が議論された!
去る22日(土)に、運営委員を中心とした方々のご参加を頂き、東松山社会福祉センターにてH29年度定期総会を開催しました。事務局からの事業報告、決算報告が行われ、参加者の皆様からご審議・ご意見等をいただき、定刻16:30前に閉会致しました。
議案書の採決・承認を経た【平成29年度 総会資料】は、本ホームページの【活動報告】をクリックしますと、H21~H29年度まで9年間の総会資料が閲覧出来ますので、参考にご覧頂ければ幸いと存じます。
意見交換では、昨今の比企郡内の河川でも、めっきり魚影が少なくなり、河川生態系の激変が到来しているとの意見が聞かれました。22日の埼玉新聞の一面記事でも、その意見を反映したデータが掲載されておりました。特に、アユの放流など漁業資源を管理する漁協の組合員は、10年前より25%も減り、担い手不足に陥っていることや、漁獲高では、昭和61年(1986)のピーク時より、3.4%の漁獲高まで激減した「河川漁業」の負の遺産が特筆されています。
釣り人減少による「遊漁料」の収入減や、魚の産卵場所である護岸整備や野鳥やカワウ問題など、多面的な構造問題であることを示しておりますので、一読頂いて河川や水辺環境保全に役立てて頂ければ幸いです。
⇒埼玉新聞(4月22日 朝刊)1面記事 埼玉新聞4.22.docx
くらかけ清流の郷、BBQ場オープン
東松山市は、埼玉県が昨年度までに「川のまるごと再生」で整備された鞍掛橋周辺で、
バーベキュー場「くらかけ清流の郷」の新年度開所式を行いました。
主催者は、東松山市環境産業部商工観光課及び観光協会ですが、参加団体としては
唐子地区ハ-トピアまちづくり協議会、上唐子第1区自治会、下唐子自治会、神戸自治会、
商工会唐子支部、当協議会などでした。
⇒PDF(4月2日 新聞記事)。埼玉新聞記事 くらかけの郷.pdf
埼玉新聞記事にもあるとおり、昨年度の入れ込み客数は2万2千人と5年前に較べて
約3倍の増加を示し、今年度も増加傾向を示すと思われますが、私達も「これらの来客圧力」
が河川環境保全にどういう影響を示すのか、生き物や魚類の生態系への影響をモニタリング
して行かなければと考えております。
にぎわいの創出を一般的に否定している訳ではありませんので、地元自治会や観光協会の
方々と、環境保全や生態系(水辺、生き物、魚類など)の多様性等について、今後とも協働
して問題解決を図らなければと再認識した開所式でした。
⇒PDF(BBQオープニングのチラシ)くらかけ清流の郷BBQ.pdf
今年度も皆様方で、積極的利活用を進めると同時に、環境変化に対してより一層の観察力
・洞察力を発揮して下さる様お願い致します。
川のまるごと再生の今は?!(都幾川 くらかけ清流の郷)
3月16日(木)10時より、東松山市唐子市民活動センターに於いて、埼玉県が3~4年間計画・施工して完了した
川のまるごと再生=『くらかけ清流の郷』で、継続して東松山市環境産業部商工観光課が周辺整備を行っている
事業の報告会へ参加してきましたので、要旨を報告致します(これまでは、千葉運営委員に担当して頂きました)。
1.その後の運営状況について⇒資料1-1 PDFを参照して下さい。
資料1- 1.pdf
特に、再生事業を開始したH24年度の来場者数8,400人は、H28年度には約3倍弱の22,300人台まで急増した。
入れ込み客数の増加はおおいに評価されるところであるが、地元唐子・神戸自治会やまちづくり協議会の方々からは、
来場者が多い時期での「防犯対策=防犯カメラ設置」、「ゴミ処理対策」などの要望がありました。
昨年、少年暴行死亡事件(殺人)を起こした稲荷橋での駐車場の早期整備や、トイレ・防犯カメラの設置などが
強く要望されましたが、裁判などの現場立証の関係なども影響して、市の整備事業(駐車場)もH31年まで遅れる状態
であることを説明されました。それに伴い、我々が駐車場近くに設置すべく、2年前から準備してきた「コクチバス撲滅作戦」
の為の「周知・啓発ボードの設置」も遅れることが分かりました。
