お知らせ
NPO荒川流域ネットワークの第22回シンポジウム開催さる!
3月17日(日)第22回荒川流域再生シンポジウムが、国立女性教育会館に於いて開催され、当協議会の皆さんも数多く参加されました(参加者数は48名)。
今年度は、主要テーマである「入間川に設置された魚道の稚アユ遡上調査と菅間堰の管理作業」に加えて、近隣市町村で活動する団体からの報告も併せて行われました。
写真1.鈴木代表から、開会の挨拶と事業報告(魚道の標識アユ遡上調査)
1.飯盛川の自然河川復活への取組みについて(発表団体:NPO自然環境復元協会)
2.流域活動団体から河川における取組み発表として(発表団体:熊谷の環境を考える連絡協議会、育てる会、かわごえ環境ネット)の3団体からの報告がありました。
3.行政からの事業報告としては、「川の国埼玉はつらつプロジェクでの魚道設置事業」について、東松山農林振興センター農村整備部の担当者からH28~32年までの事業計画(越辺川・都幾川の出丸堰、中山堰、矢来堰)と、整備進捗状況が報告されました。
写真2.東松山農林振興センターからの事業計画と整備進捗情況の報告
『水辺で活動する団体の取組み紹介』(埼玉県水辺再生課)が発刊!
H29年10月16日付けで、県内の自治体を経由して執筆依頼のありました「水辺再生活動団体」の取組み事例集が、埼玉県水辺再生課によって取り纏められ、小冊子(124ページ)が発刊されました。
私達、「比企の川づくり協議会」の取組みは、ページ70~82に纏められており、次のページ83~90には、同じ比企郡の活動団体「市野川水系の会イン滑川町」の投稿記事も掲載されております(小冊子全体:PDFは、4.8MB)。
このホームページをご覧になっている皆さま及び関係各位にも、報告に替えて参考までにお目通し戴ければ、幸甚と存じ上げます。
冊子『川の国埼玉~ふるさとの水辺を育む地域のチカラ~』(下をクリックして下さい)
⇒ http://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/torikumishoukai/torikumi.html
川の国埼玉はつらつプロジェクトの第1号完成近し!
3月2日(金)AM10時より、越辺川出丸堰(川島町、坂戸市小沼)に於いて、県の東松山農林振興センター農村整備部が、発注・整備中の魚道建設工事を見学し、参加したNPO荒川流域NETの方々と共に、発注者・工事担当会社の方々と、現場検討・意見交換を行いました。
写真1.NPO、発注者、工事会社とで意見交換(魚道上端にて)
工事会社は、初雁興業(株)(川越市鯨井)であり、総延長39.42m、幅2.80m、平均勾配:1/10の魚道工事は魚道隔壁(半円形:プレキャスト)のブロックをほぼ全個数設置完了し、計画水位を確保できる底位敷きモルタル(又はコンクリート)打設を行うまでに仕上がっていました。
写真2.下流から見た魚道全体と設置された隔壁ブロック
隔壁は、一つのブロックがΦ400mmの半円形擬石体を並べた形になっているコンクリート2次製品(共和コンクリート製)であり、遡上・降下する魚類等がスムーズに移動できるような切欠けになっているものの、段差に打設する「胴込めコンクリート」をどの様に加工するのか、共和コンクリートへ確認しながら残りの工事を進めることで、4月上旬に通水する予定で竣功まで工事を継続することになりました。
写真3.完成ま近かな、出丸堰魚道全景
魚道整備にご関心のある方は、是非とも現場に足を運んで頂きたいと思います。
環境学習会「市民参加による里山林の保全・管理を考える」に参加
2月18日(日)東松山市環境学習会2018(第2回)が、市役所総合会館303会議室に於いて開催されました。講師は、国立研究開発法人森林総合研究所多摩森林科学学園の主任研究員:島田和則さんであり、参加者は約50名ほどで会場は、ほゞ満席でした。
写真.1:森林総合研究所 島田和則氏の講演風景
埼玉と東京(多摩地方)は、地域フロラが同一のような所なので、多摩地区での研究成果や調査事例から、市民参加による里山林(雑木林)の保全と管理をテーマとして考える場合には、
・まず現地をよく見る(人との関わりから見た林のタイプ、どういう植物が生育しているか)
・そのままで、何か問題はあるのか
・問題があるとすれば、どうすればいいのか
・管理の目的を明確にし、適切な目標林を設定する
・永続的に責任を持って管理を継続できるのか
・モニタリング
・やり方に問題はないか。問題があったとき、フィードバックして修正する仕組みを作れるか、等々であった。
写真.2市民参加による里山林の保全と管理に関する考え方
講義内容は、河川と同様に社会的共通資本として捉えることにより、自治体(県、市など)、土地所有者(里山管理者)、住民、市民団体などが想定する最終型の森(=目標林)などを、協働してどのような管理・保全をするか、ということを植物学的遷移、景観創出、レクレなどのニーズやシーズに対応しなければならない、というような内容であった。
一般市民からは、具体的に東松山市「岩殿の市民の森」の潜在植生がクヌギ、コナラ林なのに、外来種であるテーダマツが極相林の形で残存し、その林床は松の葉の異常な堆積により、林床植物の多様性(植物フロラ)保全を阻害し、表層土壌の流出・地形崩壊、近隣田畑への被害が進んでいるとの指摘があった。
河道横断構造物同様に、ステークフォールダー(市役所や利害関係者)による協働型の維持管理が進まないと、一向に解決しない問題が残っていることを痛感させられる講演であった。
「第5回河川協力団体関東ミーティング」(in代々木)に参加しました。
1月27日(土)、代々木のオリンピック記念青少年総合センター(研修棟)にて河川協力団体に加盟している市民団体(13団体)と、(国)関東地方整備局、(公社)日本河川協会とのミーティングが行われました。
会議のテーマは、①関東地方整備局管内における河川協力事業の現状 ②指定協力団体からの活動報告 ③推進課題についての意見交換等が、行われました。
制度創設から2年も経っているが、指定証書を受けてもその後何の音沙汰もない、5年計画の意味の分からない書類提出や協働型河川管理を目指すプランが一切ない、など、現状の問題点が多く指摘されました。
写真.第5回関東ミーティングでの意見交換会風景
最後に、2005年からNPO法人あらかわ学会が事務局を担って実行してきた『第13回「川の日」ワークショップ関東大会in筑波大学』の案内があり、いい川・いい川づくりワークショップに参加される様、案内がありました。
案内チラシ→13th「川の日」ワークショップ関東大会.pdf
川越市での活動ポスター展示の帰りは、大雪に見舞われました!!
1月22日(月)、当協議会が実施した「H29年度 武州・入間川プロジェクト」の助成活動を、ポスターに表現して展示会(1週間掲載)に掲載・参加してきました。
当協議会のプロジェクトは、「魚をふやそう!!シンポジウム」や「ふれあい市野川クリーンアップ作戦」「特定外来魚の駆除」などの活動で、武州ガス(株)、(国)荒川上流河川事務所、(公益)埼玉県生態系保護協会が主体となって助成を行なったもので、荒川・入間川流域にて環境保全を行った団体や活動を紹介するものです。参加は、13団体でした。
展示空間は、川越市駅前の百貨店「アトレ」6階のフロアの一角にあり、主催者の方々からご指導を受けながら、現場写真を主としたポスターを貼ってきました(製作者は山本運営委員)。
写真1.アトレ百貨店の一角で、ポスター展示風景。
当日は、関東地方にも広域的な豪雪注意報が出ていましたので、午前中で作業を切り上げて、早々に国道254号を東松山へ北上して帰ってきました。特に、午後の3時頃から横殴りの降雪があり、一晩中振り続けた結果、4年振りの寒波襲来とも相まって、辺り一面の雪景色になりました。
写真2.川越からの帰途は大雪になった(国道254号、407号)。「新宿小南」信号付近(ヤマダ電器前)。
写真3.当協議会事務局の所在地周辺も大雪でした(東松山市五領町周辺)
比企自然学校主催の「鏡びらき」にお呼ばれ!
比企自然学校の初仕事=鏡開きに、お誘いを受けて、成人の日(8日)に里山センターに飾ってあった大きな鏡餅をみんなで食べようということになった。参加者は、比企自然学校、岩殿満喫クラブ、児沢探検隊、比企の川づくり協議会のメンバーで、地域の活動団体賀詞交換会のようなものとなりました。スタート時は8名、後から3名、解散後2名と多彩な顔ぶれが13名集まりました。
写真ー1.比企自然学校の中庭ストーブ(東松山市岩殿)
外のストーブではお菓子や漬物、干し芋などの差し入れなどがあり、そこにおしるこ登場でしばしの静寂後に、美味しくいただきました。餅米は岩殿満喫クラブが汗と労働で収穫した正に地産地消品で、食べきれなかった餅はあられやおかきにして食べられる様、立派な「薪割り斧」で叩き割り、お土産として各自持ち帰りました。
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H30年2月『川の再生交流会』への参加募集が開始されました!
写真:H29年度『川の再生交流会』開催に向けた第2回打合せ会議(埼玉県衛生会館 3階会議室にて)
約2ヵ月先のイベントですが、午後の分科会は、流域・地域別に開催されるので、予め参加希望者名を提出して参加予約することになっております。
また、分科会発表なども1月26日締め切りなどとなっていますが、ポスターセッション希望団体からの申込みも受け付けられる予定になっています(締め切り日は、12月22日)。
皆様の団体・関係者間で計画・調整され、奮ってご参加下さいます様、お知らせ致します。
県から配布されたチラシ:H30年2月 川の再生交流会チラシ.pdf
県・水環境課のHP:http://www.pref.saitama.lg.jp/a0505/h29kouryuukai.html
ウグイ産卵床整備のための川耕し訓練を実施(都幾川にて)!
去るH27年の5月に、武蔵漁協の監視員を兼ねている当協議会の委員の指導を受けて、「ウグイ産卵床づくり」の為の「川耕し訓練」を、都幾川(ときがわ町)の新玉川橋下流の「飛び石」の付近で実施しました。
今年度、「武州・入間川プロジェクト」活動助成を受けて「魚をふやそうシンポジウム」を10月14日(土)に国立女性会館で開催しましたが、産卵床づくり訓練(川耕し)の実施が含まれていたものの、予定日が台風21・22号の襲来と増水で中止となりました。
12月1日(金)、漁協が建設重機などで都幾川左岸に造成した「石倉」と「飛び石」周辺にて、産卵床回復の為の川耕し訓練を行いました。参加者は5名で、それぞれに助成金で購入したマンノウ、ジョレン、クワなどを持ち込み、近年まで良好なウグイの産卵場の浮石が、「飛び石」建設によって土砂溜りやシルト堆積で沈み石化した箇所をひっくり返して、水産庁のテキスト※に描かれた理想的な「浮石状態」に復元する訓練を実施しました。
※水産庁のテキスト:ウグイの人工産卵床のつくり方.pdf
写真1.下流に設置された「飛び石」で、浮石が土砂溜りで沈み石になっている。(飛び石の上流から撮影)
写真2.「飛び石」は50㎝位のダムの機能を発揮して、その下流は早瀬出現と河床洗掘が著しい。(飛び石の下流から撮影)
写真3.H27年ごろ武蔵漁業協同組合が、都幾川左岸に重機利用で造成した人工産卵床(石倉)
第14回ふれあい市野川クリーンアップ作戦、約600人が集う!
11月11日(土)9時~12時まで、東松山市と吉見町の間を流れる市野川にて、地域のロータリークラブ、県土整備事務所・環境管理事務所など行政、自治会、小・中学校、商工会、企業等から、約600人が百穴前の河川敷に集まり、恒例のクリーンアップ作戦が展開され、市・町両岸の河川清掃活動を行いました。
また、地域交流イベントとして、地元有志による豚汁の振舞いや、「川に親しめる」よう市野川に生息する魚などの生き物の展示(当協議会 担当)なども行われました。
写真1.百穴前の河川敷に集合した、市民・小中学生・企業・県自治体行政担当約600人が参集。
当協議会からのスタッフ6名と市立新宿小学校・飼育委員会有志6名は、前々日仕掛けた6つのもんどり網などから生き物の回収作業を行って、ナマズ、ゲンゴウロウブナ、ニゴイ、クサガメ、スジエビなどの水槽展示・説明活動を行いました。
写真2.スタッフ(会員 澄川・尾崎さん)と新宿小学生による、生き物の捕獲・回収作業
写真3.採集された魚類、爬虫類、甲殻類、両生類などの展示風景
また、運営委員の山本さんからは、市野川水系の水質類型C型になってから久しく、永年水質改善が一向に進まない現状と問題点を説明し、ポスターを基に参加者と共に意見交換を行い、環境保全活動の必要性を語る「辻説法」も行いました。
写真4.水質汚濁と環境保全をめぐって、市民参加によるミニ意見交換会・辻説法
作業を終えて、主催者側から提供された豚汁などをみんなで楽しくいただきました。 以上
秋空のもと、ゴミ拾いとスリー・デー・マーチ
台風22号の影響で、1週間延期した「市野川水系の会イン滑川町」の羽尾地区クリーンアップ作業が、11月4日(土)9:00~11:00に実施されました(参加者約15名)。
写真1.滑川町「市野川 高橋」中州で、クリーンアップ作戦開始
当日は、比企地方で毎年開催される「スリー・デー・マーチ」の二日目に当り、丁度「和紙の里・武蔵嵐山ルート」を東松山市⇒滑川町⇒嵐山町⇒小川町⇒東松山へ帰還と、ウォークする集団(数千名)が、市野川に架かる高橋を通り過ぎていきました。
高橋の欄干の下に、ワンカップの飲み干し酒ビンを置いて行った者もいましたが、全般的にマナーは良く、ゴミ拾いする側からも、挨拶としてエールの交換(声掛け)などを行っていました。21号・22号と台風が続いたため、例年に較べて左右の堤防上や高水敷には、ビニール破砕物・ペットボトル等は少なかったようです。(河川中には、ナイロン製農業用具が埋没していたが…)
写真2.高橋を交通整理されながらスリーデーマーチのウオーカー達
ゴミ拾いで一汗をかいた後には、昼食として軽くBBQテーブルを囲みながら、親睦を深め合いました。
比企地方に残る『沼のかいぼり』に参加して
台風22号が、関東地方を通り過ぎて風雨も収まった10月30日(月)9:00~、滑川町と接するヘリティジ・リゾートホテル(熊谷市)の沼かいぼりに参加しました。主催はホテル側であるが、世界農業遺産等専門家会議が比企地方に残る「かいぼり」の伝統行事を「テレビ東京」の番組(H30年1月3日放映予定)で紹介するための取材対応でした。
写真1.テレビ取材を待ち受ける見物人と動員された群衆(左端建物が、ヘリテージホテル)
当日のかいぼりには、-人生に捧げるコント-で有名なココリコの田中直樹さんを主演とした、生き物調査・外来種調査をテーマとする映像取材スタッフが大勢待機しておりました。私達は、比企自然学校のお誘いがあり、胴長ぐつ・タモ網などを用意して参加してきましたが、約100人ほどの見物人・群衆の一員に加わってもらうようなイベントでした。
写真2.3台のポンプで水抜き(工事は、足立区から来た水処理会社)
水抜きは3台のポンプで、約3時間をかけて行い、底泥が見え始めた段階で、公園管理技士集団であるNPO法人バース(Birth)の若い社員たち10名が、一斉にドロまみれになりながら、魚類・甲殻類・貝類などを採捕し始めました。堤防の上のタライや水槽に、生き物を集めていましたが、魚類ではゲンゴロウブナ、コイ、ヨシノボリ、ドジョウなど、甲殻類では小型のヌマエビ、二枚貝のドブガイが見られましたが、種類数・個体数とも極端に少なく、予想していたブルーギル、ミシシッピーアカミミガメ、アメリカザリガニ等の外来種は、見られませんでした。(午前中で見学を終了したので、午後に出現種が増加したのかは、確認しておりません)
写真3.「かいぼり」取材とスタッフ達
毎年体験している国営武蔵丘陵公園あざみ沼での生き物調査に較べて、やや拍子抜けした「沼のかいぼり」でした。
『魚をふやそう!』シンポジウム、成功裏に終了しました。
本シンポジウムは、当協議会運営委員の山本さんのご尽力により、平成29年度「武州・入間川プロジェクト」に申請・採択され、活動助成金を受けて行われたものです。
山本さんが育った昭和40年代までは、都幾川水面は魚が飛び跳ねるほど多かったが、昨今はブラックバスやブルーギルなど、外来種被害やカワウ問題などの複合的な被害も顕在化しており、めっきりと魚影が少なくなってきたと嘆いておられました。そこで、下流からの江戸前遡上アユや上~中流での在来渓流種であるイワナ、ヤマメ、カジカ、ウグイなどの増殖へ向けて、人工産卵場の増殖や繁殖環境の再生へ向けて、相模川・多摩川でのアユ遡上の復活記録・実績を紹介して頂き、都幾川・越辺川での「川起こし」や「石倉(地元では、マヤと言われている)作り」などが復活することを希望したいということでした。
遡上アユの復活活動を続けて来られる、NPO荒川流域ネットの協力も得おり、代表や活動メンバーの参加もあり、貴重な活動紹介や意見交換などが行われました。
資料:シンポジウム案内チラシ(会場:国立女性教育会館)
⇒ 魚を増やそうシンポ.pdf
写真1:午前の部【講演者は、元東京海洋大学教官の丸山隆さん】
写真2:午後の部【懇談会の講演者・座長】
熊谷地区での多自然川づくりと現地協議会
主催は、埼玉県河川環境団体連絡協議会(埼河連)の呼びかけで、熊谷市平塚新田などの自治会・建設工事発注者の熊谷県土整備事務所河川砂防部・建設会社が、昨年来の工事竣功現場で協議を行う意見交換会形式で実施されました。参加者は、概ね25名程でした。
写真1.現場で挨拶する主催者、熊谷県土整備事務所
写真2.和田吉野川 左岸にて現地協議する参加者
『魚を増やそう!』シンポジウム開催の案内
講演者は、水産庁や全国内水面漁業協同組合連合会などが『渓流の天然魚を守ろう』や『アユ、ウグイ、コイ・フナ、ウグイ、オイカワの人工産卵床の増殖』などを執筆・監修されてきた、元東京海洋大学の先生:丸山 隆さんをお招きしました。市民は、何が出来るか、市民と行政の協働をどう実施していくか、などの意見交換形式で実施する予定です。
■日 時:2019年10月14日(土)午前10時~午後14時ごろ
■会 場:国立女性教育会館 研修棟208研修室(嵐 山町菅谷)
■後援者:丸山 隆さん(元 東京海洋大学助教授)
■案内チラシ:魚を増やそうシンポ.pdf
あつまれ!くらかけっこ!(野外体験学習~河童会議~)の支援
8月25日(金)9時より、 昨年度までは、都幾川鞍掛橋から丸木美術館までのカヌー体験などを含んだ「河童会議」(東松山市環境保全課主催の野外体験学習)が、衣替えしてニジマスの掴み取り(マス塩焼き体験)や川遊び、生き物観察などを中心に実施されました。
当協議会・岩殿満喫クラブ・比企自然学校・児沢探検隊の東松山市民環境プロジェクトに参加する団体が、そのイベントの協力スタッフとして、前日の網仕掛け・機材の準備運搬等を4~5人が参加協力しました。
写真1:もんどり網の仕掛け
当日の市内からの参加者は、児童44人・保護者41人の合計85名を超える状態で、ニジマス掴み取りでは仕切ったネット一杯に元気よく、掴み取りに夢中になる児童達が印象的でした。
写真2:ニジマスの掴み採り
写真3:つかんだぞ、ニジマス!!
写真4:東松山市広報「10月号」記事
生き物観察では、4つのもんどり網の割には漁獲高が低く、種類もカワムツ、モツゴ、オイカワが優先種で、
コクチバス(15㎝級)、ジュズカケハゼ、シマドジョウ、アブラハヤ、シマエビ、テナガエビなどを、参加者に紹介するに留まった。スッポンなどの捕獲も期待されたのですが、2班に分かれて訪れた見学者には、やや「今日は、不漁です!」ということで、理解して頂きました。
写真5:参加者へ生き物観察と説明
都幾川二瀬橋(嵐山町)でのアユ地曳き網に参加
今年も、8月11日(山の日)に、NPO荒川流域ネットが主催する地曳網・タモ網で魚捕りに、子供3人(東松山市立新宿小6年生)と保護者3人をお連れして参加した(会場は、嵐山町二瀬橋付近)。
前夜と早朝の降水で、水位が上昇して子供達の川での網曳きが安全上危ぶまれましたが、安全見守りを行うスタッフが、新河岸川水系からも多く参加してもらったので、川幅50~60mの平均水位は約80㎝程度であったこともあり、安全に刺し網を曳くことができた。
写真:刺し網に下流から追い込んだ魚類などへ、一斉投網
但し、武蔵漁協が放流したアユは1尾も採捕出来ず、コクチバス(6~25㎝)、オイカワ、ウグイ、シマドジョウ、カマツカ、ウシガエル(幼体)などが刺し網で捕れて、子供達にミニ水族館で生き物学習が行われた(講師は、埼玉県環境国際センターの金澤光さん)。
写真:二瀬橋下での、ミニチュア水族館の講義(講師:金澤さん)
アユの塩焼きは、事前にスタッフが買い取った養殖アユ(約70尾)と、金澤さんが秋田の河川にて友釣りで釣った天然アユ(約60尾)の炭火焼きが振舞われ、「味較べ」を行なってもらいました。(天然アユの方が、脂が少ないように感じました…)。
写真:昼飯時に、アユ塩焼き(養殖ものと、天然もの)に舌づつみ
川遊びの余興として、子供らによる投網体験が行われ、ブルーシート上にバラ撒いた『菓子捕り』ゲームが行われ、午後に予報されている「降水前」に子供達の了解を得て、早めに帰途に就きました。
写真:投網による菓子捕りゲーム(指導は、金澤さん)
池袋自然クラブの「川あそび」を支援して
当協議会では、主に鞍掛堰・用水路にモンドリ網4つ、小型簡易網4つを前日に仕掛けたのですが、29~30日の線状降水帯に見舞われ、用水路以外の網については、殆ど流失寸前まで水位上昇・増水被害を蒙ってしまいました。モンドリ網1基については、本流の淵に仕掛けたため、激流となって回収不可能となった(翌日、31日に水位が下がった時点で、壊れかけた網を発見し、二人がかりで回収し、現在では修理完了済みです)。
用水路の生き物採捕では、20~25cm級のスッポンが3匹採集され、都内から来られた保護者が持ち帰りたいと、ビニール袋などで運搬を試みたのですが、強烈な噛み付き攻撃があって、危険を伴うので諦めて頂きました。ゲンゴロウブナやテナガエビ、オイカワなどを虫篭に入れて、子供たちに手渡すだけに止めました。
写真1:鞍掛橋上流での川あそび風景
写真2:タンデム・カヤックで乗船体験(比企自然学校の所有船)
写真3:スッポンの生態観測(首の長さに注意!)
写真4:スッポンの噛み付き攻撃(児童には、すこぶる危険!)
引き続き、3年生の市野川探検隊(水辺観察会)
6年生に引き続き、7月13日(木)に新宿小学校3年生の校外授業「市野川探検隊〈水辺観察会〉」が挙行され、協議会会員・PTA・担任教諭の引率・指導の下に無事終了しました。当日は、雨雲が市内を横断し、パラパラと雨が降りましたがすぐに止みました。児童たちは全員ライフジャケットをつけ、ガサガサ生き物採集や川遊びを楽しんでいました。
東松山市立新宿小学校6年生への環境学習支援
7月6日(木)東松山市民環境プロジェクトにも登録されている、新宿小学校6年生(81人)の環境学習指導を実施しました。
前々日(4日)から、小学校近くを流下する市野川の旧流れ川橋周辺に、大小12個の仕掛け網をセットしましたが、台風3号と梅雨前線による夜半の降雨で、小型網1個の亡失がありましたが、高水敷に打ち上げられたものの5日に再度セットし直して、6日当日は午前9:00から河川敷での「生き物調査」を無事完了した。
11:00からは、小学校体育館にて協議会運営委員2名による、都幾川・市野川・滑川3河川の水質汚濁判定を、埼玉県水環境課より支給されたCODパックテストで、全員が学習しました。
写真1.市野川右岸高水敷での生き物調査(左岸の小山は、国史跡「松山城館跡」)↓
生き物調査の魚類ではタモロコ、モツゴが優占種となっており、ドジョウ、ギンブナ(稚魚)、タモロコ、ナマズなどが確認された(7種)。甲殻・両生類では、モクズガニ、テナガエビ、スジエビが多く確認され、ウシガエル幼体(オタマジャクシ)が多数を占めた(6種)。
昨年度より、魚類の出現種類が少なかった要因としては、台風3号による水位上昇で、網が浮き上がり、小型魚類(コイ、フナなどの稚魚)が掛からなかったものと推定します。
写真2.数多く採捕されたオタマジャクシ(丸型水槽のウシガエル)、ミシシッピーアカミミガメ↓
写真3.4.環境アドバイザーと担任教諭による、パックテスト(COD)の指導↓
水質判定学習では、市役所広報に載っている3河川水質現況(BODで、都幾川0.3ppm、市野川1.5、滑川2.8ppm)に準じた汚濁傾向に沿わないCOD判定結果となった。その原因は、3号台風と降雨がもたらした流量・水位上昇で、3河川とも泥流が混じり判定に不向きであったためと、児童達に補足説明しました。
今後の河川整備計画では、H30年度より城南新宿橋下流の約300m地点に、新諏訪堰(ラバー転倒型)が整備される計画になっており、堰上・下流での低水路護岸工事の親水性を期待していきたい。
梅雨時期にも拘わらず、環境学習開催に応じた堤防草刈り業務では、東松山県土整備事務所(河川砂防部)のご配慮に、何時もながら感謝いたします。
清流の復活と安らぎ・賑わいを追求して、河川見学会開催!
共催団体として、市内高坂地区でカヌー教室や自然体験を主催している「比企自然学校」(代表:櫻井行雄さん)の皆さんからのスタッフ参加協力を得て、東松山市後援、東松山県土整備事務所協力、東松山農林振興センター協力のもとに、親水護岸工事や展望広場整備・尾根筋の散策路予定地などを現地案内して頂き、参加人数約35名で、正午12時まで散策しながら、「良い汗」をかきました。
昨年H28年から埼玉県が進めている「天然アユ遡上復活」を目指した「越辺川・都幾川地区はつらつプロジェクト」の内容等も、農林センター副所長から地域住民の方々に初めて示され、下流の川島町から3年かけて、鞍掛(くらかけ)橋まで天然アユ遡上をめざす計画を、熱く語って頂きました。
見学会では、当協議会のスナップ写真もありますが、共催団体の櫻井さん達が所属する「高坂丘陵地区の地区ネットワーク」の掲載された内容が、午後からの「反省会=BBQ」も盛り込まれて、最も優れた情報発信だったので、リンク配信するお許しを得ました。クリックして、ご覧下さる様お願い致します。
■■ 高坂丘陵地区ネットワーク ⇒ http://www.qryo.net/20170624.html
■ 都市計画課 担当者からの親水護岸の説明↓
■展望広場での説明、住民からの要望など↓
■緑陰地(鞍掛橋 右岸)で、車座になっての意見交換会↓
荒川流域一斉水質調査に,今年も参加しました
NPO荒川流域ネットが毎年実施している、流域一斉水質調査に参加しました。6月4日(日)が、流域で活動する団体の統一実施日ではありましたが、当協議会では4人の参加者の都合もあり、3日(土)の午前中に実施しました。滑川、市野川、都幾川の3河川の定点観測地点10箇所に於いて、パックテストでCOD等を判定しましたが、今年も都幾川、市野川、滑川の順に水質の汚染度悪化が示されており、大きな変化は有りませんでした。
結果は、流域のネットが取りまとめ、今年度下期に広報される予定です。
下の写真は、都幾川新東松山橋(国道407号)下流での採水作業(参加者は4人)
貼り付け写真:10箇所の採水写真と分析(判定)作業
H29年度荒川流域一斉水質調査・作業写真.docx
入間川の田島屋堰下流で、外来魚駆除技術試験を見学
比企の川づくり議会では、H23~25年度に亘り『武州・入間川プロジェクト』―都幾川・槻川水系のコクチバス撲滅作戦―に助成申請を行い、刺し網・投網をメインとして駆除活動を行い、定期的な産卵床と稚魚摘出などを行ってきました。
また、釣り人や市民への周知・啓発の為の立て看板(ボード)も作成し、数カ所の岸辺に「ブラックバスの再放流禁止」を呼びかけてきました。槻川上流の館川ダムでは、バス釣り人が減ってきたとの報告を受けてきました。
5月24日(水)、全国内水面漁業協同組合連合会(本部:東京赤坂)の試験研究の現場視察を許可され、『電気ショッカーボートを用いた外来魚の駆除技術試験』を見学してきました。
この技術は、平成16年頃から北海道立総合研究機構(道内河川)や環境省皇居外苑管理事務所(外苑濠)で
試験研究されてきており、滋賀県(琵琶湖)などでも駆除効率が検証されてきたものです。近年、埼玉県水産試験場でも導入を行い、連合会指導の元に試験場・入間漁協が入間川の田島屋堰(狭山市)の下流止水域で共同試験を行いました(写真1.参照)。
■写真1.⇒電気ショッカーで仮死した魚類の採捕
1回の操船(約20分)でコクチバス(約3㎝~40㎝強)は約15~17尾が駆除され、研究者より胃内容物の同定が実施されました。電圧約300Vの電気ショックで気絶したバスの胃内容物は、魚類ではカマツカ・ヨシノボリ・小型のオイカワなど、甲殻類ではヌカエビなどで、比較的泳ぎの遅い生き物が採餌されていました。大型のバスでは、針が付いたままの疑似餌ワーム(約7㎝)3本も飲み込んだまま駆除された個体も確認され、再リリースの犯罪行為が常態化していることを垣間見ました(写真2、写真3.参照)。
■写真2.⇒採捕された仮死状況の魚類・甲殻類など
■写真3.⇒30㎝超級コクチバスの胃内容物(胃内の疑似餌ワーム)
3回の操船で、概ね50尾のバス駆除・採捕を行って、埼玉県水産試験場に持ち帰り、体長・体高・胃内容物など精査が行われるとのことでした。電気ショックを受けた在来魚(殆どがオイカワ)は、ショック・麻酔が解けた段階で元の川面に放たれたことは言うまでもありません。
第17回河川見学会の開催日時・場所等が決定!!
当協議会からは、県がH24年度から4年間実施してきた「川のまるごと再生(鞍掛橋周辺)」と、東松山市環境産業部が整備してきた「くらかけ清流の郷」の今後の在り方ー継続整備事業などーを、東松山市後援・県土整備事務所協力ということで、市当局(親水公園担当)から説明・案内を受けながら見学会を開催することが決定しました。
両行政担当責任者からは、日程や見学会コースも概ね了承して頂き、添付資料のように「第17回 河川見学会」開催の詳細を決定しましたので、参加者募集チラシを添付し、お知らせ致します。
■見学会参加者募集チラシ⇒H29年度 河川見学会 6/24(最終版).pdf
入間川菅間堰で稚アユ放流調査に協力参加
GW真っ最中の4月30日(日)、入間川の菅間堰(川越市・川島町)で稚アユの放流調査が、快晴の中で行われました。
主催はNPO荒川流域ネットワークで、入間川水系への自然溯上アユ復活事業として毎年この時期に標識アユ放流イベントが行われて、埼玉西部地域の各市民団体からの応援・協力を得て実施してきました。今年はGWに加えて快晴も手伝い、老若男女の参加者は82人と盛況裡に進行しました(約4,200尾の放流)。
この川越市・川島町の間にある菅間堰の下流は、まもなく荒川に合流し東京湾へと繋がる。上流は入間川、小畔川、越辺川に分流し、その越辺川に都幾川が合流している。都幾川には未だ魚道が整備されていない農業用水堰が多く、今後3年間で3つの堰に埼玉県東松山農林振興センターの設計・工事で魚道が整備される予定です(『川の国埼玉はつらつプロジェクト』)。この堰の魚道を通らないとアユは溯上できないのだ。残念ながら、これまで埼玉県の『まるごと再生プロジェクト』で整備され、東松山市の主導でオープンした「鞍掛清流の郷」まではまだアユは溯上できていない。
今後整備が進み、私達の比企地方の身近でも、天然アユが見られるようになることを期待し、川づくりに協力していく予定です。写真1.東京湾から荒川を遡上してきた天然稚アユ
写真2.アブラビレ切除(標識)のレクチャー
写真3.市民団体の協力による標識作業
平成29年度定期総会でも、「河川の魚類減少」が議論された!