自治会の農業関係者からは、特に河床の土砂堆積が著しく、溢水の可能性がある区域が多くなってきているので、
県土整備事務所河川砂防部へ浚渫の要望を述べておられました(特に、稲荷橋左岸)。
2.東松山市のH29年度整備計画など⇒資料2 PDFを参照して下さい。
資料2-1.pdf
東松山市商工観光課は、平成28年度事業として資料2-1の赤字・赤線で表示したBBQ南側の樹林を切り過ぎたので、緑陰を
求める来場者の希望に基づき植樹を行い、鞍掛山を展望広場とするために散策路を造ってきましたが、平成29年度は鞍掛山
散策路の完成を目指す計画であることが述べられました。
当協議会を代表して報告会に参加しましたので、埼玉県が昨年よりスタートさせた「はつらつプロジェクト」の概要を説明し、
下流・川島町での農業用水堰での魚道設置が開始されるので、3年後には鞍掛橋までの天然アユ遡上が可能になると共に、更なる
水辺の賑わいを広範囲に下流からも求められるよう(川島町の矢来堰に魚道整備計画など)、県土整備事務所・農林振興センター、
各土地改良区・自治会が協働して検討し、川の再生活動に協力して下さるようお願いしてきました。
≪投稿者:渡辺仁≫
第21回荒川流域再生シンポで、越辺川・都幾川の魚道設置計画の発表
3月12日(日)、国立女性教育会館(嵐山町)にて第21回荒川流域再生シンポジウムが開催され、2016
年度の入間川水系での標識アユ遡上調査結果や、荒川流域一斉水質調査結果(Googleマップ化)の報告が行われました。
⇒国立女性教育会館 大会議室での第21回荒川流域再生シンポの開催写真
また、H28年度より開始された埼玉県の「川の国埼玉はつらつプロジェクト」について、東松山農林振興センター農村整備部の担当者から、越辺川・都幾川の3箇所の農業用水堰に魚道を設置する計画の概要が発表されました。3箇所とも国の直轄管理区間(荒川上流河川事務所)ですが、建設主体は県農林振興センターとなりますが、堰の管理者は川島町・東松山市の土地改良区ということで、今後両自治体を中心とした「WT(ワーキングチーム)会議」で、実施設計などの検討・決定や維持管理体制の協議が行われることになります。
年度として、先に実施設計・建設が予定される川島町WTには、関連する5つの市民団体の1つとして、当協議会も加わっておりますが、特に東松山の矢来堰(構造は、蛇カゴ・布団カゴ)は昨年9月1日の台風で、堰の堤体中央部が約10m程決壊しており、H28年度竣工予定で工事が継続中です。
⇒H28年9月1日の台風で決壊した矢来堰の復旧工事写真、木杭列の左側の布団カゴ(H29.3.10撮影)
未だ概略設計すら出来ておらず、3年後のH32年度には着工・竣工の計画となっておりますが、東松山WTもこれから立ち上げられる予定(H31年度)で、当協議会も全面的に支援・協力していくことになる予定です。
関東の「河川協力団体」が集まり活動発表会と意見交換会を開催しました
3月4日(土)13:30より、関東地方整備局河川環境課の主催による「H28年度 河川協力団体の活動発表会及び意見交換会」が、浦和市にある荒川上流河川事務所 西浦和出張所の会議室に於いて開催されました。
開催趣旨は、河川協力団体(NPOや財団法人、任意団体)と河川管理者が継続的にパートナーシップを構築するため、関東の各地で活動している現状を理解し、意見交換を行い、協力関係を深め、各河川の地域ニーズに応じた国の河川管理行政の向上を目指すことであった。
現在までの協力指定団体数は、関東地方全体で29団体、その代表者(又は代理人)が参加して、色々な水系や湖沼等の活動発表が行われました。
⇒27協力団体の活動状況は、以下をクリックしてみて下さい。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000666291.pdf
⇒発表会開催(渡良瀬遊水地、霞ヶ浦、鬼怒川、涸沼などの事例発表)
⇒参加者全員(国土交通省側16人、河川協力団体側20名)による、意見交換会
H28年度 川の再生交流会(inさいたま市)に参加!
2月4日(土)AM10:30~PM4:00、「川の再生交流会 ~流域でつながる、次世代でつながる~」がさいたま市民会館うらわで開催されました。交流会の午前の部は、全体会がホールで行われ、県立浦和第一女子高アナウンス部が司会進行を担当。オープニングコーラスで県立松山女子高音楽部が「ふるさと」などを熱唱してくださり、開会セレモニーを行った。
⇒【午前】の交流会の全体風景
栄東高校が芝川の調査活動、(県)水辺再生課と『埼河連』が川のまるごと再生プロジェクト、水辺再生100プラン事業の報告、(国)荒川下流河川事務所と荒川の自然を守る会が荒川太郎右衛門地区自然再生事業などの報告がなされました。
午後は7つの分科会に分かれて、同時展開を開催しました。
⇒【午後】の分科会会場風景(第6分科会ー県北・県西流域ー)
今回は、初の試みとして綾瀬川・芝川、新河岸川などの流域ごとに6つの分科会が設けられ、初めての学生交流分科会では水辺をフィールドに活動している学生たちが集いました。
各分科会で、清掃美化化活動、環境学習、水質改善、歴史や文化をつなぐ、湧水、河畔林、アユなどの魚の保全等をテーマに、参加者たちがポストイットや模造紙などを使いながら熱い論議を展開しました。
川の国はつらつプロジェクト 第1回川島町WT開催されました!
埼玉県川の再生事業の延長として、はつらつプロジェクト(H28~32年度)が展開されることとなり、入間川地区での魚道整備(6箇所H24~27年度)に引き続き、その上流の越辺川・都幾川に延長整備することになりました(川島町2箇所、東松山市1箇所)。
4年間で、東松山農林振興センター農村整備部が事業主体となり、3箇所の農業用水に魚道を整備するために、自治体、用水の管理責任者である土地改良区、地域団体(漁協、NPO荒川流域ネット、ネーチャークラブ、網打ち連合会、当協議会等)も加わってワーキングチーム(WT)を結成しました(川島町地域が、2年間)。WT構成員は約20名で、チームリーダーは川島町農政産業課長、サブリーダーは川島町土地改良区事務局長が担当することになりました。
⇒川島町役場大会議室での 第1回WT会議風景(1月23日)
⇒越辺川・都幾川地区でのはつらつプロジェクトの概要
1 越辺川・都幾川地区(はつらつプロジェクト).pdf
2 はつらつプロジェクト 2.pdf
平成28年度川の再生交流会の案内~流域でつながる 次世代とつなげる~
埼玉県では、川の再生活動を行っている皆様方の交流を深めていただくため、恒例の「川の再生交流会~流域でつながる~次世とつなげる~」を開催する「H29年2月4日(土)」との広報がありました。
川の再生活動に興味があるけれど始め方がわからない方、活動のレベルアップを目指す方、活動の輪を広げたい方、どなたでも参加大歓迎だそうです。
また、当日御参加いただいた方には「川の国応援団グッズ」がプレゼントされるとのことです。
詳しくは、以下に添付したチラシをご覧ください。
「川の再生交流会」案内チラシ⇒H28年度 川の再生交流会 チラシ.pdf
また、当日御参加いただいた方には「川の国応援団グッズ」がプレゼントされるとのことです。 詳しくは、以下に添付したチラシをご覧ください。 「川の再生交流会」案内チラシ⇒H28年度 川の再生交流会 チラシ.pdf
降雪が残る翌日、越辺川・都幾川で第16回河川見学会を実施!