去る22日(土)に、運営委員を中心とした方々のご参加を頂き、東松山社会福祉センターにてH29年度定期総会を開催しました。事務局からの事業報告、決算報告が行われ、参加者の皆様からご審議・ご意見等をいただき、定刻16:30前に閉会致しました。
議案書の採決・承認を経た【平成29年度 総会資料】は、本ホームページの【活動報告】をクリックしますと、H21~H29年度まで9年間の総会資料が閲覧出来ますので、参考にご覧頂ければ幸いと存じます。
意見交換では、昨今の比企郡内の河川でも、めっきり魚影が少なくなり、河川生態系の激変が到来しているとの意見が聞かれました。22日の埼玉新聞の一面記事でも、その意見を反映したデータが掲載されておりました。特に、アユの放流など漁業資源を管理する漁協の組合員は、10年前より25%も減り、担い手不足に陥っていることや、漁獲高では、昭和61年(1986)のピーク時より、3.4%の漁獲高まで激減した「河川漁業」の負の遺産が特筆されています。
釣り人減少による「遊漁料」の収入減や、魚の産卵場所である護岸整備や野鳥やカワウ問題など、多面的な構造問題であることを示しておりますので、一読頂いて河川や水辺環境保全に役立てて頂ければ幸いです。
⇒埼玉新聞(4月22日 朝刊)1面記事 埼玉新聞4.22.docx
くらかけ清流の郷、BBQ場オープン
東松山市は、埼玉県が昨年度までに「川のまるごと再生」で整備された鞍掛橋周辺で、
バーベキュー場「くらかけ清流の郷」の新年度開所式を行いました。
主催者は、東松山市環境産業部商工観光課及び観光協会ですが、参加団体としては
唐子地区ハ-トピアまちづくり協議会、上唐子第1区自治会、下唐子自治会、神戸自治会、
商工会唐子支部、当協議会などでした。
⇒PDF(4月2日 新聞記事)。埼玉新聞記事 くらかけの郷.pdf
埼玉新聞記事にもあるとおり、昨年度の入れ込み客数は2万2千人と5年前に較べて
約3倍の増加を示し、今年度も増加傾向を示すと思われますが、私達も「これらの来客圧力」
が河川環境保全にどういう影響を示すのか、生き物や魚類の生態系への影響をモニタリング
して行かなければと考えております。
にぎわいの創出を一般的に否定している訳ではありませんので、地元自治会や観光協会の
方々と、環境保全や生態系(水辺、生き物、魚類など)の多様性等について、今後とも協働
して問題解決を図らなければと再認識した開所式でした。
⇒PDF(BBQオープニングのチラシ)くらかけ清流の郷BBQ.pdf
今年度も皆様方で、積極的利活用を進めると同時に、環境変化に対してより一層の観察力
・洞察力を発揮して下さる様お願い致します。
川のまるごと再生の今は?!(都幾川 くらかけ清流の郷)
3月16日(木)10時より、東松山市唐子市民活動センターに於いて、埼玉県が3~4年間計画・施工して完了した
川のまるごと再生=『くらかけ清流の郷』で、継続して東松山市環境産業部商工観光課が周辺整備を行っている
事業の報告会へ参加してきましたので、要旨を報告致します(これまでは、千葉運営委員に担当して頂きました)。
1.その後の運営状況について⇒資料1-1 PDFを参照して下さい。
資料1- 1.pdf
特に、再生事業を開始したH24年度の来場者数8,400人は、H28年度には約3倍弱の22,300人台まで急増した。
入れ込み客数の増加はおおいに評価されるところであるが、地元唐子・神戸自治会やまちづくり協議会の方々からは、
来場者が多い時期での「防犯対策=防犯カメラ設置」、「ゴミ処理対策」などの要望がありました。
昨年、少年暴行死亡事件(殺人)を起こした稲荷橋での駐車場の早期整備や、トイレ・防犯カメラの設置などが
強く要望されましたが、裁判などの現場立証の関係なども影響して、市の整備事業(駐車場)もH31年まで遅れる状態
であることを説明されました。それに伴い、我々が駐車場近くに設置すべく、2年前から準備してきた「コクチバス撲滅作戦」
の為の「周知・啓発ボードの設置」も遅れることが分かりました。
自治会の農業関係者からは、特に河床の土砂堆積が著しく、溢水の可能性がある区域が多くなってきているので、
県土整備事務所河川砂防部へ浚渫の要望を述べておられました(特に、稲荷橋左岸)。
2.東松山市のH29年度整備計画など⇒資料2 PDFを参照して下さい。
資料2-1.pdf
東松山市商工観光課は、平成28年度事業として資料2-1の赤字・赤線で表示したBBQ南側の樹林を切り過ぎたので、緑陰を
求める来場者の希望に基づき植樹を行い、鞍掛山を展望広場とするために散策路を造ってきましたが、平成29年度は鞍掛山
散策路の完成を目指す計画であることが述べられました。
当協議会を代表して報告会に参加しましたので、埼玉県が昨年よりスタートさせた「はつらつプロジェクト」の概要を説明し、
下流・川島町での農業用水堰での魚道設置が開始されるので、3年後には鞍掛橋までの天然アユ遡上が可能になると共に、更なる
水辺の賑わいを広範囲に下流からも求められるよう(川島町の矢来堰に魚道整備計画など)、県土整備事務所・農林振興センター、
各土地改良区・自治会が協働して検討し、川の再生活動に協力して下さるようお願いしてきました。
≪投稿者:渡辺仁≫
第21回荒川流域再生シンポで、越辺川・都幾川の魚道設置計画の発表
3月12日(日)、国立女性教育会館(嵐山町)にて第21回荒川流域再生シンポジウムが開催され、2016
年度の入間川水系での標識アユ遡上調査結果や、荒川流域一斉水質調査結果(Googleマップ化)の報告が行われました。
⇒国立女性教育会館 大会議室での第21回荒川流域再生シンポの開催写真
また、H28年度より開始された埼玉県の「川の国埼玉はつらつプロジェクト」について、東松山農林振興センター農村整備部の担当者から、越辺川・都幾川の3箇所の農業用水堰に魚道を設置する計画の概要が発表されました。3箇所とも国の直轄管理区間(荒川上流河川事務所)ですが、建設主体は県農林振興センターとなりますが、堰の管理者は川島町・東松山市の土地改良区ということで、今後両自治体を中心とした「WT(ワーキングチーム)会議」で、実施設計などの検討・決定や維持管理体制の協議が行われることになります。
年度として、先に実施設計・建設が予定される川島町WTには、関連する5つの市民団体の1つとして、当協議会も加わっておりますが、特に東松山の矢来堰(構造は、蛇カゴ・布団カゴ)は昨年9月1日の台風で、堰の堤体中央部が約10m程決壊しており、H28年度竣工予定で工事が継続中です。
⇒H28年9月1日の台風で決壊した矢来堰の復旧工事写真、木杭列の左側の布団カゴ(H29.3.10撮影)
未だ概略設計すら出来ておらず、3年後のH32年度には着工・竣工の計画となっておりますが、東松山WTもこれから立ち上げられる予定(H31年度)で、当協議会も全面的に支援・協力していくことになる予定です。
関東の「河川協力団体」が集まり活動発表会と意見交換会を開催しました
3月4日(土)13:30より、関東地方整備局河川環境課の主催による「H28年度 河川協力団体の活動発表会及び意見交換会」が、浦和市にある荒川上流河川事務所 西浦和出張所の会議室に於いて開催されました。
開催趣旨は、河川協力団体(NPOや財団法人、任意団体)と河川管理者が継続的にパートナーシップを構築するため、関東の各地で活動している現状を理解し、意見交換を行い、協力関係を深め、各河川の地域ニーズに応じた国の河川管理行政の向上を目指すことであった。
現在までの協力指定団体数は、関東地方全体で29団体、その代表者(又は代理人)が参加して、色々な水系や湖沼等の活動発表が行われました。
⇒27協力団体の活動状況は、以下をクリックしてみて下さい。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000666291.pdf
⇒発表会開催(渡良瀬遊水地、霞ヶ浦、鬼怒川、涸沼などの事例発表)
⇒参加者全員(国土交通省側16人、河川協力団体側20名)による、意見交換会
H28年度 川の再生交流会(inさいたま市)に参加!
2月4日(土)AM10:30~PM4:00、「川の再生交流会 ~流域でつながる、次世代でつながる~」がさいたま市民会館うらわで開催されました。交流会の午前の部は、全体会がホールで行われ、県立浦和第一女子高アナウンス部が司会進行を担当。オープニングコーラスで県立松山女子高音楽部が「ふるさと」などを熱唱してくださり、開会セレモニーを行った。
⇒【午前】の交流会の全体風景
栄東高校が芝川の調査活動、(県)水辺再生課と『埼河連』が川のまるごと再生プロジェクト、水辺再生100プラン事業の報告、(国)荒川下流河川事務所と荒川の自然を守る会が荒川太郎右衛門地区自然再生事業などの報告がなされました。
午後は7つの分科会に分かれて、同時展開を開催しました。
⇒【午後】の分科会会場風景(第6分科会ー県北・県西流域ー)
今回は、初の試みとして綾瀬川・芝川、新河岸川などの流域ごとに6つの分科会が設けられ、初めての学生交流分科会では水辺をフィールドに活動している学生たちが集いました。
各分科会で、清掃美化化活動、環境学習、水質改善、歴史や文化をつなぐ、湧水、河畔林、アユなどの魚の保全等をテーマに、参加者たちがポストイットや模造紙などを使いながら熱い論議を展開しました。
川の国はつらつプロジェクト 第1回川島町WT開催されました!
埼玉県川の再生事業の延長として、はつらつプロジェクト(H28~32年度)が展開されることとなり、入間川地区での魚道整備(6箇所H24~27年度)に引き続き、その上流の越辺川・都幾川に延長整備することになりました(川島町2箇所、東松山市1箇所)。
4年間で、東松山農林振興センター農村整備部が事業主体となり、3箇所の農業用水に魚道を整備するために、自治体、用水の管理責任者である土地改良区、地域団体(漁協、NPO荒川流域ネット、ネーチャークラブ、網打ち連合会、当協議会等)も加わってワーキングチーム(WT)を結成しました(川島町地域が、2年間)。WT構成員は約20名で、チームリーダーは川島町農政産業課長、サブリーダーは川島町土地改良区事務局長が担当することになりました。
⇒川島町役場大会議室での 第1回WT会議風景(1月23日)
⇒越辺川・都幾川地区でのはつらつプロジェクトの概要
1 越辺川・都幾川地区(はつらつプロジェクト).pdf
2 はつらつプロジェクト 2.pdf
平成28年度川の再生交流会の案内~流域でつながる 次世代とつなげる~
埼玉県では、川の再生活動を行っている皆様方の交流を深めていただくため、恒例の「川の再生交流会~流域でつながる~次世とつなげる~」を開催する「H29年2月4日(土)」との広報がありました。
川の再生活動に興味があるけれど始め方がわからない方、活動のレベルアップを目指す方、活動の輪を広げたい方、どなたでも参加大歓迎だそうです。
また、当日御参加いただいた方には「川の国応援団グッズ」がプレゼントされるとのことです。
詳しくは、以下に添付したチラシをご覧ください。
「川の再生交流会」案内チラシ⇒H28年度 川の再生交流会 チラシ.pdf
また、当日御参加いただいた方には「川の国応援団グッズ」がプレゼントされるとのことです。 詳しくは、以下に添付したチラシをご覧ください。 「川の再生交流会」案内チラシ⇒H28年度 川の再生交流会 チラシ.pdf
降雪が残る翌日、越辺川・都幾川で第16回河川見学会を実施!
11月26日(土)、比企の川づくり協議会主催による「第16回河川見学会」が開催され、5~6台の自家用車に分乗・移動しながら、15名が参加する大変意義ある見学会となりました。
見学会は、都幾川の矢来堰(東松山)、越辺川の中山堰(川島町)、出丸堰(川島町)に魚道を設置し、アユが遡上できるようにいするため、工事着工前に事前見学しようと計画されたものです。工事担当者の県東松山農林振興センター、河川管理者の荒川上流河川事務所にも担当者に参加していただきました。
■写真1 矢来用水堰(東松山市葛袋)の蛇カゴ堰は損壊が激しい(堰の屈曲部)
■写真2 中山用水堰(川島町吹塚)で県・農林振興センターからの事業説明
■写真3 出丸用水堰(川島町上井草)での現地見学と若干の意見交換
■写真4 市民団体参加者による意見交換会(市民文化センターにて)
今後は、矢来堰では東松山市環境産業部農政課・矢来用水堰土地改良区等を交えてのワーキンググループ(WG)、中山・出丸堰では川島町農政産業課・川島土地改良区等を交えたWGを結成し、基本設計や実施設計段階で、河川市民団体・漁協関係者等と一緒に協議し、魚道づくりや水辺拠点の整備事業を検討していきます(H28~31年)。
午後の意見交換会では、設計段階で魚道の専門家等の意見や検討が必要であり、コンサル、工事担当会社もその意見を参考としなければ「入間川の菅間堰」での失敗例を繰り返す恐れがある、との大変参考となる意見もありました。
当協議会が、埼玉「県民の日」に知事表彰を受賞しました!
11月14日(月)は、明治4年の太政官布告によって、埼玉県と入間県が誕生した「日」だそうです。
それで、当日は「県民の日」となっており小・中学校などが休み、県が主催した祈念式典が多くありました。
以前のメールでお知らせ致しましたが、埼玉県表彰規則に則り、個人の表彰とは別に当協議会を含んだ
5団体が知事表彰の栄誉に浴することになり、委員&会員の代表として表彰式(さいたま市)に参加してきました。
表彰に至った事績概要は以下の通りで、表彰式の風景や表彰状は添付写真としてUP致しました。
これも、ひとえに市民・住民の方々のご支援、委員・会員の皆様のご努力の賜物と、ご同慶に堪えない次第です。 以上
■知事表彰の風景
■環境保全功労の表彰状
■表彰事績:「長年にわたり、都幾川、市野川流域の水環境保全活動に尽力してきた。
この間、都幾川、市野川流域の住民に対する水環境保全意識を向上させるための普及啓発活動
・水質調査・環境学習を行うなど、水辺環境の向上に貢献してきた。これらの功績は顕著である。」
晴れ上がった秋空の下、市野川クリーンアップ作戦に参加
11月12日(土)、恒例の「第13回ふれあい市野川クリーンアップ作戦」=ゴミ拾いイベントに、当協議会は「川に親しむ(市野川の生物採取・展示)」担当として参加しました。
暦の上では、既に立冬も過ぎているので、河川の水温も15℃~18℃と下がってきており、一部の動物たちは冬眠に向かう頃でもあるので、出現種類数がグッと落ちるのですが、前々日10日(木)にもんどり網・小型刺し網など6個を、吉見側左岸河川敷の作戦本部から見える、右岸側ヤナギやクワの根本にシッカリと結わえつけました(撒き餌を投入して)。
翌11日(金)は、深夜から強い雨が降り注ぎ、昼頃には50~60㎝程の水位上昇が見られ、掃流力も加わり設置した網の水面浮き上がりや、水面からの確認困難な状況になったが、イベント開催12日(土)には、水位も下がり確認出来なかった網もなんとか全部回収することができました(ラッキー!!)。
参加者は、主催者発表で約600人、当協議会のイベント展示会場には、協議会々員・新宿小学校の「飼育委員会」の児童達、事務局所在の町内会の方々の応援も加わり11名のスタッフで切り盛り致しました。
魚類では、コイ・ナマズ・ライギョ(カムルチー)・ヘラブナ・ブルーギル・カワムツ・アブラハヤなど、両生・爬虫・甲殻類ではウシガエル・ミシシッピーアカミミガメ・テナガエビ・シマエビ・モクズガニなどが、代表的な出現種であった。
訪れた市民や子供達は、タライや水槽に小春日和になった河川の生き物に一時の癒しを満喫しているようであった。本作業に、前々日からのモンドリ網などの設置にご協力頂いた会員、当日早朝からの展示施設設置・生き物採集展示にご協力頂いた委員・会員の皆様に感謝申し上げ、若干の添付写真を用いたPDFで、報告とさせて頂きます。
第13回ふれあい市野川クリーンアップ作戦 原稿.pdf
第16回河川見学会は、「川の国さいたまはつらつプロジェクト」の地区!