11月26日(土)、比企の川づくり協議会主催による「第16回河川見学会」が開催され、5~6台の自家用車に分乗・移動しながら、15名が参加する大変意義ある見学会となりました。
見学会は、都幾川の矢来堰(東松山)、越辺川の中山堰(川島町)、出丸堰(川島町)に魚道を設置し、アユが遡上できるようにいするため、工事着工前に事前見学しようと計画されたものです。工事担当者の県東松山農林振興センター、河川管理者の荒川上流河川事務所にも担当者に参加していただきました。
■写真1 矢来用水堰(東松山市葛袋)の蛇カゴ堰は損壊が激しい(堰の屈曲部)
■写真2 中山用水堰(川島町吹塚)で県・農林振興センターからの事業説明
■写真3 出丸用水堰(川島町上井草)での現地見学と若干の意見交換
■写真4 市民団体参加者による意見交換会(市民文化センターにて)
今後は、矢来堰では東松山市環境産業部農政課・矢来用水堰土地改良区等を交えてのワーキンググループ(WG)、中山・出丸堰では川島町農政産業課・川島土地改良区等を交えたWGを結成し、基本設計や実施設計段階で、河川市民団体・漁協関係者等と一緒に協議し、魚道づくりや水辺拠点の整備事業を検討していきます(H28~31年)。
午後の意見交換会では、設計段階で魚道の専門家等の意見や検討が必要であり、コンサル、工事担当会社もその意見を参考としなければ「入間川の菅間堰」での失敗例を繰り返す恐れがある、との大変参考となる意見もありました。
当協議会が、埼玉「県民の日」に知事表彰を受賞しました!
11月14日(月)は、明治4年の太政官布告によって、埼玉県と入間県が誕生した「日」だそうです。
それで、当日は「県民の日」となっており小・中学校などが休み、県が主催した祈念式典が多くありました。
以前のメールでお知らせ致しましたが、埼玉県表彰規則に則り、個人の表彰とは別に当協議会を含んだ
5団体が知事表彰の栄誉に浴することになり、委員&会員の代表として表彰式(さいたま市)に参加してきました。
表彰に至った事績概要は以下の通りで、表彰式の風景や表彰状は添付写真としてUP致しました。
これも、ひとえに市民・住民の方々のご支援、委員・会員の皆様のご努力の賜物と、ご同慶に堪えない次第です。 以上
■知事表彰の風景
■環境保全功労の表彰状
■表彰事績:「長年にわたり、都幾川、市野川流域の水環境保全活動に尽力してきた。
この間、都幾川、市野川流域の住民に対する水環境保全意識を向上させるための普及啓発活動
・水質調査・環境学習を行うなど、水辺環境の向上に貢献してきた。これらの功績は顕著である。」
晴れ上がった秋空の下、市野川クリーンアップ作戦に参加
11月12日(土)、恒例の「第13回ふれあい市野川クリーンアップ作戦」=ゴミ拾いイベントに、当協議会は「川に親しむ(市野川の生物採取・展示)」担当として参加しました。
暦の上では、既に立冬も過ぎているので、河川の水温も15℃~18℃と下がってきており、一部の動物たちは冬眠に向かう頃でもあるので、出現種類数がグッと落ちるのですが、前々日10日(木)にもんどり網・小型刺し網など6個を、吉見側左岸河川敷の作戦本部から見える、右岸側ヤナギやクワの根本にシッカリと結わえつけました(撒き餌を投入して)。
翌11日(金)は、深夜から強い雨が降り注ぎ、昼頃には50~60㎝程の水位上昇が見られ、掃流力も加わり設置した網の水面浮き上がりや、水面からの確認困難な状況になったが、イベント開催12日(土)には、水位も下がり確認出来なかった網もなんとか全部回収することができました(ラッキー!!)。
参加者は、主催者発表で約600人、当協議会のイベント展示会場には、協議会々員・新宿小学校の「飼育委員会」の児童達、事務局所在の町内会の方々の応援も加わり11名のスタッフで切り盛り致しました。
魚類では、コイ・ナマズ・ライギョ(カムルチー)・ヘラブナ・ブルーギル・カワムツ・アブラハヤなど、両生・爬虫・甲殻類ではウシガエル・ミシシッピーアカミミガメ・テナガエビ・シマエビ・モクズガニなどが、代表的な出現種であった。
訪れた市民や子供達は、タライや水槽に小春日和になった河川の生き物に一時の癒しを満喫しているようであった。本作業に、前々日からのモンドリ網などの設置にご協力頂いた会員、当日早朝からの展示施設設置・生き物採集展示にご協力頂いた委員・会員の皆様に感謝申し上げ、若干の添付写真を用いたPDFで、報告とさせて頂きます。
第13回ふれあい市野川クリーンアップ作戦 原稿.pdf
第16回河川見学会は、「川の国さいたまはつらつプロジェクト」の地区!