■日時:平成28年11月26日(土)9:00~12:00(意見交換会~15:00)
■集合:東松山市民文化センター玄関前(受付8:45より)
■見学コース:都幾川矢来堰(東松山市)⇒越辺川中山堰(川島町)⇒越辺川出丸堰(川島町) を自家用車相乗り移動して回る
(移動ルートは当日配布予定、3堰の写真は次の■募集チラシを参照。)
■募集チラシ⇒河川見学会(最終版).pdf
■会場案内図⇒東松山市民文化センター 駐車場地図.pdf
端的にお知らせしますと、埼玉県が過去8年間実施してきた「川の再生事業」を延長することで、人や川や生き物(魚)が「はつらつ」となるような川の活用プロジェクト推進を目指す箇所に、越辺川・都幾川地区が選定されたので、その対象地区(3用水堰)を、行政・地域住民・漁協・市民団体と一緒に見学しようと計画致しました。
過去2009年から8年間、入間川・越辺川水系でアユ遡上大作戦を展開してこられた、NPO荒川流域ネットワークの方々の悲願でもある、越辺川・都幾川水系へも天然遡上アユが帰ってくるための魚道整備事業も含まれております。
これまでの対象地区(ときがわ町・小川町・嵐山町・東秩父村)は、これまで埼玉県知事管理区間での川の再生事業でしたが、中・下流の川島町・東松山市の大臣管理区間も同様の環境目標をもって再生事業を進めなければ、一貫した「生きた川の再生」は成就出来ません。
関係する土地改良区の方々、自治体・住民の皆さんが協働して意見や希望・検討等を加えて、「いい川づくり」が行っていけるよう、奮って皆さんのご参加をお願いする次第です。
連続する台風襲来後の、飛び石工周辺の生き物調査結果
連続する台風襲来で、都幾川・槻川の(まるごと再生)飛び石工の生き物モニタリング調査が中断していましたが、9月17日(土)09:00よりときがわ町花菖蒲園横の都幾川にて実施されました。
参加した運営委員・会員は、ときがわ町から3名、小川町から1名、滑川町から1名、東松山市から3名の合計8名の参加者で、飛び石工上流端(約80m)、中流地点(約40m)、飛び石付近(±3m)、下流端(約20m)の4箇所を定点として、箱メガネ・水中メガネによる確認、タモ網・サデ網を使用した採集などによって実施した(約150mの区間で観察)。
県土整備事務所河川砂防部による、右岸側堤防天端の遊歩道建設により、水生植物は皆目消滅したことにより、「8/6もりんど」実施の川遊びでも、この付近でカジカ(準絶滅危惧種)を採集出来なかったが、今回は川底の浮石などをそっと移動させながら箱メガネ観察した結果、絶滅危惧種Ⅱ類のギバチの幼魚なども確認された。
今春までの河床掘削や護岸工事で、飛び石上流側(早瀬)には砂礫河床が殆どで、浮石は2割ぐらいと推定され、30㎝級の浮石は殆どが飛び石下流側に堆積している状態であった。
それでも、カジカ、シマドジョウ、ジュズカケハゼ(絶滅危惧ⅠB類)、オイカワ(6㎝級)の生息が確認されました。特に台風襲来によって河床撹乱が数度に亘って為されたために、植生の回復はまだ進んでいないものの、若干の浮石には遡上アユの食み跡も確認されました。
生き物の同定・集計では、水生昆虫類はカゲロウ類は羽化が終わっているため観察はされなかったが、造網型のヒゲナガカワトビケラや越年するサナエトンボの幼体が多く生息していることが分かった。ウグイ、オイカワ繁殖などが、回復することも期待できるだろうと判断され、今後も継続的な調査を実施していくことが確認されました。
⇒埼玉新聞の記事(9月25日付)になりました。埼玉新聞 9月25日.pdf
以下の写真は、アユの食み跡
台風9号の都幾川越流情況(ときがわ町、飛び石周辺)
ときがわ町の花菖蒲園は、右岸堤防から越流した激流で完全に冠水したことが報じられており、町役場のホームページからの写真を添付しましたので、平水時の写真と比較して頂けると、越流した状況がよく分かると思います。
写真の比較だけで、概ね3.0m前後の水位上昇があったものと推定されます。河床や水辺では、大きな撹乱現象が生じ、魚類や水生昆虫等に影響を及ぼしたもとの考えられます。従って、9月3日(土)に計画していた、「飛び石工周辺の生き物調査(モニタリング調査)」を2~3週間ほど延期することと致しました。
台風9号による、都幾川の越流情況の写真⇒台風9号 増水状況.docx
「飛び石」現地調査・見学会(都幾川・槻川に多く建設されたが…!?)
埼玉県県土整備部水辺再生課によって推進・整備事業が実施された「水辺再生100プラン(H20年~)」「川のまるごと再生プロジェクト(H24~)」で、比企の川づくり協議会が活動する地域でも、多くの公共事業・工事が実施されました。
主な整備事業は、「清流の復活」と「安らぎとにぎわいの空間創出」の二本柱を骨子として、護岸・周辺整備・散策路・飛び石・アクセス整備などが行われ、比企地方を貫流する都幾川・槻川でも、長い区間での「水辺再生」が行われました。
にぎわいの空間創出のため、水辺でのアクセスや親水機能を高めるために、「飛び石工」や簡易な「流れ橋」が、H27年度末に出現し竣工に間に合わずまだ工事を続けている箇所もありました。当協議会の運営会議では、これらの特に、河川横断工事を伴う飛び石工と護岸工事に着目して、協議会の委員を中心に、都幾川・槻川で竣工された「飛び石工などフォローアップ調査・見学会」を実施致しました。
写真2、3には、「もりんど」の皆様による過年度写真を参考資料として添付させて頂きました。
写真1⇒都幾川(本郷野球場前)での現地調査・見学会
2016_0618Ⅰ飛び石見学会 圧縮0035.JPG
写真2⇒ときがわ町花菖蒲園前の護岸・飛び石チェック(2015~2016年時)
都幾川 (花菖蒲園前)飛び石関連.jpg
写真3⇒槻川(小川町青山上・増尾地区)での現地調査・見学会(2011年時)
槻川飛び石関連(参考資)-2.jpg
都幾川には東松山市~ときがわ町の間に8箇所、槻川には嵐山町~小川町~東秩父村の間に7箇所の飛び石・流れ橋が建設されており、その影響を見聞し調査するための現地見学会を、6月18日・土(都幾川)と7月31日・日(槻川)の両日に行った。
都幾川で7名、槻川で6名の参加者によって行われ、「飛び石工 現地調査・見学会」として取り纏めましたので、中間報告でありますが、問題点が整理・顕在化されてきました。以下に、15箇所の工事状況をPDFにして、緊急報告致します。
今後の計画として9月には、代表的な「ときがわ町花菖蒲園前の飛び石周辺」の河床の「生き物追跡調査(モニタリング)」を計画しております。
PDF1⇒都幾川と槻川の「飛び石」見学・チェック、
課題と問題点(中間報告)
ナマズ、コイ、ライギョの繁殖地で、環境学習!?
その梅雨時の合間の14日(木)の午前中に、東松山市立新宿小学校では、恒例の3年生全員(67名)による「市野川探検隊・水辺観察会」が、当協議会員・PTA関係者(約15名)・教諭の指導、協力によって実施されました。
小学校から、最も市野川の礫河原に近い空間は、国の史跡になっている「松山城跡」「吉見百穴」の西側の河川敷で、県土整備事務所河川砂防部の草刈業務などの支援もあり、約100名が安全に楽しく環境学習・川遊び・生き物調査に取り組みました。
⇒川遊び、ガサガサ生き物調査に興ずる小学生たち(トラロープは安全区域の設定)
また、当地では秋口の「ふれあい市野川クリーンアップ作戦」でも、仕掛け網ではナマズやライギョ(カムルチー)がよく採捕され、コイと共に繁殖している箇所(ライギョの営巣地)でもあります。子供達のガサガサ生き物調査でも、10CM前後のライギョが採捕されており、シマエビ・テナガエビ・ウシガエルの幼体(オタマジャクシ)・タモロコ・モツゴなどがその豊富な採餌動物になっているようです。
⇒採捕された、左側水槽:ナマズ(4尾)と右水槽:ライギョ(2尾)
⇒ガサガサ生き物採取で採捕されたカムルチーの稚魚(約10㎝)
高麗川の地域交流会(in日高市)に参加して
高麗川の巾着田は、年間約60万人の観光客が散策や川遊びに利用されるほか、BBQなどを楽しむ場ともなっており、特に曼珠沙華(ヒガンバナの別称)群生地は、全国的にも有名な景勝地となっています。
県の川のまるごと再生プロジェクトにも選定され、H25年度から魚道整備、景観配慮看板の配置、公衆トイレ改修や遊歩道整備などが着工されていました。
ただ、県と日高市と住民代表(日高市部会)の3者で進められてきた事業計画が、一部の自然保護団体への充分な検討や説得が行われなかったために、遊歩道計画・護岸工事等に疑問を残す結果となってしまっていた。
地形的には河岸段丘で出来た、巾着田の下流域渓谷の瀬ありトロ・淵ありの良好な自然景観に、コンクリート遊歩道やカゴマット護岸の一見強固な構造物を出現させてしまったので、埼河連に集う県内活動団体による見学会・意見交換会を開催するに至りました。
写真1⇒礫河原の左岸側に練り石積構造の堤防を構築。端場はコンクリート舗装にしてある。
見学コース及び範囲は、「お蔵淵⇒天神橋⇒巾着田」と遊歩道コースをとり、上流の巾着田の魚道や公衆トイレなどの見学にも及んだが、地元市民団体や昔を懐かしむ方々からは、湧水箇所や河畔林を大幅にカットした現況に批判的な意見を述べられました。
写真2⇒公民館での、県水環境課・埼河連主催の「意見交換会」
以上
東松山市立新宿小学校6年生の環境学習支援
任意団体「市野川を再生させ隊in松山」が環境学習支援として7年前から継続してきた、東松山市立新宿小学校6年生(3クラス、65名)の「市野川の生きもの調査と水質判定」を実施しました。市民環境プロジェクトに登録しているイベントであるため、今年度から当協議会が引継ぎました。
当日の支援スタッフは比企の川づくり協議会4名、加藤PTA会長、東中学校の生徒3名で支援活動を行いましたが、市野川の草刈業務が7月より開始されたこともあり、河川内に不法投棄されたバイクなどの大型ゴミの撤去作業も、前々日より県土整備事務所・草刈業務受託会社と協働して実施致しました。 写真1⇒不法投棄物撤去作業
環境学習(生き物調査)は、例年より出現数も減っており魚類でコイ、ギンブナ、ナマズ、タモロコ、モツゴ、ヌマチチブ、トウヨシノボリ、ジュズカケハゼの8種、甲殻類で、テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ヌカエビの4種類が確認されましたが、モクズガニやクサガメなどは採捕されませんでした。 写真2⇒水槽の生き物同定作業猛暑のため早めに河川敷から体育館に移動し、(常温アルカリ性過マンガン酸カリウム酸化法による)簡易パックテストCOD(低濃度)で都幾川、市野川、滑川のCOD(化学的酸素要求量)を測定しました。東松山市を貫流する3河川の水質比較を行ない比較的汚濁の進んだ滑川・市野川の数値(7ppm以上)と流量も豊かで清流に近い都幾川の数値(2ppm)を比較して水質環境の現状を把握してもらいました。 写真3⇒水質判定結果を説明して頂く先生と協議会会員
H28年度「荒川水系一斉水質調査」に参加・協力!!
3河川は、東松山市を流れる滑川・市野川・都幾川のほぼ中流域で、それぞれ2箇所・4箇所・4箇所で採水し、都幾川鞍掛橋の四阿にてパックテスト(COD、導電率ECなど)を計測しました。毎年のことですが、市役所が年4回BOD観測で、3河川を水質観測していますが、滑川>市野川>都幾川の順で水質汚濁が定着し、特に滑川支流の月中川の水質改善が進んでいないことを示しておりました。
調査結果は、次のEXCELデータとして取り纏め、NPO集計センターの窓口にお送り致しました。
⇒28年度 一斉調査ポイント(比企の川づくり).xlsx
10箇所の採水箇所写真は、次の通りです。↓
①滑川支流(月中川) ②滑川不動橋上流 ③市野川天神橋下流 ④市野川吉見百穴前 ⑤市野川慈雲寺橋下流 ⑥市野川徒歩橋下流 ⑦都幾川鞍掛橋下流 ⑧都幾川稲荷橋下流 ⑨都幾川新東松山橋下流 ⑩都幾川長楽落合橋付近
H28年度 県土整備事務所との初回打合せを実施しました!
5月16日(月)午後3時より、当協議会と東松山県土整備事務所(河川砂防部)とのH28年度の第一回目の打合せ会議が、新人事による初顔合わせも含めて、県土整備事務所2階会議室に於いて開催されました。
県側からは、菅原河川砂防部長・乾(いぬい)担当課長(下流域担当)・山本担当課長(上流域担当)・桑原主任(女性)の4名が参加され、当協議会からの6名の参加者を加え、10名による「年度初めの打合せ・顔合わせ」を行いました。
協議会からは、27年度の事業報告と決算、28年度の事業計画と予算等の説明と県河川行政に対する要望と提案などが行われ、県土整備事務所からは28年度の18事業(護岸工、築堤工、浚渫工、流路工、砂防堰堤工など)の説明と図上説明(A-3版)が行われました。
特に、質疑応答が集中したのは、都幾川・槻川水系での浚渫工を実施する場合の生き物に対する配慮(特にウグイ産卵時期)や河畔林の除伐(まるごと再生地区)に関して協議会側から工法や工期に対する注文が多く出されました。
県土整備事務所の担当課としても、私達市民団体や漁協からの意見具申に対しては、今後も慎重に対応するとの約束を得ましたので、工事対象となる地域や団体へ持ち帰り、再度県側へ要望や提案を行っていくことが確認されました。
写真:東松山県土整備事務所での「初回打合せ・顔合わせ」風景 ⇒ 県土打合せ会議1.jpg
入間川本流菅間堰(川越市)の魚道改良の効果調査など!
NPO代表の鈴木さんからの工事結果に対する評価は、以下の様に語られておりました。
『全体的には、大分改良され遡上しやすくなったという評価だが、下流端のエプロン状態だった所は、コンクリートを深くハツってプールを作り、入口は上りやすくなった。もう一段下流側に予定していた隔壁は川底の状態が悪く、設置できなかった。欲を言えば、魚道の右岸側を上側と同じように傾斜を付けた方が、様々な魚やモクズガニ等の遡上に対応できるのではないかという意見があった。
中流部が、魚道に深さがなく、なおかつ粗柱付きブロックが突出しているので、そこだけ流速が速くなるのではないかという意見があるので、今後の検討課題となった。
上流部の課題は、流入する流量をコントロールする必要があるが、角落しを設置することになるが、どれだけコントロールすることができるか、また、流量の変化に施設として対応できるかということになる。』との評価がなされております。以下の現場写真をご覧ください。
写真1.完成した菅間堰の魚道
写真2.効果を検証するための稚アユのアブラビレCUT作業(約50名参加)
川の国埼玉はつらつプロジェクト推進事業が始まる!
今後4年間の実施計画として、埼玉県農村整備課より公表された事業説明では、
1.(今年度は、)魚道整備及び工事に伴う「調査・設計・測量」が、出丸堰・中山堰(越辺川)、矢来堰(都幾川)に於いて実施される。
2.今年から、H31年度にかけて3堰地区より上流の鞍掛橋周辺までアユの遡上を可能とし、川の魅力を向上させるとともに、更なる川の利活用を推進していく。
3.県民ムーブメントとなった「川の再生」の機運を絶やさぬよう川の利活用を推進し、水辺の地域資産として育てていく。
4.地元自治会や地域活動団体、施設管理者等、地元市町村と共に整備計画や維持管理、利活用について検討していく。
などが、明らかにされています。
対象自治体は、東松山市と川島町になりますが、プロジェクトの事業概要(農業用水)を、以下に示しました(PDF参照)。
⇒H28年度はつらつプロジェクト推進費.pdf
第20回荒川流域再生シンポジウムに参加して。
下の写真は、埼玉県東松山農林振興センター県営事業担当による魚道設置事業の進捗状況と今後の計画の発表です。
主たるテーマは、会場写真の発表スクーリン上段に掲げた横幕にも記載されているように、『入間川での遡上環境改善事業を越辺川水系に繋げていこう』という新年度計画の紹介と、事業内容について報告がありました。28年度の県事業は、まだ2月県議会の審議を経ていないこともありますが、概ね承認されるだろうとの見通しです。
当協議会の活動する都幾川の鞍掛橋まで、魚道の事前調査や実施設計、整備工事など4か年の事業が着手されることとなり、私達も忙しくなることを予感させられました。
今後とも、関連NEWSに関しては当HPにも掲載して参りますので、興味ある方々は注目してご覧頂ければ幸いです。
また、当日埼玉県立川の博物館より、新年度4月~6月下旬までに「川沿いを歩く」「川の体験教室」「講演会」などのイベント案内(4回)のチラシを頂きました。比企郡内居住者に限らず、大変興味があり、有意義な内容となっておりますので、以下にチラシのPDFを添付して紹介させて頂きます。申込みを行い、奮ってご参加をお薦め致します。
特別展のチラシ・申込み要領⇒都幾川・槻川展 博物館.pdf
東松山市「市民環境会議」が開催されました!
また、平成28年度の市民推進体制へ申込みするプロジェクトの募集も始まりましたので、「申込み要領」と「年間スケジュール表(案)」が事務局より手渡されましたので、会員各位へお知らせ致します。
次のPDFを参照下さい⇒H28推進体制・スケジュール案.pdf
東松島市の市民協働のまちづくり
東松島市では、平成17年度より、市民協働のまちづくりに取り組んでいます。
将来にわたり住み良いふるさと「ひがしまつしま」を維持していくために、地域に直接かかわる具体的な課題について、市民が主体的にまちづくりに取り組み、地域単位でまちづくりの立案運営を可能となるような自助自立型のまちづくりを目指しています。
以上は、当協議会運営委員稲田さんが代表をしている「岩殿満喫クラブ」のブログからコピー編集したものです。
まちづくりの詳細については、こちら「満喫クラブのブログ」をご覧ください。 ⇒ http://hiki.blog.jp/
河川協力団体として関東地方整備局HPに掲載されました!
国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所の河川環境課 河川環境係長 関根 英樹氏から、当協議会へ以下の様なHP掲載の連絡がありました。
今後、毎年協力団体としての「活動報告 写真・文書」が、掲載されることになります。また、広く関東地方から河川環境に活動する他団体やNPO法人等の情報を取得することが出来るようになりましたので、ここに掲載してフルに活用して頂くことを期待いたします。
『いつもお世話になってます。
先日、皆様に記載内容の確認等ご協力頂きました河川協力団体の活動状況(平成26年度の活動状況)について、本日付けで関東地方整備局のHPに掲載されましたので、情報提供いたします。
【HP掲載先】
・活動状況について
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/chiiki/index00000004.html
尚、皆様の活動状況につきましては。以下の順で掲載されております。以上よろしくお願いします。
⑧高麗川ふるさとの会(坂戸市)
⑨荒川の自然を守る会(上尾市)
⑩比企の川づくり協議会(東松山市) 』
都幾川で新・棚田式魚道整備工事が、完成ま近かです
1枚目は河川左岸側から、2枚目は右岸側からの撮影写真です。
↓
工事現場では、河川本流の流水を右岸側に切り替え、整備した魚道に通水を行っていました。
現在、渇水期にも拘わらず河川流下流量があることから、予定の澪筋はもとより魚道ブロック扇部分全面からも流下可能を確認しました(添付写真を参照)。 今後は、河床土砂整正を行って、左岸側の六脚ブロックの設置を進める予定になっているそうです。
また、今後の堰の運用計画としては、4月10日頃から10月20日頃まで耕作地への用水を取水する予定になっています。
新しい魚道については、遡上状況の調査や、流量の変化や堰板の調整などによる影響などについても経過を観察し、そして問題点があれば知恵を出し合い解決していく必要があるとのことです。
添付PDFは、2月19日 ときがわ町産業観光課員(新井さん)の撮影写真⇒02 19 玉川魚道 (ときがわ町).pdf
第22回川の再生交流会が開催されました(於:うらわ市)
2月6日(土)AM10:30~PM4:00、「川の再生交流会(旧・埼玉県河川愛護交流会)」がさいたま市民会館にて開催されました。
主催は埼玉県河川環境団体連絡協議会(略称:埼河連)と埼玉県環境部水環境課。川にかかわるNPO、市民団体や行政等約400の参加者が。司会は浦和第一女子高アナウンス部が担当し、伊奈町の小針中学校・合唱部のコーラスでオープニングセレモニーが行われた。
⇒小針中学校コーラス部
⇒全体会議での発表
環境大臣官房廃棄物・リサイクル対策部の吉川圭子氏の講演や松伏中学校の先生が小・中学校の環境学習事例を発表、さらに戸田市のNPO団体、越谷市の連合自治会などが川の再生や美化活動を報告しました。
お昼を挟んで、午後からは6つの分科会が開催されました。「美化活動」、「水質改善」、「多自然川づくり」、「100プランとまるごと再生」等の6分科会が行われる中、当協議会から参加した5名の方々は、「環境学習」など複数の分科会でスタッフとして協力しました。筆者の参加した「環境学習」分科会では、獨協大学の学生、夢クラブが事例発表を行いました。
⇒ワークショップGでのKJ方式発表風景(環境学習分科会)
発表後、各テーブルごとに日頃の環境学習の成果、なかなか進まない点、原因や対策などを話し合い、皆さんの真剣さ、熱心さが伺える「まとめ」となりました。分科会後は、もう一度全体会です。最後に閉会にあたってのまとめが行われ、終了となりました。
⇒各ワークショップGの取り纏め
市野川(羽尾地区)河畔林の整備、伐採工事の進捗状況
1月23日(土)9:00より、羽尾地区の河畔林の一部伐採工事が実施された。昨年9月の関東・東北大水害時には、市野川の一部で溢水が見られ、羽尾地区で合流する「又五良水路」で多くの樹木が流下能力を阻害したために、県土整備事務所河川砂防部の発注で、伐採工事(市野川右岸側)が行われました。
枯死木、傾斜木など、予め市野川水系の会イン滑川町の皆さんで、目印用のビニール白テープを貼って頂いていたので、工事関係者はスムーズに作業を開始することが出来ました。現場協議で、作業に邪魔になる数本の樹木が追加伐採となりましたが、本日は枯死寸前の針葉大木(ヒノキ)がメインとして伐採され、水路に張り出しているエノキ、コナラなども除伐されることになりました。
⇒写真、「又五良水路」河畔林の伐採工事状況など
水路の石積み護岸の修理は、後日の作業として取り扱われるとのことでしたが、大木に絡みつく蔓植物の切り残しが多く存在しており、数年かけて腐食して散策ルート頭上に残る「枯死木」になる可能性も考えられます。散策者安全通過の観点から、今後撤去してもらえるよう、管理者側(県土整備事務所)と協議していく必要があると感じました。
⇒散策ルート(右岸堤防)上に切り倒されたヒノキ枯死木
ときがわ町の魚道整備事業で、絶滅危惧種を発見!!
去る1月14日(木)の都幾川 宮ヶ谷戸前堰の魚道整備事業で、生き物の「引っ越し作業」を記事としてUPしましたが、午前の工事開始から一緒に調査をされていた、埼玉県環境科学Cの金澤さんは、絶滅危惧種のスナヤツメを1尾採捕して同定・接写撮影後に、埼玉新聞の記者発表に応じ、河川環境の重要性を訴えておりました。
その記事を、ご本人よりお送り頂いたので、本HPに記事全文をJPEGにて紹介致します(下段)。
関東地方整備局と国指定「河川協力団体」との意見交換会、活動発表会。
18日(月)は、夜間からの降雪が15㎝となり、小学校等は2時間遅れで開校することとなりました。筆者の定期ミニ水族館の掃除も午後に実施することとなりましたので、先日16日(土)13:30~17:00より、荒川上流河川事務所の西浦和出張所に於いて、関東地整局河川環境課・水政課・河川管理課主催の「意見交換会・活動発表会」に参加してきましたので、添付資料・写真を添えて、概要の参加報告を行います。
⇒写真は、荒川上流河川事務所の西浦和出張所の会議室風景
1.参加者総数 関東地整局指定協力団体(26団体中)20団体(21名)
関東地整局内出席者 16名
2.活動事例発表者(別紙1を参照のこと) 9団体(当協議会からも発表)
⇒別紙1河川協力団体出席者一覧.pdf
3.意見交換会の概要
①全国197団体が認定されている中、関東地整局で26団体は少ないと思われるが、今後「顔の見える」交流を行い、活発なパートナー態勢を構築して、協働・業務委託できる体制(制度設計)をつくっていきたい。
②協力団体へ「委託する範囲(概念)」として、河川法99条の委託の範囲で実施するしか出来ない。建設業法の中の、「工事範疇」(草刈も工事に相当)、「下請け、外注の概念」に相当するものは委託ではなく、一般競争入札・発注や随意契約の工事範囲に相当するので、委託出来なくなる。
③よって、別紙4に基づく「委託出来る条件」が限定されてくる。<草刈り+外来種除去>のような、環境教育・啓発を主目的に名称変更することが条件となる。
⇒別紙4
④委託方法は、協力団体・社団法人・財団法人等へ公示後、申請資料を受理した後に、選定・委託というフローになる。
4.総括(私的)
意見交換会に参加して、地方整備局の見解を聞いてみると、「活動範囲の限定」「活動の実績・経歴」「他団体との競争」も要求されてくる傾向になると感じられました。
その為には、整備局や事務所との日常的(又は定期的)な交流や意見交換などが要求されるだろう、と直感した次第です。
まあ、タナボタ方式に「委託」が為される訳ではなく、何らかの営業努力を要求されてくるということです。
(以上が、測量設計やコンサル業界を永らく体験した筆者からの、委託者側見解・目論見に対する直感的な感想でした!!)
宮ヶ谷戸前堰魚道建設に伴う、生き物の「引っ越し」作業実施!
呼びかけ人は、当協議会の事務局運営委員であるもりんど代表の山本悦男さんであり、昨年から周到に関係各位と連絡調整を行って頂き、好天ではあるが水温6℃の冷たい都幾川(玉川橋下流)で、行われました。
⇒写真、昨年末までの魚道建設工事現場(山本さん撮影)
建設監督者は、ときがわ町建設課・産業観光課であり、重機による工事関係者を除き、生き物・魚類の「引っ越し」作業(採捕・再放流)に参加された団体は、武蔵漁協、もりんど、ときがわ遊歩道の会、比企の川づくり協議会、埼玉県環境科学国際センター、県立川の博物館、荒川域ネットワークで、総勢約15名の方々による作業でした。
午前の十字ブロックの除去(重機ユンボによる)から、研究機関の方々は、作業の合間にタモ網で砂地・礫地から、大型ではナマズ、キンブナなどの採捕を行っていましたが、午後からは大勢の採捕作業で、魚類、甲殻類、両生類、巻貝類の多くの生き物を採集して、一部は博物館の展示水槽などへ搬出されたが、多くの生き物を同定した後(※)、建設工事現場より下流の清流へ再放流されました。勿論、再放流・移動禁止の特定外来生物であるコクチバス13尾は、その場で内臓を取り除かれ食べたい方へ、手渡されました(筆者は、4尾をから揚げにして夕食前のツマミにしました)。
⇒写真、工事現場と生き物採集作業
⇒写真、生き物同定作業と種類別個体数、コクチバスの殺処分
※⇒確認された生き物の種類数は、魚類19種類・甲殻類5種類・両生類1種類・巻貝類3種類・水生昆虫類6種類でした(上のボードを参照下さい)。
「比企の川 生き物図鑑」の改訂版が、発行されました。
県土整備事務所の担当課長さんと当協議会事務局による字句の統一や初版時の誤りを訂正し編集作業を行い、最後に埼玉県環境科学国際センターの金澤光さん(=監修者)のご指導(写真提供含む)を受けながら最終印刷にこぎ付けました。
これまでのボケた写真や、種類の特徴を表す写真が不鮮明だったものを取り換えて、美しい生き物図鑑が完成いたしましたので、環境団体に所属する皆様が地域や学校での環境教育などの際に、県土整備事務所に直接申込みを行って現場でのテキストとしてご利用頂ければ幸いです。
(但し、比企川協の運営委員&会員の皆様には、直接手に取ってご覧頂くために、既にサンプルとして1冊を送付致しました。)
⇒以下は、「比企の川 生き物図鑑」(改訂版)の表紙及び裏表紙
無料頒布される申込み先は、以下の通りです。(必要部数については、担当者と交渉して下さい。)
⇒ 埼玉県東松山県土整備事務所 河川砂防部 TEL0493-22-2334
日高市の「高麗川まるごと再生」の昨今は?
高麗川まるごと再生事業(日高市分)の全面変更を求める!! 埼玉県河川環境団体連絡協議会 (埼河連) からの投稿
埼玉県のまるごと川の再生事業計画は多くの成果のうちに進行している。反面、計画そのものが川の環境保全を根底から揺るがす事例もあるのは大変残念である。今年度の計画で、高麗川まるごと再生事業のうち、日高市分の再生事業は以下の点で容認できないことが分かった。
1.今回の高麗川まるごと再生事業のうち日高市分事業は、川の再生100プランの巾着田事業から発展的に計画されたものであるが、住民に広く説明をし、公開されたものでは無かった。つまり、一部の要望を聞いたものではあろうが、広く住民の要望を採択したものでは無かった。
高麗川は埼玉県の河川にあって、水質はAAにランクされ、埼玉の清流の代表格である。この素晴らしい高麗川で、両岸が河岸段丘の、カワセミが生息する豊かな自然の中にコンクリートで固めた遊歩道を造成することは許し難い整備である。
2.川に近付き、水辺に接したいと願う住民は多い。しかし、自然に反する整備を望んでいない。今回、高麗川の整備予定地を見ると、自然に近い「踏みあと」程度の整備で十分である。大きな石をよけ、小石、砂利でならす程度で充分である。年に数回の補修は必要だが、僅かな費用で整備可能である。今回のまるごと再生事業で、整備後の保全に、埼玉県は住民参加を提唱しているが、これは住民と長期にわたり協議することで、その後の保全が可能であるとしている。その精神から言って、整備後の手間はかかるが、「踏みあと」程度の整備を要望する。
3.川に行きたいと願う住民には、スポット的に上下する道筋、階段は必要である。
4.治水・護岸の要望は強い。県は護岸や樹木の手入れを民地であるとの理由からほとんどしていない。今回のまるごと再生事業では、大要として、治水とは関係なく進められているが、日高市分では一部に護岸事業を進めるから、このまるごと事業を容認せよとの声が上がっている。護岸工事は別物であるとの説明が必要である。
5.下流の住民は高麗川の清流を思い浮かべて水道の水をいただく。日高市民が「まちの活性化」をうたい、清流の保全を願っていると思う。
⇒日高市市民団体「リンクス高麗川」からのメッセージです
結語
①コンクリートで固める遊歩道計画を中止し、撤回すること。
②踏みあと程度の多自然工法で、景観にマッチした整備に変更すること。
③細部は日高市民が広範囲に、多数参加出来る話し合いの上、合意の得る事業計画を決定していくこと。 以上
【お知らせ】来春2月6日(土)に、川の再生交流会開催が決定しました
県水環境課からは、埼河連に所属する団体・個人宛に添付したチラシと案内状が届けられると思いますので、分科会参加希望者リスト等を添えて返信して頂き、奮ってご参加されるようお願い致します。
参考までに、午後の部の6分科会は以下の通りになっています。(チラシ2ページ、参照下さい)
午後の部13:30~
第1分科会:始めの一歩<ボランティアの始め、地域の約に立ちたい>
第2分科会:美化活動のすすめ<ごみのない川、魚が泳ぐ川>
第3分科会:環境学習<地域と学校を結び、学ぶ>
第4分科会:多自然の川づくりと環境保全<自然と心を結ぶ川づくり>
第5分科会:100プランとまるごと再生事業<継続させる活動と交流>
第6分科会:水質改善<我が家の排水はどこへ行く。マナーの向上>
⇒再生交流会の案内チラシ2ページ
9.9関東・東北大災害で、市野川(羽尾地区)支川でも被害が顕在!!