■日時:平成28年11月26日(土)9:00~12:00(意見交換会~15:00)
■集合:東松山市民文化センター玄関前(受付8:45より)
■見学コース:都幾川矢来堰(東松山市)⇒越辺川中山堰(川島町)⇒越辺川出丸堰(川島町) を自家用車相乗り移動して回る
(移動ルートは当日配布予定、3堰の写真は次の■募集チラシを参照。)
■募集チラシ⇒河川見学会(最終版).pdf
■会場案内図⇒東松山市民文化センター 駐車場地図.pdf
端的にお知らせしますと、埼玉県が過去8年間実施してきた「川の再生事業」を延長することで、人や川や生き物(魚)が「はつらつ」となるような川の活用プロジェクト推進を目指す箇所に、越辺川・都幾川地区が選定されたので、その対象地区(3用水堰)を、行政・地域住民・漁協・市民団体と一緒に見学しようと計画致しました。
過去2009年から8年間、入間川・越辺川水系でアユ遡上大作戦を展開してこられた、NPO荒川流域ネットワークの方々の悲願でもある、越辺川・都幾川水系へも天然遡上アユが帰ってくるための魚道整備事業も含まれております。
これまでの対象地区(ときがわ町・小川町・嵐山町・東秩父村)は、これまで埼玉県知事管理区間での川の再生事業でしたが、中・下流の川島町・東松山市の大臣管理区間も同様の環境目標をもって再生事業を進めなければ、一貫した「生きた川の再生」は成就出来ません。
関係する土地改良区の方々、自治体・住民の皆さんが協働して意見や希望・検討等を加えて、「いい川づくり」が行っていけるよう、奮って皆さんのご参加をお願いする次第です。
連続する台風襲来後の、飛び石工周辺の生き物調査結果
連続する台風襲来で、都幾川・槻川の(まるごと再生)飛び石工の生き物モニタリング調査が中断していましたが、9月17日(土)09:00よりときがわ町花菖蒲園横の都幾川にて実施されました。
参加した運営委員・会員は、ときがわ町から3名、小川町から1名、滑川町から1名、東松山市から3名の合計8名の参加者で、飛び石工上流端(約80m)、中流地点(約40m)、飛び石付近(±3m)、下流端(約20m)の4箇所を定点として、箱メガネ・水中メガネによる確認、タモ網・サデ網を使用した採集などによって実施した(約150mの区間で観察)。
県土整備事務所河川砂防部による、右岸側堤防天端の遊歩道建設により、水生植物は皆目消滅したことにより、「8/6もりんど」実施の川遊びでも、この付近でカジカ(準絶滅危惧種)を採集出来なかったが、今回は川底の浮石などをそっと移動させながら箱メガネ観察した結果、絶滅危惧種Ⅱ類のギバチの幼魚なども確認された。
今春までの河床掘削や護岸工事で、飛び石上流側(早瀬)には砂礫河床が殆どで、浮石は2割ぐらいと推定され、30㎝級の浮石は殆どが飛び石下流側に堆積している状態であった。
それでも、カジカ、シマドジョウ、ジュズカケハゼ(絶滅危惧ⅠB類)、オイカワ(6㎝級)の生息が確認されました。特に台風襲来によって河床撹乱が数度に亘って為されたために、植生の回復はまだ進んでいないものの、若干の浮石には遡上アユの食み跡も確認されました。
生き物の同定・集計では、水生昆虫類はカゲロウ類は羽化が終わっているため観察はされなかったが、造網型のヒゲナガカワトビケラや越年するサナエトンボの幼体が多く生息していることが分かった。ウグイ、オイカワ繁殖などが、回復することも期待できるだろうと判断され、今後も継続的な調査を実施していくことが確認されました。