⇒被害箇所の現況と今後浚渫工事する羽平橋PDF市野川支川(滑川町羽尾地区)の洪水被害箇所.pdf
⇒下・写真:市野川水系の会イン滑川町、当協議会、東松山県土整備事務所、滑川町建設課の4者で、現地打合せを実施(11月26日・木)。
ふれあい市野川クリーンアップ作戦を実施(東松山市・吉見町)
11月7日(土)、東松山市と吉見町の境に在る吉見百穴前の市野川高水敷で、第12回目のクリーンアップ作戦(清掃活動)が実施されました。11回目より、東松山ロータリークラブを中心とした13団体の協議会方式で実施されており、私達比企川協もその一翼を担ってきました。
⇒吉見百穴前の河川敷で開会式
会員4名だけでは、早朝からの事前準備と水槽管理など人員不足の中で、本年度は市野川を再生させ隊in松山への5年生児童スタッフ4名(東松山市立新宿小学校)の応援もあり、大人でも難儀する水槽造り(水汲み)や網からの大型魚類であるナマズ(40㎝級)・カムルチー(50㎝級)をタライや水槽に分類展示してもらいました。
⇒活躍する新宿小からの応援スタッフ
700名の参加者で盛り上がった「作戦」の主なイベントは、「市野川両岸の清掃活動」と「川に親しむ(生き物採取・展示)」、「地域間交流(豚汁会)」で構成されており、当協議会からは3個のモンドリ網と1個の定置網での生き物採捕を行い、地元自治会や老人クラブ連合会、小・中学校の児童・生徒達に展示・説明を行いました。
⇒生き物の展示・説明を行う児童スタッフ達
⇒新宿小学校宛に提出した「現場写真報告書」は、こちらから新宿小 活躍するスタッフ.pdf
関東に木枯らし1号、市野川(滑川町)でクリーンアップ作業!
11月1,2,3日には、東松山市をメイン会場として比企郡で恒例の「スリー・デー・マーチ」が開催される。比企郡の農村風景に水辺環境が溶け込む箇所が、そのルートの一部に選ばれており、都幾川と共に滑川も数万のウォーカーの方々が、晩秋の澄み切った水面に目を移す機会が多くなってきました。
11月25日(土)、滑川町建設課・産業観光課主催で市野川水系の会(代表:日下進さん)共催のクリーンアップ作戦が、実施されました。
9時より、羽尾地区周辺の自治会の方々も含めて約40人の老若男女が、役場から支給されたゴミ袋を片手に新高橋上流と下流に分かれて、一斉に「ゴミ拾い」作業を開始しました。
農道の一部のコースは、ウォーキング・ルートにもなっているので、事前に草刈や枝打ちをしていることもあり、大型の不法投棄物(昨年あったTVや自転車や冷蔵庫など)は見つかりませんでした。
特に、水系の会10人が、前日蛇行河川B区間の中ノ島中心に行った草刈り・枯死木撤去などの美化活動の直後でもあり、青く映える水面は勿論、キツネノカミソリ生育域とも良好な環境保全がなされていました。
しかし、台風21・22号の大雨で農業施設(ビニールなど)が流出し、河道内に埋まっているものが数カ所で散見されました。
2週間後の11月7日(土)には、もっと下流の吉見百穴周辺で、東松山市・吉見町のロータリークラブ主催(協力:県土整備J・環境管理Jなど)の「第12回ふれあい市野川クリーンアップ作戦」(参加予定者約650人)が計画されています。
当協議会も第1回目より、協力団体として「市野川の生き物採集・展示」を継続担当することになっており、スタッフの募集やポスターやパネル作成などを行っている最中です。
どきどき★わくわく★ときがわと遊ぼう!!が挙行されました。
10月4日のホームページで紹介した、比企フェス・川の魅力実感イベントが、10月11日(日)ときがわ町新玉川橋周辺にて開催されました。開催準備時8:00頃には、小雨降る天気状況でしたが、徐々に好天模様となり、10時開会式・表彰式には来場者が増え多くの参加者となりました(午後3時の最終来場者数は、約4500人となった)。 ⇒ 詳細記事:埼玉新聞H27.10.15.pdf
我々の出展ブースは、もりんど(代表:山本悦男さん)を代表として、NPO荒川流域ネットワークの方々と三者共同で設営されました。担当したイベントは、「ときがわの生き物大調査」班と「川の耕し」班で、前者は来場者の親子参加をめざし、後者は川の生き物再生のための実演という趣旨で、実施されました。
水槽に展示された、魚類・エビ・カニ・水棲昆虫は、県立川の博物館の藤田学芸員による同定や説明が行われ、親・子ども達や上田清司県知事・関口定男ときがわ町長等の観察・視察が楽しく行われました。
川の耕しは、水温が低く来場者の参加はなく、協議会々員やNPO荒川ネットワークの方々によるジョレンやツルハシなどで「地道な川作業の実演」で、生き物再生(水生昆虫や魚類の増殖など)を訴える出し物となりました。
環境みらいフェア~未来に向けてエコ宣言!~が開催されました
10月10日、東松山市の松山市民活動センター、ウォーキングセンター前庭で開催された「環境みらいフェア」に、共同出展しました。
岩殿満喫クラブ(代表:稲田滋夫さん)は、『岩殿丘陵の「農」のめぐみ』(森・里・川の連環チームで、里山再生)、市民の森保全クラブは『森のクラフト体験』(市民の森から里山再生)を出展し、小規模ながら比企の川づくり協議会は簡易測定パック(COD)で九十九川上流の水質測定をしました。
サトイモなど農産物の販売や松ボックリのクラフト体験に、多数のお客さん、参加者があり盛況でした。また、水質汚濁の著しい「施設排水管」には、興味のある方々と情報交換もできました。
10月は、秋のイベントが目白押し!!
ときがわ町のもりんど(代表:山本悦男さん)が参画して、県・町・青年会議所と企画して頂いた『ドキドキ♡わくわく☆ときがわと遊ぼう‼』が、10月11日(日)10時より、ときがわ町新玉川橋上流区間にて実施されます。
詳細は、「比企青年会議所」のHPで見られ、添付資料は、その会議所のHPから掲載させて戴きました。
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また、イベントの内容は次の通りです。
●イベント概要
1 開催日時:平成27年10月11日(日)10:00~15:00
2 開催場所:ときがわ町都幾川(玉川橋~新玉川橋間)
3 主 催:埼玉県 共催:ときがわ町
比企青年会議所35周年記念事業「比企フェス」と合同開催
4 目 的:多くの県民に川遊びを通じて」川の魅力を実感してもらうことにより
「川の国埼玉」への理解を深め、合わせて県の取組をPRする。
5 企画内容:①清流を実感する催し②安らぎを実感する催し③にぎわいを実感する催し
④川の安全を実感する催し⑤集客を図る催し⑥その他
●もりんど担当企画:清流を実感する催しの「ときがわの生き物大調査」と「川の耕し」
1 「ときがわの生き物大調査」班
2 「川の耕し」班
9.9大水害で、都幾川・市野川でも68世帯に避難勧告が発せられました!
今回の大水害では、比企地方を東流する2つの河川でも、国が流量・水位観測する地点で、早めに氾濫危険水位をオーバーして16時頃には、東松山市の唐子・高坂・野本・下松本の68世帯に避難勧告が出されました。市野川の中流域(吉見百穴付近)に自宅を構える筆者(渡辺)は、即刻マイカーで活動拠点の現状を把握するために、「天神橋流量・水位観測地点」~「滑川との合流地点」~「吉見百穴前(県道27号東松山橋)」~「旧流れ川橋(新宿小学校東)」での水位状況を緊急視察を行って、運営委員&会員に報告しましたので、水位上昇した市野川中流域の河況をご覧頂きたい。
⇒緊急現地視察を報じた水位・流況
氾濫危険水位の市野川 現場視察報告(重陽の日).pdf
⇒9日 氾濫危険水位【20.15m】を約0.2mオーバー
幸いにも、9.9の18時以降は小降りになり水位も低下したので、市野川は20:40に、都幾川は21:40に避難勧告は、解除され甚大な被害や災害報告は無かったものの、平成11年の8月豪雨以来の「緊張感と焦り」を以って、終日過ごしたことをお知らせ致します。
⇒翌10日には、3.50mも下がった水位(標)
吉見百穴前の市野川で小学3年生児童が「探検隊(水辺観察会)」を実施
市野川を再生させ隊と比企の川づくり協議会の運営委員(5名)は、これ等の環境学習のアドバイザーとして、埼玉県環境部より派遣されたものであり、前日2日から実施準備を行ってきた。
写真1.前日に仕掛ける3種類の網と設置場所を検討する環境アドバイザー↓
午前9時に市野川の会場(砂州・高水敷き)に到着した児童達は、アドバイザーやスタッフ・PTAの指導のもとに、大きなモンドリ網等の回収などを行い、生き物の採集と水槽展示などを行った。
写真2.モンドリ網の回収を行う児童達↓
写真3.ガサガサ生き物調査を行う探検隊員
写真4.探検隊員も川あそびに興じ、そして学習
市野川蛇行河川(滑川町)でキツネノカミソリ鑑賞会
昨年度より、滑川町役場が後援者となっており、初日の7日には吉田昇町長の挨拶があり、県・町行政関係者・見学者など概ね50名の参加がありました。
■吉田町長と日下会長の挨拶風景
今年の開花状況は、例年の1/3の着花しか見られず、「一面真っ赤に染まる絨毯」という状況ではありませんでしたが、町の名所になってきているエリアでもあるので、「水系の会」を中心としたボランティアの活動によって、散策路・ロープ張りが明示され、群落の保全・保護が着実に進んでいることが示されています。
■巡回散策路を通る見学者たち
■今年のキツネノカミソリ群落
炎天下の都幾川(嵐山町)で、親子魚捕りと川遊び。
8月2日(日)には、二瀬橋左岸(嵐山町)にて親子魚捕り、川遊びが実施されました。
主催は、武蔵漁業協同組合とNPO法人荒川流域ネットワークであり、当協議会員からも6名のスタッフとして地曳網設置や安全見守り等の協力を行ってきました(スタッフ総数20名)。
地曳網は、二瀬橋上・下流に瀬張り網を2箇所設置して、瀬張りより下流から刺し網を、ライフジャケット等で安全対策した「親子さん」によって曳き上げるという漁法で実施されました。
地曳網を引く親子さんとスタッフ⇒
過年度の秋季の実施では、25㎝級の落ちアユが数多く採捕されたが、今夏は数匹のアユに留まった。
漁網の中で数多く採捕された魚種はウグイ(地方名クキ)であり、20㎝級~10㎝級のものが多く100尾前後の漁獲と見受けられました。
刺し網や投網で採捕された、数多くのウグイ⇒
この日も、猛暑の中でのイベントであった為、鴻巣市の三谷釣具店の参加でサービス提供される、恒例のカキ氷は飛ぶように出回り(塩焼きアユは、那珂川水系のもの)、橋の下で涼を取りながら、捕れた魚の説明や外来種の異常繁殖(ミナミヌマエビ)などの現況生き物を学習することが出来ました(講師は、埼玉県環境国際センターの金澤光さん)。
ドジョウの説明と、ミナミヌマエビの生き物現地学習⇒
猛暑の中、蛇行河川の中ノ島のゴミ拾いと散策通路のロープ張り
7月25日(土)、市野川水系の会イン滑川町では、過去2~3年の間に保全活動を行ってきた、市野川羽尾地区(蛇行河川)のキツネノカミソリ群落保護・保全活動を行った。
会員15名は、約3,000㎡の群落地に落ちているゴミや枯れ木などを取り除き、8月に咲き誇る時の群落保全の為に、散策通路境界杭を打って、通路を示すトラロープ張りを実施しました。
高橋付近で杭打ちする会員⇒
高橋から中ノ島に降りる木道も1年を経ると、朽木になっているため、新たな木材と交換し、見学者や子供達が安全に散策できるように整備し直しました。猛暑のため、蛇行B区間のみの作業になりましたが、A区間のキツネノカミソリ群落もあるので、8月8~9日(土・日)の「鑑賞会」までにもう少しの対策を講じるとのことであった。
暑い日に、ご参加頂いた会員の皆様に感謝申し上げます。
作業を終え、全員でパチリ⇒
梅雨の晴れ間に、「まるごと再生の現場」で河川見学会を開催!
コース設定や現地案内などで全面的に協力頂いた地元市民団体「もりんど」、再生計画や工事に4年を費やし施工現場を案内頂いた東松山県土整備事務所河川砂防部の方々、地元町役場の建設環境課・産業観光課の関係者を始め、地元自治会・遊歩道の会・市民の皆さんなど、30名が参加して3キロ区間を見学した。
見学会の重要ポイントは、まだ着工されていないがH27年度から着手される「宮ヶ谷戸前堰魚道工事」、花菖蒲園横の完成真近な「飛び石工事」、川北橋までの「遊歩道の今後の計画」などを県・町役場の担当者から直接説明を受けながら実施した。
まるごと再生プロジェクト範囲は、三波渓谷までの区間なので、今回の見学会は大よそ1/3強の距離を歩行見学して、川北橋で折り返して11時半頃には、町役場に隣接するトレーニングセンター駐車場に戻り、円陣・車座になり、もりんど山本悦男さんの議事進行で「町民参加の意見交換会」を実施した。
現場を初めて見学された方や、支流の自治会から参加された方、親子で遊歩道・工事現場を直接体験された方などから疑問や質問が相続き、県事務所の課長さんや役場の担当者、遊歩道の会の皆さんから、懇切丁寧な回答を得て、プロジェクト全体に対する期待や関心度合いが広く行き渡っていることを感じさせられました。
⇒今年11月頃完成予定の飛び石工、後背地は町立「花菖蒲園」
⇒人道橋「破岩橋」付近で、今後の遊歩道計画を見学
⇒見学会最終地点 川北橋(県道172号)の四阿にて
⇒役場トレ・セン駐車場横にて、全体の意見交換会(約40分)
埼玉新聞記事↓
[都幾川で川遊びinときがわ町]のご案内
いよいよ暑い夏がやってきます。比企の川づくり協議会では、子ども達が里川で、元気に泳いだり・カヌーに乗ったり・生き物を観察したりする、恒例の【第11回都幾川で川遊び in ときがわ町】に協力致します。
子どもたちと共に、奮ってご参加下さる様お願い致します。
■日時:2012年8月1日(土) 9:00〜12:00
■集合場所:ときがわ町玉川たまがわ花菖蒲園対岸の河原
■主催:もりんど
詳しくは、次のチラシ(pdf)をご覧下さい。⇒'15-川遊び-もりんど.pdf
「川の再生地域交流会」(和田吉野川in熊谷市) が行われました。
6月26日(金)、熊谷県土整備事務所・北部環境管理事務所・熊谷市役所協力による和田吉野川(国道407号上流約600m区間)の「多自然川づくり」計画地を見学し、市民による意見交流会に参加しました。
⇒左岸の河川区域にて、開会のあいさつ
参加者は、県内の市民団体からの参加者も多く、主催者・スタッフを含め、総勢で39名の参加者がありました。現地での午前の部・見学会を終えた後、地元平塚新田自治会集会所にて昼食を取り、午後の部・話題提供と地元からの活動事例発表が行われた。
⇒現地見学を終えて集合写真
【市民による意見交換会(話題提供と活動事例発表)】
1.「和田吉野川における多自然川づくりの改修事業計画の概要」
埼河連 小林 一巳さん
*資料は、熊谷県土整備事務所作成のものを使用した。
2.「和田吉野川の今昔」 平塚新田自治会会長 奥田信夫さん
3.「和田吉野川に生息する生物」 平塚新田自治会 大久保茂夫さん
4.「ほたるの一生」 熊谷市ほたるを保護する会
岡部 幸夫さん
⇒自治会集会所にて、市民交流・意見交換会
東松山市民環境会議(H27年度、第1回)で、2つの活動事例発表
6月21日(日)10時より、東松山市役所総合会館4階多目的ホールにて、東松山市環境基本計画市民推進委員会「H27年度第1回市民環境会議」が開催され、当協議会運営委員(稲田さん)・会員(八巻さん)の2名が環境まちづくり活動の事例発表を致しました。
岩殿満喫クラブ(代表:稲田さん)からの発表は、耕作放棄された谷津田を「岩殿市民たんぼ」に再生し、生き物豊かな里山景観を回復しようと取り組んでいる事例でした。
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市野川こどもエコクラブ(代表:八巻さん)からの発表は、H18年の発足以来、市野川小学校子どもたち、親たちを中心として、「農」体験・「森、里山」体験・「川・水辺」体験し、自然観察・環境学習を進めている事例でした。
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3つ目の発表は、東松山市の小・中学生を対象に、理科クラブ等で理科教室を開催・支援している事例でした。
ドドメ(クワの実)を食べながら、荒川流域一斉水質調査に参加!!
当協議会に所属する団体でも、都幾川・市野川の定点検査地点に於いて、一斉調査が行われました。筆者が参加した調査地点は、これまで空白地帯であった都幾川の下流域(東松山市・川島町)と市野川の下流域(東松山市・吉見町)の合計9地点でした。
川辺沿いには、ちょうど梅の実やドドメ(クワの実)が熟れている所があり、時折り立ち寄ってはその実を懐かしく食べながら、概ね午前中に調査・検定を完了しました。
■採水作業と、野外での水質分析(都幾川鞍掛橋飛び石、 右岸の四阿にて)⇔H27年 一斉水質調査の風景.docx
■昔懐かしいドドメの実が熟れていました。ドドメは主に関東地方の方言で、桑の実のことを言い、広島地方などでは桑イチゴなどと言います。最近では、英語に置き換えてマルベリー(mulberry)と言って、ジャムなどに加工する地方もあります(例:秩父地方)。
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ときがわ町「川のまるごと再生事業」の最終段階を見学しませんか!!
埼玉県がH24年度より、ときがわ町・東松山市・嵐山町・小川町の都幾川水系で「川のまるごと再生」を実施しており、それぞれの地区で自治体・住民で組織する検討部会から提案された里川づくりが行われ、今年度が最終年となり県が実施中の整備状況や、今後、自治体が実施予定の整備計画などが現地説明等で紹介される予定です。
当協議会の恒例イベントとして、『川の日・7月7日』に近い7月4日(土)に第15回河川見学会を挙行する運びとなりました(添付チラシ表・裏2ページを参照)。→チラシ 川の日・見学会 7/4(最終版.pdf
つきましては、当日参加者受付や資料配布など、開催時間より30分早めの8時30分に集合場所(ときがわ町役場本町前)へ来て、スタッフ支援して頂ける方を募集いたします。 連絡先:渡辺 仁まで(090-5573-1028)
里川再生へ向けた「石倉」の見学と、産卵床たがやし(in都幾川)
川魚の冬季の隠れ場で棲家になる「石倉」(下の写真)の設置は、平成26年度水産庁予算である水産多面的機能発揮対策事業の助成を受け実施されたものです。この事業は武蔵漁業協同組合と地域住民等が協力して、釣教室や河川清掃等を行ない豊かな川づくりを目指したものです。
「石倉」は1m四方 深さ50cmの樹脂ネットに100~150個程度の大きな石を詰め沈めたもので、魚類の保護・増殖を目的としています。特に冬期間は多くの魚類が石の隙間で越冬し、水ぬるむ春を待つ「棲家」となります。白石漁協監視員達が調査したところ、一つの倉には2000~4000尾の魚類が越冬していたそうです。ウナギが生息することを期待して、それぞれの倉に1mほどの塩ビ管を埋め込みましたが(下写真)、この間一匹も確認されなかったとのことです。
参加した協議会会員(7名)は、持ち寄った鉄製レーキや熊手などで、土砂やシルトで埋まっている転石や底石をひっくり返し「浮石=隙間をつくる」状態に戻す河床たがやしを行った。既にトビゲラやヒラタドロムシ、カゲロウなど多く付着していたが、これらの水生昆虫が干上がらない程度に水深を確保しながら耕し(ひっくり返し)作業をおこなった。
小学校の先生による野外環境学習のコメント
この度、埼玉県環境部水環境課が定期発行している『川の国応援団通信 第6号』に、環境学習を担任しておられる新宿小学校の3年生担任の金子教諭から、「市野川探検隊(環境学習)を実施して」という投稿文が掲載されました。
日頃子供たちをよく観察されていながらも、改めて実際の河川や水辺で発揮される「子供たちの自然への感性」に驚かされたそうです。下記に、先生のコメントを掲載しましたので、川づくりに関わっておられる方々は、一読されることをお薦め致します。
⇒『川の国応援団通信 第6号』3ページ
埼玉県在来種のヌカエビが駆逐され、危機的状況が・・・。
荒川(入間川、越辺川、都幾川など)、利根川、中川水系など県内の多くの河川や沼などの水辺に、外来種のカワリヌマエビ属が侵入し、在来種のヌカエビは駆逐される傾向であることが、県環境科学国際センター自然環境担当主任専門員の金沢光さん(61)の実地調査で分かった。金沢さんは生態系への影響を懸念して「未来の脅威として観察調査を続ける必要があり、各地の市民団体の力を借りたい。侵入を防ぐ法的措置も急務だ」と訴えている。
埼玉新聞記事の内容→IMG_20150423_0002.pdf
和田吉野川の多自然川づくりで、平塚新田川づくり協議会が設立される
3月21日(春分の日)、熊谷市南部を東流する和田吉野川の多自然川づくりへ向けて、埼河連・熊環連の呼びかけで平塚自治会・ホタルを保護する会・エコネット熊谷・中央漁協・比企の川づくり協議会の市民・住民団体のメンバー約20名が、熊谷市平塚自治会館に集まり全体の連携強化を計りながら、熊谷県土整備事務所への要望・協働していくための第1回目の会合を開催した。
当地の河川改修の第一眼目は洪水常襲地帯での「治水」にあるが、国道407号より上流は「橋の架け替え以外は、現状の河川形態を維持する」「コンクリート工法は最小にして、石積み・土羽を基調にする」ことを強く要望していくことが確認されました。
当地の用水路では、ゲンジボタルが生息するので、わざわざ都心からカワニナを盗みにきている者達も多く、これらの保全につながる河川改修や、右岸側の2~300mの長さの河畔林(クヌギ・コナラなど)の保全・管理を期待したいなど、多くの住民希望が述べられた。漁協組合員の方からは、オイカワやコイなどの繁殖が維持されることを期待したい(ウグイは、見られないとのこと)などの意見も述べられた。
埼河連の大石・小林・山本代表理事の方々からは、今後4月末までに第一回目の要望書を取りまとめ、概略設計を発注・設計を担当する熊谷県土整備事務所へ提出し、問題提起、協議等を行うこと。9月末までには、設計修正も含くむ第二回目の要望書の取りまとめを行うこと、などの概略活動スケジュールが確認されました。
写真;熊谷市「平塚自治会館」で、市民・環境団体の協議風景
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第19回荒川流域再生シンポジウムと水かけ”サ”論に参加
3月14日(土)午後より、国立女性教育会館の大会議室に於いて「荒川流域再生シンポジウム」が開催されました。主催は、NPO法人荒川流域ネットワークで、恒例の活動報告は①2014年度のアユ遡上環境調査の結果と、6年間のとりまとめ ②2014年度荒川流域一斉水質の結果報告に始まり、③新河岸川水系でのアユ復活 ④入間川水系での魚道設置事業の二つの活動報告が行われた。
当協議会からも、越辺川、都幾川、槻川でそれぞれに活動している方は、標識アユの放流・追跡などで協力している関係上、結果については大いなる関心と期待をもって講演に聞き入りました。
■Ⅱ部:みずかけ”サ”論
会場に来られた約40名の住民・市民団体、行政、専門家を交えて、『東京湾から、自然遡上するアユを復活するための連帯について語ろう』の合言葉の基に、様ざまな意見交換がなされました。荒川の中央西部域である新河岸川の黒目川での天然アユ遡上の水中ビデオが紹介されて、堰き止めらる構造物の所在・問題点なども指摘されました。
入間川では、H24年度からH27年度まで、川越市内の3つの農業用水堰、及び狭山市内の3つの農業用水堰の改修計画・工事・効果検証(モニタリング)を行うことが、東松山農林センターの上原担当部長から発表され、出席者からは多くの質疑応答がなされました。
新聞記事⇒荒川流域ネットの第19回シンポジウム.JPG
写真:講演とみずかけ”サ”論の会場 ↓
H27年度 市民環境会議で先進事例「黒目川の川づくり」の講演
3月8日(日)午後より、東松山市松山市民活動センターに於いて、東松山市環境産業部エコタウン推進課主催による市民環境会議が開催されました。3つの目標「将来世代の豊かさを守る持続可能な暮らし」「恵みをもたらす里山、農地、水辺の保全」「市民、地域のチカラが発揮される協働のマチ」のテーマの中の「水辺の保全」の先進的事例の紹介で、朝霞市の「黒目川に親しむ会」の藤井由美子代表からの講演を行って頂きました。
県内でも古くから、河川改修で行政(県土整備事務所)、河川工事・設計会社、市民・住民、専門学者らによる協働事業として「多自然川づくり」を実施してきたことで知られ、その成果はH13年度土木学会でも「土木学会デザイン賞」を授与されるほど素晴らしいものです。
特に、東京都東久留米市、埼玉県新座市、朝霞市の人口密集地(合計人口40万人)にもい拘わらず、水質保全、多様な生き物の回帰、商店街を巻き込んだマチづくり、小・中学生の環境学習の場の創設など、東松山・滑川町・吉見町を貫流する市野川に大いに参考になる講演でした。新聞記事⇒第2回市民環境会議 記事.pdf
講演風景⇒
市野川(羽尾地区)蛇行河川のモニタリング測量開始される
■県土整備事務所から、測量業務『H26年度 河川改修工事(モニタリング業務委託)』が発注された
去る2月に東松山県土整備事務所河川砂防部より発注された市野川蛇行河川部の縦横断測量(約1.4Km)は、H21・22年に当協議会が河川整備基金から助成金を受けて実施した「市野川、市民による順応的事業の実施(2WAY方式のモニタリング調査)」を継続し、新川と蛇行河川の保全と有効性を検証する目的になっています。3月2日(月)午後より県土整備事務所・開発測量業者・当協議会(&市野川水系の会)の3者が現地集合して、調査測線(横断測量)の現地確認を実施しました。測量会社は(株)都市開発コンサルタンツ(本社:東松山市)で、当協議会からの参加者は、千葉さん・日下さん・渡辺の3名でした。
行政、測量業者、市民による現場立ち合い⇒
■河川改修の測量とモニタリング測量のちがい
今回の測量延長は約1,350mであり、蛇行河川域(A、B、C、D区間)約850m、直線河川域約500mの縦断測量(20mピッチ)と66測線の横断測量を実施するものです。この測量方法は、国が定める河床変動量調査に準拠して行う調査で、起点(D地区)から終点(A地区)に向かって、20mごとの河床高を求めて縦断図を描くと同時に、その地点の横断図を描くものです。いわゆる、河川計画を行う際の立体現況図の基になるものです。
一方、5年前に私達市民が行った縦横断測量は、河道内微地形を把握する方法で、ハビタットの分布(淵、トロ、早瀬、平瀬の連続分布―Channel Geomorphic Unit―)ごとに縦断・横断図を描くやりかたに従ったものです。従って、均一20mごとの河床変化を捉えたものではありません。測量指導とプログラムの提供は、(独)土木研究所自然共生センターの萱場祐一博士より行われたものであり、この5年前の測線データと今回の測量データをミックスして、河床やハビタットの変化を評価しようとするものです。
蛇行河川(D区域)の測量起点の確認⇒
■2つの測量データをミックスして利用するために
その為に、県土整備事務所斉藤課長、夏目主任、測量士2名と立ち合いの基に、代表的なD区間の釜淵(水深約3.1m)、C区間のドンブリバチ(約1.8m)、新川の分・合流地点、飛び石、又五良水路の出口(A区間)、滑滝(A区間)など、ハビタットの特徴点や地形変換点のモニタリング重点箇所の選点を行い、新たに18測線の追加点を決定してきました。
これまでの市民によるモニタリング測量は、予期せぬ素掘り新川土羽の崩壊(C区間)・土砂流出と堆積(B区間)など大きな地形改変、体力的衰え(班編成不能)や機材の不備などにより、継続出来なかったので、今後、県土整備事務所が継続実施して蛇行河川の保全と上流域の順応的な改修工事を進められることは大変意義深いことと考えております。当協議会としても、「市野川水系の会イン滑川」の皆様と連携して、全面的に協力・支援していく予定です。
3者による打合せ協議(A区域)⇒
以上 写真:千葉、 記録:渡辺
和田吉野川の多自然川づくりがスタートする!!