⇒埼玉新聞の記事(9月25日付)になりました。埼玉新聞 9月25日.pdf
以下の写真は、アユの食み跡
台風9号の都幾川越流情況(ときがわ町、飛び石周辺)
ときがわ町の花菖蒲園は、右岸堤防から越流した激流で完全に冠水したことが報じられており、町役場のホームページからの写真を添付しましたので、平水時の写真と比較して頂けると、越流した状況がよく分かると思います。
写真の比較だけで、概ね3.0m前後の水位上昇があったものと推定されます。河床や水辺では、大きな撹乱現象が生じ、魚類や水生昆虫等に影響を及ぼしたもとの考えられます。従って、9月3日(土)に計画していた、「飛び石工周辺の生き物調査(モニタリング調査)」を2~3週間ほど延期することと致しました。
台風9号による、都幾川の越流情況の写真⇒台風9号 増水状況.docx
「飛び石」現地調査・見学会(都幾川・槻川に多く建設されたが…!?)
埼玉県県土整備部水辺再生課によって推進・整備事業が実施された「水辺再生100プラン(H20年~)」「川のまるごと再生プロジェクト(H24~)」で、比企の川づくり協議会が活動する地域でも、多くの公共事業・工事が実施されました。
主な整備事業は、「清流の復活」と「安らぎとにぎわいの空間創出」の二本柱を骨子として、護岸・周辺整備・散策路・飛び石・アクセス整備などが行われ、比企地方を貫流する都幾川・槻川でも、長い区間での「水辺再生」が行われました。
にぎわいの空間創出のため、水辺でのアクセスや親水機能を高めるために、「飛び石工」や簡易な「流れ橋」が、H27年度末に出現し竣工に間に合わずまだ工事を続けている箇所もありました。当協議会の運営会議では、これらの特に、河川横断工事を伴う飛び石工と護岸工事に着目して、協議会の委員を中心に、都幾川・槻川で竣工された「飛び石工などフォローアップ調査・見学会」を実施致しました。
写真2、3には、「もりんど」の皆様による過年度写真を参考資料として添付させて頂きました。
写真1⇒都幾川(本郷野球場前)での現地調査・見学会
2016_0618Ⅰ飛び石見学会 圧縮0035.JPG
写真2⇒ときがわ町花菖蒲園前の護岸・飛び石チェック(2015~2016年時)
都幾川 (花菖蒲園前)飛び石関連.jpg
写真3⇒槻川(小川町青山上・増尾地区)での現地調査・見学会(2011年時)
槻川飛び石関連(参考資)-2.jpg
都幾川には東松山市~ときがわ町の間に8箇所、槻川には嵐山町~小川町~東秩父村の間に7箇所の飛び石・流れ橋が建設されており、その影響を見聞し調査するための現地見学会を、6月18日・土(都幾川)と7月31日・日(槻川)の両日に行った。
都幾川で7名、槻川で6名の参加者によって行われ、「飛び石工 現地調査・見学会」として取り纏めましたので、中間報告でありますが、問題点が整理・顕在化されてきました。以下に、15箇所の工事状況をPDFにして、緊急報告致します。
今後の計画として9月には、代表的な「ときがわ町花菖蒲園前の飛び石周辺」の河床の「生き物追跡調査(モニタリング)」を計画しております。
PDF1⇒都幾川と槻川の「飛び石」見学・チェック、
課題と問題点(中間報告)
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