関連新聞記事⇒和田吉野川 記事.pdf
現地視察風景↓
国道407号線が和田吉野川を渡る吉野橋の上流駐車場に集合し、多自然工区(吉野橋上流660メートルの区間)とその周辺の状況を見学し、熊谷県土整備事務所に移動した後に、県土整備事務所の秋山副所長・川田河川砂防担当課長・大島技師から、「和田吉野川における多自然川づくりの概要」がPPTによって説明されました。
現況の蛇行河川と澪筋ルートおよび右岸の山付河畔林を保全するために、左岸側のみの片岸拡幅を実施し、その際に掘削深は0.6メートル以下に留める計画。右岸側の河畔林のところは自然河岸のまま保全する。1981年の和田吉野川全体計画に基づく設計案で工事した場合よりコストも縮減される、などの内容でした。
その後、事務所の会議室にて、埼河連、熊環連(熊谷の環境を考える連絡協議会)、熊谷ほたるの会、比企の川づくり協議会、地元の平塚新田自治会(区)関係者が参加して、市民側からは活発な意見交換・質疑応答が行われました。
第21回埼玉県「川の再生交流会」が盛大に開催された
埼玉県主催第21回 『川の再生交流会~きれいな川を次世代へ川の国埼玉~』(埼玉県河川環境団体連絡協議会の協力)がさいたま市民会館うらわで開催されました。栄東中学・高等学校コーラス部の皆さんの歌声で始まり、川にやさしい浄化槽フォーラム埼玉代表の大石さんの報告「排水マナーの向上と排水処理施設の完全達成を目指して」で午前の部は終了。全体参加者は、主催者発表で約650名とのことでした。比企の川づくり協議会からは6名が参加しました。
⇒会場のオープニングコーラス
午後の部としては、美化活動、環境学習、多自然川づくり、都市排水路の川づくり、水質浄化などテーマごとにミニ集会を分科会(7分科会)として開催し、行政・市民団体からの発表・意見交換が活発に行われました。
⇒第6分科会「100プランとまるごと再生交流」の発表風景
埼玉県”いい川づくり”研修会に参加(in朝霞市)
1月29目(木)朝霞台・朝霞市産業文化センターで、多自然川づくりの普及研修会として、いい川づくり研修会が実施されました。主催は「埼河連」・「NPO全国水環境交流会」で、埼玉県河川砂防課の協力、国土交通省の後援を得て、前年度(2回目)さいたま新都心の国交省関東地整局の会議室で、東京都・埼玉県・千葉県の合同企画で行われたものの続き(3回目)です。
今年は、埼玉県単独開催で、今回は埼玉県単独のいい川づくりがテーマでした。埼玉県の川づくり課題は、県民の圧倒的多数の住民が住む県中・南部の平低地河川にあります。
高度成長以前の昭和30年代から、急激な都市化で住宅が増えて、雨が降れば排水の悪い低地は慢性的に冠水します。そして治水・排水機能優先で、川は深く広大になり、崩落防止の鋼矢板護岸になっており、さらに、都市化に下水インフラが追いつかず、生活排水が河川に流れ込み水質悪化をもたらしています。
また一方で、県北西部の丘陵地では、荒川の治水計画の一環で、平地に広大で高い堤防の川づくりを行っています。数年前より、県では100カ所の川の再生プランや流域のまるごと再生等を行ってきましたが、多くは標準断面で河岸と護岸一体のブロック(れんが)張りの水際や、布団カゴで固めた典型的な定規断面の川づくりが主流でした。県行政内部でも、ようやく多自然川づくりの自主的研究や改修・施工計画も見られ始めましたので、今回の研修会では、その代表的事例として独自に研究・計画した「和田吉野川」(熊谷県土整備事務所管轄)の改修計画が紹介されました。
参加者は、国の研究機関・県の行政担当者・地域の市民団体・建設業者など約80名が参加し、都市河川の問題や丘陵地帯の蛇行河川の工事計画や保全方法など、積極的な意見交換がなされ、有意義な研修会となりました。
■研修会場の風景です。⇒
■講演者の発表事例。 ⇒
滑川町立月の輪小学校での環境学習支援を実施!
滑川町立月の輪小学校4年生(3クラス・120名)の環境学習を支援しました。雨天のため、市野川蛇行河川の自然観察会を中止し、校内で埼玉県県水環境課や財)河川環境管理財団製作のDVDや環境地図などを利用しながら行いました(主催:市野川水系の会 / 協力;比企の川づくり協議会)。
↓写真:校内での環境学習風景
Ⅰ.自然で健康な川の特徴を学んだ。
①きれいな水がたくさん流れている
②川岸が自然護岸でコンクリートがない
③蛇行や瀬・淵がある
④河畔林や土手がある
⑤きれいな水に棲む魚がいる
⑥きれいな水に棲む水生昆虫がいる
⑦堰やダムがない
⑧工場や家庭の排水が流れ込まない
⑨川で遊んだり泳いだりしたい気分になれる川
Ⅱ.川遊びの「5か条」とは?
②川へは1人で行かない事。仲間どうしでお互いに注意しあって楽しく遊びましょう
③川は魅力があるが怖いところもあります。自分でよく考え自分のことは自分で守りましょう
④川は常に変化しています。遊ぶ前に下見し遊んでいる時は天気や流れを確認しましょう
⑤川へ入る時はライフジャケットをきちんとつけましょう
以上の事がらを、実際に行っている川づくりや生き物調査などから事例を挙げて教えて頂くことが出来ました。
入間川 菅間堰・笹井堰の魚道施設見学と協議
1.施工者:東松山農林振興センター、土地改良区
2.現場説明(入間川釘無橋下流 左岸)
消波ブロックは、全体的に地盤沈下を起こしアユ、その他魚類の遡上が不可能なため、左岸側に流路(魚道)を、26年度渇水期(冬季)に竣工した。
渇水期にも拘わらず、コンクリート現場打ちによる流路の地点毎流速はそれぞれ異なっており、最大流速は約1.5m/s程計測されたので、豊水時・平水時に稚アユが遡上可能かどうか、27年度に目視観測していく必要がある。階段状に造成したプール溜り、現場作りの突起状制水工は、流路護岸と流速減衰効果をもたせた工法というものである。
入間川の大臣管理区間で、最大障害物であった菅間堰のアユ遡上障害物は、すぐ上流の寺山堰(棚田式魚道竣工済み)と併せて、取り敢えず解決されたものと思われるので、今春のアユ遡上期が楽しみである。
笹井堰の現場打合せ協議の写真は、以下の添付PDFをクリックして下さい。
⇒菅間堰・笹井堰の魚道見学、打合せ協議.pdf
埼玉県”いい川づくり”研修会のご案内
明けましておめでとうございます。当協議会のホームページをご利用の方々、本年もヨロシク、お願い申し上げます。
早速ではありますが、「埼河連」からの研修会ご案内と若干の現場報告(1/4見学)をさせて頂きます。
■■■埼玉”いい川”づくり研修会の案内■■■
1.日時:1月29日(木)10:00~16:20 受付9:30~
2.会場:朝霞市産業文化センター3階ホール(東武東上線朝霞台駅から徒歩3分)
3.参加費など:資料代として、¥500ー
4.共同主催:埼玉県河川環境団体連絡会(略称「埼河連」)
〃 NPO法人全国水環境交流会
後 援:国土交通省(予定)、埼玉県、埼玉建産連
5.プログラム案→埼玉”いい川”づくり研修会.pdf
上記PDFチラシを参照して下さい。
6.■付帯資料(見学会のPDF写真)と現場説明■
→和田吉野川の現況(H27.1.4).pdf
プログラム案にもあるように、報告3「埼玉での多自然川づくりについて」では、熊谷市と東松山市堺を東流する、和田・吉野川の河川改修を事例として、熊谷県土整備事務所 もしくは埼玉県河川砂防課からの発表報告が予定されています。
そこで、1月4日(日)11時より、「埼河連代表委員」(4名)と比企の川づくり協議会(4名)とで現地視察会を催して、国407号(橋)を境に下流(和田川・吉野川共に)では工事着工中、上流では約1Km区間(蛇行部あり)が今後「多自然川づくり」で設計・施工していくのかどうかを検討中、という現場を視察してきました。
洪水常襲地帯の河川改修ということで、環境面での配慮よりも、喫緊の治水工事が優先された「典型的な定規断面工事」が施工されてきましたが、今後の吉野川蛇行部をどのように”いい川づくり”を計画していくのか、熊谷市の市民団体と共に注目していきたいと考えております。 以上
第21回 県水環境課主催の「川の再生交流会」の開催
恒例の埼玉県水環境課主催、埼河連協力による、第21回「川の再生交流会」が、下記のように開催されます。
■日時:平成27年2月8日(日)10:30~16:00(午前・午後の部)
■会場:さいたま市民会館うらわ 全館(JR浦和駅西口徒歩6分)
■主催:埼玉県環境部水環境課 浄化槽・川の国応援団担当(TEL:048-830-3088)
協力:埼玉県河川環境団体連絡協議会(埼河連)
■詳細(分科会情報):詳しくは、次の添付資料【通知】をご覧頂くようお願い致します。
→【通知】川の再生交流会の開催.pdf
川越地区の「川の再生交流会」に参加して
埼玉県水環境課から「川の国アドバイザー」として派遣依頼があり、川越地区の「川の再生交流会」に参加してきましたので、事務局を代表して報告と紹介を行います。
川越地区では、個々の団体や個人は川の清掃や再生について活動してきましたが、比企地方のようにまとまっての活動交流がなされていませんでした。そこで、今後「かわごえ環境ネット」が各団体・個人を糾合して、行政(県土整備事務所)・自治体(市、町)・自治会や土地改良区・市民との連絡窓口化や意見集約などを行っていくための「はじめの一歩」の会合でした。
比企地方と同じく、活動団体や市民の高齢化が著しい中で、より広範な市民参加を求めなければならず、入間川水系の起点となる区域の活動家たちの貴重な意見や課題をお聞きすることが出来て、今後とも埼河連(埼玉県河川環境団体連絡協議会の略称)と歩調を合わせた取り組みを実施していくことを期待して、交流を終えました。
⇒川越地区の「川の再生交流会」チラシと「参加報告」
川越の川の再生交流会.pdf
吉見百穴前の河川敷に、約600人の市民が集う!
11月8日(土)に、吉見百穴前(東松山市・吉見町境)の市野川河川敷に行政・市民・企業・地元学生と児童たち約600人が集い、恒例の「第11回ふれあい市野川クリーンアップ作戦」を展開しました。
これまで、埼玉県東松山県土事務所が主導して実施してきましたが、11回目からは東松山むさしロータリークラブを中心とした、民間主導型の環境美化運動(ゴミ拾い)に進化しました。
当協議会は、第1回目から参加しており、今年度もテーマ⇒【川に親しむ 生き物採取・展示】を担当することになり、前々日6日から事前作業を開始して、もんどり網や簡易網をセットして魚類・甲殻類・両生類などの採集を試みました。
当日は、気温13.5℃水温14.0℃と寒冷前線が近づく天候となり、2日間で水温が17⇒14℃と低下傾向にあった為に、生き物の活動は低調で、大型のカメやコイ、特定外来種のブルーギルなどの採捕はゼロだったが、魚類7種(タモロコ、モツゴ優占種)、甲殻類3種(シマエビ優占種)、両生類2種を早朝にセットしたミニ水族館に移動・展示して、参加した市民、児童、行政の方々に観察しながら親しんで戴いた。
★添付pdfは、当協議会の活動写真⇒第11回市野川クリーンアップ作戦 会場.pdf
★掲載写真は、開会式場に集結した行政・市民・学生たち
秋空の下で市野川周辺クリーンアップキャンペーン(美化活動)!!
滑川町では、10月18日(土)町政施行30周年記念の事業の一環として、羽尾地区の市野川周辺のクリーンアップキャンペーン(清掃活動)を実施しました。
日頃、羽尾地区の蛇行河川の環境美化活動を実施している「市野川水系の会」の皆さん、地元住民など約60名の参加を得て、【高橋→両家橋】と【高橋→羽平橋】の2つのルートに分け、軍手・ゴミ袋を支給された美化活動部隊は、堤防付近や農道に散らばっているゴミ収集と分別にひと汗をかきました。
参加された町民の皆さんは、蛇行河川を真近かに接しながら市野川の自然の豊かさ・貴重さを改めて実感すると共に、今後のプロムナード計画にも積極的に参加して戴ける第一歩を進めたことに、大いに評価していきたいと思います。
写真1.美化活動に集まった皆さん→
写真2.堤防・農道に捨てられたTV→
武蔵漁業協同組合と共催で、槻川の生き物調査を実施
先にお知らせしましたように、10月4日(土)、武蔵漁業協同組合との共催で「魚影豊かで、県民に親しまれる水辺環境づくり」の一環として、生き物調査を実施しました(小川町in槻川)。
台風18号が近づく気象配置にも拘わらず、好天に恵まれて、地元エコクラブの児童達・保護者約40名の参加を得て、有意義な調査を完了しましたので、埼玉県水産研究所等へお送りしたリポートを以下に添付致します。
→H26年度ふるさとの川増殖事業生き物調査in槻川.pdf
槻川(小川町)で、漁協と協働で生き物調査
埼玉県の内水面漁場管理委員会では、H19年度より水産業活性化対策事業を継続しており、その一環として持続的養殖生産の「産卵床造成」等を計画してきました(添付資料の2ページ参照)。
具体的には、「地元住民・NPO等と漁業協働組合の共助」によって、産卵床の造成・隠れ場所設置・放流体験・生き物調査を進めることです。
私達が活動する地域では、武蔵漁業協働組合がその任に当たっており、当協議会の運営委員を通じて、共催・共助で魚影豊かで、県民に親しまれる水辺環境づくりを、協働する計画を提案されました。
過去3年間「武州・入間川プロジェクト」等で、「コクチバス撲滅作戦」を担当してきた経緯もあり、近年減少している魚類資源の確保と良好な釣り場の拡張を求めて、漁協からの提案申し込みを受けて、今年度は『槻川生き物調べ(パトリアおがわ裏)』(10月4日)を実施することになりました。
奮って、ご参加をお願い致します。
⇔槻川生き物調査チラシ
槻川生き物調べ(パトリアおがわ 水辺).pdf
都幾川でコクチバス駆除作戦を実施
比企の川づくり協議会では、30日東松山市上唐子の都幾川鞍掛橋上流で、「都幾川水系コクチバス撲滅作戦」を実施しました。
特定外来生物に指定され、その土地の在来種を食べてしまうコクチバスを会員の投網で採捕して、駆除(殺処分)しました。2011年度から13年度まで、国交省などが支援する「入間川プロジェクト」として実態調査などを行ってきましたが、それに付随する作業としてコクチバスの(再)放流禁止を広報する看板を槻川(小川町)、都幾川(鞍掛橋)に設置してきました。
当日は、前日の降雨により流速・水位など平日より高かったが、会員による積極果敢な投網トライもあり、多くの成果を得ることが出来ましたので、簡単な実施報告(写真添付)を行います。
⇒実施報告
コクチバス駆除作戦の実施報告.pdf
⇒コクチバス放流禁止看板(都幾川鞍掛橋の事例)
キツネノカミソリ観賞会 報告
台風11号が関東地方を通過する予報の中、朝の一時的な晴れ間を狙って、観賞会が実施されました。今が満開の盛りにあるため、前日から主催者の慎重な判断の下に準備が進められ、後援者である町役場からは、吉田町長及び建設課長をお招きして、短時間ではありますが、参加者約30名による観賞会を無事開催することが出来ました。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。 以下に、写真つき報告として取りまとめましたので、掲載致しました。
⇒キツネノカミソリ観賞会 写真報告(8枚).pdf
市野川蛇行河川(滑川町)にて、『キツネノカミソリ観賞会』開催予定!
「市野川水系の会イン滑川町」の新会長(:日下様)より、年次総会の席上で紹介があった『キツネノカミソリ観賞会』日程などのスケジュール等が決定しましたので、チラシ添付をもってお知らせ致します。
日時:8月10日(日)受付9:00~、自由解散
場所:滑川町羽尾地区(蛇行河川B地区中ノ島)
参加費無料
詳しくは、次のチラシをご覧下さい。
⇔26年度 キツネノカミソリ観賞会.pdf.pdf
都幾川で恒例の「川遊び」が行われます。
[都幾川で川遊び]のご案内
比企の川づくり協議会では、第9回[都幾川で川遊び in ときがわ町]に協力します。
日時:2012年8月2日(土) 9:00〜12:00
集合場所:ときがわ町立玉川小学校プール下の河原
主催:もりんど(ときがわ町)
募集:「子ども見守り」&「魚捕り」のボランティアを募集しています。
詳しくは、下記のチラシ(pdf)をご参照下さい。
⇒'14ときがわ町で川遊び.pdf
恒例の「第14回・河川見学会」は、蛇行河川の復旧工事箇所で開催!
1カ月先の当協議会主催の『7.5河川見学会』開催チラシを添付してお知らせ致します。
今回は、2年前のゲリラ豪雨によって羽尾地区蛇行河川のC区間の仮護岸工事が崩壊した結果、土砂流出によりB区間の蛇行河川が埋没したので、東松山県土整備事務所(河川砂防部)から、その復旧工事(土砂浚渫)と新たな護岸工事の進捗状況や今後の工事計画を説明・案内して頂く予定になっております。
併せて、滑川町役場からの「プロムナード構想」の説明や、市民団体「市野川水系の会イン滑川町」の皆さんからの蛇行河川・中ノ島の保全活動や地元要望などをお聞きする計画です。
見学コースについては、水辺散策路が未整備であるため、渡渉しないで河川横断する箇所が少なく、詳細ルートはこれから作成して、開催日当日に配布する計画です。
「いい川づくり」にご関心のある方々や、お知り合い・諸団体への広報がたをお願いする次第です。
⇒見学会案内チラシ 川の日・見学会 7/5(2).pdf
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